【公式記録】 |
◇公式記録 |
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【ゲームウォッチングレビュー】 写真:事務局 |
◆ 100%のパフォーマンスで、掴めSWレギュラー! 狙えトップリーグ!
〜2010ラグビーフェスタin八幡平 vs駒場WMM戦 〜 |
7月海の日の連休には、毎年、岩手八幡平でラグビーフェスティバルが催されます。
第47回を数える東日本都道県対抗の予選を通過した6チームが競う本大会が、第17回を経たクラブ交流大会と、3年前から同時開催され、今年はそれに加えて岩手不惑(40歳以上のシニアラグビーチーム)創立40周年記念として「桜とシダの会」を迎えての親善試合が行われ、文字とおりのラグビーの祭典となりました。
折からの梅雨明け直後の湿気と30度を越える気温で、酷暑のコンディションとなりましたが、どうして、ご年配の往年の日本代表、名プレーヤーの皆さんと、迎え撃つ岩手のお歴々の皆さんのプレーは、基本に忠実ながら熱気あふれんばかりで、パスもタックルもステップも、掛け声までもの全てがラグビースタイルのお手本のよう。見るものも魅了してやまない好ゲームとなりました。
もちろん新日鐵釜石OBも両方のチームから出場。佐野(細川)さん、石山さん、谷藤さん、千田さんに、坂下アドバイザー、高橋GM、桜庭TD、仲上主務までもが、SWも頑張っているし、俺もいっちょやったるか、という意気込みが伝わってくるようなプレーで、観客から拍手を集めていました。
さて、SWは17日(日)にBメンバー主体で駒場WMM(ウォーターメロンマン)との試合に挑みました。駒場WMMは2003年に東大OBが中心になって結成されたクラブで、やる気あふれるチャレンジ精神でクラブリーグを駆け上がり、昨年は全国クラブ選手権決勝まで進出。惜しくも六甲クラブに敗れ日本選手権出場は逃すものの、八幡平で初のSWへの挑戦と相成りました。
その名称もあって、滝沢村から歓迎のスイカをプレゼントされる応援も受け、念願だったSWとの試合に挑む駒場WMMは、スタミナ、スピードと低く刺さるタックルが身上。
かたやSWは、久々の戦列復帰をはたした馬渕、津嶋のFW、BKの2枚看板を擁しつつ、前回のイーハトーブに続き、レギュラー獲りを目論む若手のメンバーが、意気盛んに登場します。
ゲームの行方もさるものの、復帰戦の選手と若手のパフォーマンスも気になるところ。
やきもきするグランドに、大漁旗が翻り、いよいよキックオフを迎えます。 |
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気温32度、湿度85%の限界コンディションの中、15:00駒場WMMのキックオフでスタート。保坂、佐々木陽丞の両ロックの突進に、気勢をそがれる駒場WMM。SWはボールを支配するや否や、FL江幡、須田、No.8馬渕が、次から次に攻撃をしかけ、ぐんぐん相手陣に深く攻め込みます。PR浜野、長沼、HO吉田もがっちりサポートし、SH細川から鮮やかにバックスに展開。SO井上、CTB赤井、森山と右オープンに攻め、FB藤原からフォローしたFL須田がリターンを受け、そのままインゴールになだれ込みます。開始15秒間の一方的な攻撃で先制トライ。SO井上のゴールも決まり7−0。 |
[須田康夫選手] |
最後のプレーで今季絶好調の赤井が足首を痛めて負傷退場し、リザーブ八重樫がWTBで登場しますが、リザーブ中、PR高橋、下山、FL小原、BK八重樫は東日本都道県対抗で岩手選抜として午前中に試合をこなした上での出場です。さらに、この日、試合に出場せずボールボーイや得点係りになったレギュラー陣も、3日間の合宿の初日、酷暑の八幡平でブートキャンプのような猛トレーニングを終えて、仲間の試合を見守ります。
それはそれは、出場している選手にとっては、一瞬たりとも気の抜けないギャラリーに囲まれての試合ではありましたが、ケガの中断で緩んだか、それとも駒場WMMの直向なアタックに動じたか、ラックで反則をとられて後退すると、あわやのモールに持ち込まれ、インゴール右隅に早々とトライを献上してしまいました。前半5分で7−5。
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[井上益基也選手] |
相手のペースから抜け出て、レフリングの基準をつかみなおし、はたまた突破しても孤立しないように全員が確認するSW。次のキックオフからは、文字通りの波濤のような総攻撃が始まりました。
CTB津嶋が抜けて、WTB清水へ、そしてフォローしたSO井上がトライ。ゴールも自分で決めて前半9分に14−5。 |
No.8馬渕がディフェンスを振り切って抜け出したところ、CTB森山にFB藤原がフォローしてインゴールまで。SO井上ゴールも決まり前半16分21−5。
HO吉田からPR浜野に、そこでモールをつくり、そのまま前進。相手が崩れたところを、すかさずLO佐々木陽丞がわって出てトライ。SO井上ここまでパーフェクトにゴールを決め前半21分で28−5。
FL須田が格上の突破をみせると、PR長沼がフォロー。FL江幡が入ってラックにしたところでSH細川がサイドを抜けてトライ。前半25分で33-5。
またもフォワードがボールを支配すると、SH細川からバックスラインの総攻撃。FB藤原のライン参加からWTB八重樫にパスしてトライ。攻めに攻めたSWは前半31分で38-5。
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[藤原誠選手] |
守るも攻めるも、息が絶え絶えになる猛暑の消耗戦。食らいついてくる駒場WMMの粘りに、悲鳴をあげたようなSWが、前半最後にトライを献上。38-10。 |
[佐伯悠選手] |
ここでハーフタイム、折り返しとなりましたが、後半に入って、PR神田、FL佐伯を投入したSWは、相手に付け入る隙を与えず、さらに攻撃に出ようとします。
しかし、駒場WMMの果敢なディフェンスと、チャンスと見れば反撃を仕掛ける気迫で、一時ゲームはこう着状態に。
振り切ろうとするSWに、粘る駒場WMMでしたが、均衡を破るNo.8馬渕の突破からFL須田が中央にトライしたのが後半19分。SO井上ゴールを決めて45-10。
続いて、相手のひるんだところを見逃さず、FL佐伯がディフェンスを蹴散らしてトライ。ゴールは外れたものの後半27分で50-10。 |
フォワードの連続攻撃、そしてラックからバックスに展開。FB藤原が抜けたところCTB津嶋がさらに相手をかわしてインゴールに。SO井上が難しいゴールを決めて後半35分で57-10。
過剰攻撃は緩まずフォワードからバックスに、そしてCTB津嶋の連続トライで、今度は津嶋自身がゴールを決めて64-10。
相手に息をつかせず、直後の攻撃をフォワード、バックス一体となって浴びせ、CTB森山がトライ。仕上げのゴールをCTB津嶋が決めて71-10の最終スコアでノーサイドとなりました。 |
[津嶋俊一選手] |
“暑い中で、最後まで緩めなかったところは良かった。イーストは連戦続きのシーズンになる。先をみれば誰がどこでレギュラーのチャンスをつかむかわからない。チャンスをものに出来るよう、しっかり自らのパフォーマンスが出来るよう、まだまだ上げていってほしい。”
池村HCから、合宿中でもあり、はっぱをかけられた選手ではありましたが、やり切った選手の顔には、充実感もちらほらと見え、目指す目標に向かって、100%の力を出し続けるSWでした。
そして、大差にもかかわらず、この時期に強い相手と試合を出来たことは貴重だったと、感謝でもって応えてくれた駒場WMMも、ともに残り2ヶ月をきったシーズンに備えます。
大差ながらも明日の糧となった好ゲームから、どちらもシーズン本番の勝機をつかむことを願う、岩手山の麓の夕暮れでした。
SW、次の試合は創設10周年記念プレシーズンゲーム。
8月7日(土)栗田工業と松倉グランドで、12:00B、14:00Aのダブルヘッダーです。
無料試合での開催ですが、SW10周年記念アイテムのマフラータオル、マグネットシールに、応援フラッグも寄付販売して盛りがたいと思います。
釜石の夏の風物詩、「釜石よいさ」の前イベントとしても、お楽しみいただけるプレシーズンゲームに、ぜひぜひお運びいただきまして、熱烈応援よろしくお願いいたします。
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[バックは岩手山] |
[井上益基也選手] |
[須田康夫選手(左)と馬渕勝選手(右)] |
[森山裕樹選手] |
[馬渕勝選手] |
[佐々木陽丞選手] |
[細川諭選手] |
[藤原誠選手] |
[八重樫俊介選手] |
[津嶋俊一選手] |
[FW陣 保坂選手(中央)] |
[藤原誠選手] |
[井上益基也選手] |
[FW陣 長沼英幸選手(左)と神田佑樹選手(右)] |
[神田佑樹選手] |
暑い中、応援有難うございました!。 |
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