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Game Result
試合名 トップイースト 第4節
試合日 2009年10月11日(
キックオフ 12時00分 
会場 盛岡南公園球技場
釜石シーウェイブス 横河電機武蔵野
アトラスターズ
前半 後半 前半 後半
1 1 T 2 1
0 0 G 2 0
1 0 P 0 0
0 0 D 0 0
8 5 小計 14 5
13 得点合計 19
反則
反則合計
審    判 堀江 学(日本協会)
タッチジャッジ
キックオフ

グランド状態
天候
観客数
ゲームウォッチングレビュー

【出場メンバー】
釜石シーウェイブス  
No 氏名 年齢 出身校 身長 体重
FW 1 斎藤 芳 24 明治大 179 123
2 小野寺 政人 26 東海大 175 90
3 長沼 英幸 25 法政大 178 103
4 三浦 健博 33 釜石工高 183 99
5 柿本 洋平 27 立命館大 187 96
6 S.FARDY 25 バーレンジョイ高 198 111
7 岡崎 英二 28 法政大 180 89
8 馬渕 勝 27 近畿大 188 103
HB 9 長田 剛 26 帝京大 174 77
10 小原 義巧 27 東海大 175 77
TB 11 細川 進 30 東北福祉大 170 75
K P.ALATINI 33 キングス高 179 90
13 佐々木 天晃 25 盛岡工高 180 90
14 菅野 朋幸 25 早稲田大 178 74
FB 15 津嶋 俊一 30 大船渡工高 178 86
R
E
S
E
R
V
E
16 浜野 旭 22 鹿児島大 175 110
17 渡邉 潤一 25 甲南大 174 95
18 佐伯 悠 24 関東学院大 183 93
19 Q.WILISONI 25 白鴎大 187 103
20 八重樫 俊介 28 日本大 173 73
21 清水 雅之 25 関東学院大 173 79
22 P.MILLER 32 リサロウ高 183 92
【交代】
 
横河電機武蔵野アトラスターズ
No 氏名 年齢 出身校 身長 体重
FW 1 糠盛 俊介 25 帝京大学 175 105
2 佐藤 明善 33 山梨学院大学 173 96
3 坂尾 英之 28 大東文化大学 175 108
4 小笠原 和徳 22 中央大学 185 97
5 小堀 正博 27 明治大学 180 97
6 覺來 弦 23 早稲田大学 185 87
7 趙 顕徳  23 明治大学 181 86
8 Philip O'Reilly 29 Canterbury University 190 105
HB 9 小池 善行 30 東海大学 167 77
10 森 大二朗 27 流通経済大学 172 72
TB 11 西  真 25 専修大学 168 75
12 Scott Staniforth 31 Western Sydney University 188 100
13 大石 武範 28 同志社大学 175 80
14 佐藤 幸士 32 亜細亜大学 178 85
FB 15 藤山 慎也 26 大東文化大学 183 84
R
E
S
E
R
V
E
16 川嶋 雄亮 24 明治大学 176 113
17 藤田 登 27 大東文化大学 183 120
18 佐藤 幸明 26 流通経済大学 178 90
19 Samo Ulaiyasi Radike 32 Ratunavula Secondary School 198 120
20 池原 忠治 30 明治大学 163 69
21 阿多 弘英 23 帝京大学 170 70
22 佐藤 慎之介 24 法政大学 175 86
【交代】



【ゲームウォッチングレビュー】 写真:事務局
◆ 苦境の中で見せつけた、必昇への気迫!
〜 トップイーストリーグ第四戦 vs横河武蔵野アトラスターズ戦 〜
大型台風18号が襲来し、終日の暴風雨に見舞われた木曜日が過ぎ、台風一過の余勢をかって、秋晴れの体育の日が訪れた盛岡南球技場。
SW激闘の翌日、朝早くから子どもたち、親子連れが集まり、第1回いわて盛岡タグラグビーフェスティバルが開催されました。
サントリーカップ全国小学生選手権大会への出場実績をほこる矢巾ラグビースクール、赤石小レッドカルロスと、SWのお膝元、釜石からはるばるやって来た小佐野小バーバリアンズの3チームによるタグバトルロワイヤルと、SWOB向井陽さんが、おもしろおかしくコーチするタグラグビー教室とフレンドリーマッチに参加した盛岡市内小学校と盛岡ラグビースクールの皆さん、女性やおじいちゃんといった大人もまじえて250人余の参加者で賑わいました。
東北電力さんはじめ各団体からの支援のもと、ラグビーの空洞化する盛岡市内に、子どもさんからラグビーを浸透させんがため企画されたフェスティバル。これからの近い将来に、フェスティバルに集まった子どもたちがきっかけになって、岩手のラグビーを、そしてSWをさらに押し上げてくれる姿が目に浮かぶような、今後が楽しみになるイベントでした。

その前日11日(土)、同じ盛岡南球技場で死闘ともいえる激戦を繰り広げた我らがSW。
試合前には、お馴染みの交通安全のポスター、文化タクシーさんのハイブリッド介護タクシーSWサポート号、応援マスコット「SWナカピー」のトラの着ぐるみが盛り上げてくれました。
残念ながら「三陸さんま」の陸揚げがなく抽選会は無しよ、となりましたが、阪神低温さんからは中国から派遣された研修社員のお嬢さんたち40人が、阪神低温さんオリジナル作成の中国語ラグビー解説ペーパーを手にしての熱い応援。声を揃えて響かせた「釜石ガンバレ〜!」の声援には、思わずスタンドから拍手が起こっていました。
第4戦の相手である横河武蔵野アトラスターズは、昨年トップリーグに挑んだものの、無念の降格となりました。しかし、今季も日本代表オライリーをはじめとした意欲的な補強を行い、秋田NB相手に100点ゲームを演じるなど、開幕から危なげなく3連勝。「イースト全勝優勝、トップリーグ昇格」を目標に掲げる、リーグ最強という呼び声も高い強豪です。
トップリーグ「東芝vsリコー」同時開催とあって、時間を追うごとに増え続けたサポーターは2,000人超。既に2敗を喫し、苦しい状況にあるSWにとって、起死回生の金星を狙うには最高の舞台が整いました。大観衆の前で、強豪相手にトップリーグを目指す意地と気迫を見せてほしい、祈るファンの思いを乗せた激闘をレポートします。

上空には北風が、グランドレベルではバックスタンドから吹く横風がなぐり寄せ、運ばれてきた雨雲が時折にわか雨を降らせる空模様ながら、概ね日差しを浴びた盛岡南球技場で、12:00横河のキックオフで幕が開けました。

前評判通りの強力フォワードを相手に、ひるまず果敢なタックルを決めるSW。押し込まれてもじわじわと押し返す姿に、スタンドからも緊張感が滲み出します。
一進一退の攻防が繰り返される中、前半15分、相手ノッコンをSO小原がキャッチ、FLファーディーがゲインして、勢いよくフォローしたNo.8馬渕が、イメチェンの坊主頭、大きなストライドで独走。待ってましたの先制トライを挙げます。FB津嶋のゴールはならないものの5−0とリード。
No.8馬渕選手
[馬渕選手]
躍起になって立て直しにかかる横河は、フォワードオンリーで攻め続け、SWは自陣ゴール前に押し込まれます。粘るSWでしたが、28分相手モールをこらえ切れずにトライ、ゴールも決まり、5−7とリードを奪われました。
津嶋選手
[津嶋選手]
それでもディフェンス、とくにタックルで優っていたSW。FL岡崎が相手大型外国人をビシッと止めて、CTB佐々木天晃(たかみつ)が相手攻撃ラインをひっくり返すタックル。そんな中、何度もの必殺タックルで会場を沸かせていたWTB細川が、ついに負傷退場する場面もありましたが、前半29分、相手陣で得たペナルティショットを、軸足に怪我を抱えながらも津嶋が見事に決め、8−7と再びリードします。
このままリードして折り返すと思われた前半ロスタイム。マイボールラインアウトを確保した、と思ったところを絡まれて、一気に蹴り出されたボールを押さえきれず、最後は相手HOが飛び込んでトライ。ゴールも奪われ、8−14とリードされてのハーフタイムとなりました。
口惜しい逆転トライを許したものの、わずかにワントライ差。FW、BKとも一歩も引かない互角の攻防を見せ、風上となる後半は十分勝算あり。気温が低く、寒さに震えながらの観戦となったスタンドからも、逆転を信じた熱気が伝わってきます。
そして始まった後半、疾風怒濤のごとく相手陣に攻め入るSW。鼓動の高鳴るサイド攻撃、ワンパスごとに、緊張の糸の張るライン攻撃。キャプテンCTBアラティニの大きな掛声と体を張ったプレーに率いられ、PR斉藤、HO小野寺、PR長沼が、強力FW陣相手に決して分の良くないスクラムを持ちこたえます。ラインアウトも長身FLスコット・ファーディを軸に、LO柿本が、シニアリーダーLO三浦がボールもぎ取り突破するシーンが続き、テンポのいいSH長田、SO小原のハーフ陣からの多彩な攻撃が繰り広げられ、細川に替わったWTB清水も負けじと、攻守で鋭いプレーを見せます。
スコアの動かない攻防ながら、前半より押し気味に試合を進めており、流れは決して悪くない。何とか一本を、というファンの願いがようやく通じたか、後半26分、攻め込んだラックからの速いテンポの連係で、まさに全員でつないだボールをSW看板ウイング、韋駄天菅野がゴールラインに駆け込みます。スタンドのファンも酔いしれる、流れるようなトライシーン。惜しくも津嶋のゴールはならないものの13−14と、ついに1点差。
菅野選手
[菅野選手]
大きな獲物を目前に捕らえ、そのまま逆転を、と祈る気持ちのスタンドに、捨て身のタックルで応えるSW選手。空気も張り詰めたようなスタジアムで、あと一歩、あとワンパスのスコアチャンスまで、攻め込んでは、ペナルティか、ミスか、ターンオーバーかと、つい出てくる短いため息も、すぐさまかき消すSWの果敢なプレー。否応なしに盛り上がり、逆転の勝利を信じた瞬間、スクラムサイドのふとした間隙をつかれたSW。相手ウイングに切れ込まれて、あろうことかの逃げ切りトライを許してしまいます。それでもゴールが外れてくれて、13−19とワントライ差での残り5分。

時間の進むことが、則を超えて憎らしくなるくらいの勝利への渇望。SW選手たちのトライに対する気概は最後まで衰えることなく、それでも刻一刻と過ぎていく時。
大きくゲインする小原のタッチキックで、さあ最後のチャンスだ、と思った束の間、なんと予期せぬノーサイドの笛。堪えていた大きな嘆声の起こったスタジアム、大きな勝利に目前まで迫りながら、ワントライ差に泣くこととなりました。

いくつかの課題は充分に克服したゲーム内容は評価できる。ただ、惜しい。チャンスを逃がしているのは、ひとつのミスからだ。成長していることは実感できるはず。ここからは落とせない試合が続くことを覚悟してほしい。

池村HCからのコメントに、痛い連敗にも下を向くことなくやってきた成果は出ていたと確信できた選手たち。逃がした獲物は大きかったとは言え、さらに上に向う実感をつかんだ選手たちの、目の輝きは、追い込まれても曇ることなく、燦然と連なっていました。

次の試合は、盛岡南球技場3連戦の最終戦、10月24日(土)13:00キックオフ、日本IBMビッグブルーとの対戦です。
強豪相手に見せた確かな力。試練の時を乗り越えて、大きな飛躍に希望をつなげる大事な一戦を、ぜひご声援よろしくお願いいたします。
ファーディー選手 小野寺選手
小原選手と佐々木天晃(たかみつ)選手 アラティニ選手
岡崎選手 佐々木天晃(たかみつ)選手と清水選手
岡崎選手 第4節も沢山の声援・応援有難う御座いました。

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