【公式記録】 |
◇公式記録 (第47回東日本都道県対抗・東北予選決定戦も含む)
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【ゲームウォッチングレビュー】 写真:事務局 |
◆ 春の東北雌雄決戦を制して、もぎ取りたいレギュラーポジション!
〜 2010秋田ノーザンブレッツRFCファン感謝祭 vs秋田ノーザンブレッツ戦 〜
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6月、水無月、東北岩手では入梅前の晴れが続く時季でもあり、本格的な夏になる前のこの頃を利して、12日(土)盛岡周辺を行列した、ちゃぐちゃぐ馬っ子を筆頭に、各地で観光イベントやスポーツも盛んな週末となりました。
ラグビーでは、13日(日)盛岡南球技場で、第17回岩手県春季スクール交流会が開催され、SWジュニアはもとより、県内各処から集まった小学生ラガーの元気一杯のプレーに、父兄やコーチの歓声が響いていましたが、ちょうど同じ頃、八幡平では第47回東日本都道県対抗・東北予選決定戦が行われ、岩手県選抜にはSWから、高橋拓也、渡邊潤一、下山信吾、小原一志、緑川剛倫、の5名の現役選手が参加。SWOB佐野竜介、向井陽も選ばれた岩手選抜は、桜庭TDが監督として率いる、若さも勢いもあるチームで、69-0で青森県選抜を難なく退け、7月17日(土)、19日(祝)同じく八幡平で開催される本大会に駒を進めました。
そして、またちょうど同じ頃、北の県境を越えた青森市スポーツ広場では、東日本の津々浦々から集まった壮年老年ラガーたちの第39回東日本不惑大会も開催され、盛んなラグビー交流と交歓が行われていました。
そんな中、奥羽山脈を隔てた日本海を臨む秋田市では、秋田ノーザンブレッツファン感謝祭と冠して、秋田ノーザンブレッツ(NB)とわれらがSWの強化試合が行われました。
秋田各地のスクールが集まって交流試合を行い、バックスタンドで観戦。前座の秋田県社会人選抜vs大学選抜も手伝って、800人近い観衆の見守る中、春の東北雌雄決戦とは言え、完全アウエイの雰囲気のスタジアムが、キックオフを待ち構えます。
SWは、クラシックオールブラックスのマレーシアでの親善試合に派遣されたピタ・アラティニキャプテンはじめ、ベテラン、レギュラー陣を休ました感じで、その分、レギュラーを獲得するチャンスとばかりに発奮する選手たちが連なるオーダー。
バックスタンド中央に陣取ったSW応援団のほか、ほとんどが秋田NBのトライに期待するスタジアムに、殴りこむ勢いのフレッシュSWの果敢な試合、レポートをお届けします。
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晴天、微風の中、SW、定刻13時のキックオフでスタート。と、始まるや否や、相手陣深く攻め込むSWは怒涛の勢いで、秋田NBが形勢を立て直す間もなく、敵陣ラックから、SOルーキー井上が絶妙なキックパス。深めのインゴールでボールを押さえたFLスコット・ファーディが、鼻息の荒さもそのままに、一番乗りのトライ。SO井上のゴールも決まり、前半3分、7−0と先制です。
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[FLファーディ選手] |
勢いはおさまらない様子のSWですが、攻め込んだラックで反則をとられたり、リズムをそがれる場面もちらりほらりと。そこに乗じたか、ホームの意地か、スタジアムの応援に後押しされたか、建て直し、攻めに転じる秋田NB。SW陣半ばのスクラムから、SHが、これまた巧妙なキックパスを見せ、ウイングに走りこまれてトライを許します。前半15分、7−5
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[WTB森山選手] |
追い上げられたSWは、円陣を組んで、持ち場を、持ち役を確認。フォワードも孤立せずに突進をはかり、ラックでの微妙な反則も取られないように、じっくりとしたマイペースの試合運びから、バックスに展開すると、格別のスピードで攻めたおす、秋田NBにとっては、守りきれない過剰攻撃へと反転します。秋田NBもチャンスを逃さず、バックス、フォワードとアタックを繰り出し、あわやというラインの裏に出られたときもありましたが、SWディフェンスは、2重3重の守りをしき、1回の裏返りでは、スコアを許さない態勢。
そして、SW押し込んだスクラムから、バックスへの1次攻撃が、オープンサイドに見事に展開され、SH長田、SO井上、CTB赤井から飛ばしてCTB佐々木天晃、最後はWTB森山がライン際からインゴール中間に回りこんでトライ。井上のゴールも成功して前半31分14−5とリードを広げます。
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フォワードのスクラム優位から生んだバックスのトライ。理想的なスコアの後のキックオフからも、LO佐々木陽丞、PR佐々木和樹が突破。FL江幡、HO吉田竜二、PR浜野がフォローして、LO保坂、FLファーディ、No8佐伯がチャンスを広げるフォワード一体の攻撃が続きます。ゴールライン直前まで攻め込むものの、ハーフタイムとなり、水入り。
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後半はスタートから、リーザブに控えていたHO小野寺、SO小原が入り、PR、SHにはルーキーの神田、細川が登場。満を持していた勢いもそのままに、スクラムでは押し勝ち、SH細川は相手の隙をつくサイドアタックでロングゲイン。そうなれば、HO小野寺も力強い突破をみせ、最後は、待っていましたとばかりにCTB佐々木天晃が、一人二人ディフェンスを打ち破りトライ。ゴールはミスしたものの、後半13分に、19−5。
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[CTB佐々木天晃選手] |
[HO小野寺選手] |
リードを広げてからは、SWアタックのオンパレードです。かろうじて相手ボールとなっても、WTB菅野がリードする鉄壁ディフェンスに阻まれ、キックもFB藤原を中心にカウンターアタックで反撃する絶好ムードのSW。後半15分には、ラインアウトモールを押し込んだばかりか、サイドを一人二人かわしたHO小野寺の突進でトライ。SO小原のゴールも無難に決まり、26−5。
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後半17分には、毎回出足鋭くプレッシャーをかけ続けていたFL江幡のチャージから、ハーフライン付近で自らピックアップして、追いすがる相手バックスを物ともせずに独走トライ。またもゴールミスながら、安全圏にリードを広げるSW。31−5。
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[FL江幡選手] |
なす術もないかに見えた秋田NBではありましたが、あちらもルーキーのFBやWTBを擁して、果敢にカウンターアタックをしかけます。ラックサイドのふとしたディフェンスの隙をつかれて、連続攻撃により反撃した秋田NBから、後半20分にトライ、ゴールを奪われて、31−12。
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[FL須田選手] |
楽勝ムードが、苦い思い出もある3トライ3ゴール差の21点に満たないリードに変わったところ、SWはPR浅田、LOルイラター、FL須田の重厚即効のメンバーを投入。また一段と力を戻したフォワードが、ずんずん攻め込み、ラインアウトからモール、そしてラックから、LOルイラター、FL須田とつないで、相手ディフェンスを粉砕しトライ。後半26分、CTB赤井のゴールも決まり、38−12。
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もう大丈夫と安心した感のSWに、あきらめていなかった秋田NBは、感謝祭に応援に駆けつけた秋田ファンの見守る中、SW空白の安心に付け入るような攻めをみせ、まさかのゴール前スクラムから、サイド攻撃を決められて、1トライの失点を許します。後半40分で38−17。
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後を引いたまま終わるかと思われた矢先、相手ゴール前ラインアウトから、パーフェクトなモール攻撃を繰り出し、定番のHO小野寺のトライ。ゴールも決まり、45−17としたところでノーサイドとなりました。
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[FW陣がモールを押し込みトライ] |
“気の緩みが伝染して、やらなくていいスコアを献上してしまう怖さを、改めて感じたと思う。気が緩んでいるようでは、SWのレギュラーをはれないこと、肝に銘じてくれ”
相当厳しい池村HCのコメントに、勝っても悔しいSW選手たち。
フレッシュな選手の多く出場したSWには、まだまだ伸びるシロの大きくある様子が垣間見られた、秋田でのSW大勝の一戦でした。
次週は19日(土)いわきグリーンフィールドの多目的広場で行われる東京ガスとのA,B2本の強化試合。13:00B対戦、15:00A対戦、で無料試合ではありますが、トップリーグに登り詰めるには、どうしても打破するべき積年のイーストライバルとのガチンコ勝負です。
応援をよろしくお願いいたしますとともに、はかばかしい戦果を、乞うご期待ください。 |
[井上選手] |
[CTB佐々木天晃とWTB森山] |
[井上選手] |
[佐伯選手] |
[ハーフタイム 秋田NBチアガールの皆さん] |
[SH細川諭選手] |
[モールで押すFW陣] |
[菅野選手] |
[SO小原義巧選手] |
[ファーディ選手・須田選手・ルイ選手・佐伯選手] |
[赤井選手] |
[モールを押し込むFW陣- 中央に神田選手] |
応援有難うございました。 |