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Game Result
試合名 第13回北上ラグビーフェスティバル
試合日 2011年06月12日(
キックオフ 13時00分 
会場 北上総合運動公園陸上競技場
釜石シーウェイブス NECグリーンロケッツ
前半 後半 前半 後半
2 1 T 5 5
2 1 G 3 3
0 0 P 0 0
0 0 D 0 0
14 7 小計 31 31
21 得点合計 62
5 3 反則 8 6
8 反則合計 14
審    判 谷口和人(日本協会)
タッチジャッジ 渡辺(関東協会)
鈴木(関東協会)
八重樫(関東協会)
キックオフ 釜石シーウェイブス

グランド状態 良好
天候 晴れ
観客数 1500人
ゲームウォッチングレビュー

【出場メンバー】
釜石シーウェイブス  
No 氏名 年齢 出身校 身長 体重
FW 1 斉藤 芳 25 明治大 179 123
2 小野寺 政人 27 東海大 175 90
3 神田 佑樹 24 明治大 181 104
4 ルイ ラタ 29 日本大 190 115
5 三浦 健博 34 釜石工高 183 99
6 スコット ファーディー 26 バーレイジョイ高 198 111
F 佐伯 悠 26 関東学院大 183 93
8 須田 康夫 27 専修大 183 100
HB 9 細川 諭 23 関東学院大 168 70
10 小原 義巧 29 東海大 175 77
TB 11 奥田 浩也 24 明治大 181 83
12 森山 裕樹 25 流経大 171 80
13 ピタ アラティニ 35 キングス高 179 90
14 菅野 朋幸 26 早稲田大 178 74
FB 15 ピエイ マフィレオ 25 日本大 186 91
R
E
S
E
R
V
E
16 渡邉 潤一 26 甲南大 174 95
17 長沼 英幸 26 法政大 178 103
18 佐々木 陽丞 20 秋田工高 182 92
19 小原 一志 23 白鴎大 177 90
20 千葉 大和 24 一関工 165 72
21 井上 益基也 25 明治大 173 73
22 佐々木 天晃 27 盛岡工高 180 90
江幡 誠弘 26 明治大 176 91
藤原 誠 29 日本大 178 85
【交代】
 
NECグリーンロケッツ
No 氏名 学年 出身校 身長 体重
FW 1 吉村 尚人 28 立命館大 181 110
2 川村 慎 23 慶應義塾大 172 105
3 田中 光 22 山梨学院大 177 105
4 熊谷 皇紀 33 法政大 194 104
5 廣澤 拓 24 筑波大 192 110
6 浅野 良太 31 法政大 184 102
7 宮本 誉久 26 東海大 180 95
G ニリ ラトゥ 29 セイクリッド・ハート高 182 101
HB 9 安 承? 28 高麗大 183 90
10 キャメロン マッキンタイアー 30 インスティチュートオブスポーツ専門学校 180 92
TB 11 首藤 甲子郎 27 早稲田大 163 75
12 アンソニー ツイタヴァキ 29 マッセイ高 178 98
13 釜池 真道 24 同志社大 174 86
14 山本 秀文 26 法政大 185 96
FB 15 田村 優 22 明治大 181 88
R
E
S
E
R
V
E
16 山本 貴治 28 山梨学院大 173 93
17 猪瀬 佑太 29 大阪体育大 182 110
18 ホッティ ロウ 35 ケープタウン工科大 198 114
19 酒井 亮八 26 朝日大 187 95
20 内田 涼 24 帝京大 168 72
21 吉廣 広征 26 筑波大 180 91
22 ネマニ ナドロ 23 セントジョセフナッジーカレッジ 195 125
15 武井 敬司 31 日本大 174 80
  
【交代】

【公式記録】
公式記録(岩手県ラグビー協会HP)

【ゲームウォッチングレビュー】 写真:事務局
◆ 目標との差を痛感しながらも得た、確実なステップアップの手応え!
〜 北上ラグビーフェスティバル招待試合 vsNECグリーンロケッツ戦 〜
先週は記念すべき地元公式戦の再開ながら、ヤマハ発動機ジュビロのパワーとスピードに圧倒され完敗を喫したSW。今週の北上招待の相手も、2002年以降の日本選手権で優勝3度を誇り、常にトップリーグで覇権を争うNECグリーンロケッツ。あの震災から、ラグビーをできるというスタートラインに立ち、そして今度は、昇格という夢に向かって前進するために力を蓄えるべき春シーズン、強豪から胸を借りることで、少しでも目標とすべきところのレベルを感じ、一段ずつステップアップしていってほしいところです。
風はあるものの、夏の日差しを浴びる広大な北上総合運動公園では、岩手県下の全スクールが集まる春季交流大会が開かれ、ちびっ子ラガーたちが元気に走り回ります。前座試合では、イーハトーブリーグで切磋琢磨する岩手のクラブ選手たちが、SWBとの戦いも入れて3試合を展開し、まさに岩手ラグビーの盛り上がりを感じる中、その頂点に立つSWが、どんな戦いを見せてくれるか。注目のトップリーグチャレンジ第二弾の幕が開きました。

 
蒸し暑いコンディションの中、SWはキックオフから眼の覚めるようなフォワードラッシュを見せます。相手のキャッチミスに乗じてボールを奪うと、LOスコット・ファーディが、PR神田佑樹が、強敵をものともせずに突進。さらにSO小原義巧(のりよし)の敵陣深くへのナイスタッチキックからラインアウトに。そしてライン攻撃を1次、2次と繰り出し続け、たまらぬ相手のペナルティから、再びマイボールラインアウトを得て、万全のモール攻撃へ。このチャンスを、早速の釜石コールに乗ってきっちり押し込み、最後はHO小野寺政人がトライ。バックスでゲインして、フォワードが押し込むという鮮やかな先制アタックに、難しい位置からのSO小原のゴールも決まり、7−0とします。
先週のヤマハ戦の記憶が残るサポーターも、開始早々のトライ劇にやんやの喝采。よしいけるぞ、という声が飛ぶ中、目覚めたNECがキックオフから猛然と襲い掛かります。なんとかパスを出したところ、タッチキックをチャージされ、あろうことかインゴールに転がったボールをそのままグラウンディングされてしまいます。スタンドの興奮冷めやらぬ間の一瞬の出来事で、前半3分7−5
それでも、キックオフから連続攻撃を展開し、FBピエイ・マフィレオが、CTBピタ・アラティニがずんずん突破。FL佐伯悠が、LO三浦健博が、サイドを突いてじりじりと前進していきます。SH細川諭も素早くさばき、ついに敵陣深くのラインアウトのチャンスです。しかし、いいぞと思ったのも束の間、上手く連係できず、NECの怒涛の攻撃を許しますが、なんとか凌いだSWは、ターンオーバーからFL須田が抜け出し独走。ゴール前までチャンスを広げて攻め込むSWに、NECも流石のディフェンスで応戦。激しく攻守が入れ替わる、互角の展開。
しかし前半18分、ハーフウェイ付近からアタックを仕掛けようとするところ、ラック近辺のミスをつかれてボールを奪われたかと思うと、NECが一気に加速。ナイスタックルで倒しても、フォローがきっちりついてつないでくるNEC、最後は相手外国人CTBに走らきられて、トライを献上します。7−12
それでも続くキックオフを見事にキャッチし、ラインに展開してアタックを仕掛けるSW。1本目のトライの再現を期待するところ、最後のパスがつながらず、運悪くこれをまたも相手外国人CTBに拾われて裏返り、逆に先ほどのトライシーンの再現かと思われるような独走を許します。レオが何とか止めるものの、きっちりフォローに走ったNECにつながれて、連続トライを献上。アタックの一瞬のミスから許した、やらずもがなの2本のトライで、前半21分7−19となりました。
このままではいけないと気を取り直しキックオフから攻めるSWですが、相手ディフェンスの出足鋭く、厳しいプレッシャーにミスが出て、ターンオーバーから攻められると、これまた厳しく体を当ててくる相手のアタック。防戦一方でも、ひたすら諦めずに、パワフルな相手にタックルで食い下がるSW。手応えのある攻防に、相手のペナルティを得て、もう一度、チャンスの敵陣ラインアウトとなりますが、ハンドリングミスから相手にボールが渡って、大きくキックされて自陣ラインアウトへ。SWも負けじとキックで戻すところ、反対にカウンターで攻め立てられて、ずるずると後退してしまい、ラインディフェンスにオフサイドをとられ、ゴール前のピンチに追い込まれます。モールを押し込もうとするNECフォワード陣の前進を許さず、展開からの突進も、CTBアラティニの気迫のタックルで一時は止めたものの、NECの分厚い攻撃に耐えきれず、最後は相手No.8に飛び込まれて追加トライを献上します。前半30分で7−26
さらに前半37分、FBレオのハイパントをしっかりキャッチされて敵陣からのカウンターを受けると、スピードに乗った相手WTBにライン突破され、菅野の必死のタックルも及ばず、40mの独走トライを許します。7−31
敵陣で攻めてもなかなかスコアできないSW、一方で敵陣に入ればきっちりスコアをあげるNEC。攻守は右に左に入れ替わり、決して一方的な劣勢に陥っているわけではないものの、どんどん点差だけが開いていく厳しい展開。
それでもSWは、キックオフから諦めずに攻めにいきます。CTB森山裕樹が渾身のアタックでポイントをつくり、さらにキックの応酬をものにしたSWは、自陣のスクラムからSO小原のゴロパントで敵陣に。HO小野寺が、LOファーディが続け様に突破。PR斉藤芳が続き、LO三浦も前に出ます。FBレオがライン参加して突破。さらにペナルティからの速攻で、CTBアラティニからWTB奥田へ、そして最後はCTBアラティニにリターンしてトライ。当たりに当たり、つなぎにつないだアタックが結実し、サポーターの溜飲を下げる会心の1本に、強い向かい風と角度もある難しいゴールをSO小原が見事に決めて、沸きに沸くスタンド。ハーフタイム直前の貴重なトライで、14−31として折り返します。

[CTBアラティニ]

[CTB佐々木天晃(たかみつ)]
後半NECのキックオフから、SWはハイパントで応酬。カウンターに来た相手にタックルでミスを誘い、自陣ながらもマイボールラインアウトにして、さらにSWはもう一回ハイパント。これが功を奏して敵陣のスクラムとなり、サイド攻撃からモールへと、フォワードのまとまり良い攻撃から、HO小野寺、CTBアラティニ、LO三浦と、サイドをついて前へ出ていきます。もぎとったような相手ペナルティから、ゴール前ラインアウトのチャンスを作り出し、モールサイドを、LOファーディ、LO三浦と前進してバックスへ。怒涛の攻めにひるむNECバックスのスキを突いたCTBアラティニが突破し、すがるディフェンスに身を呈してもんどり打ちながらもオフロードパスを、後半から入ったCTB佐々木天晃(たかみつ)につなぐと、最後はタックルを受けながらも転がるようにインゴールに飛び込んでトライ。SO小原のゴールも完璧で、後半幸先良く先手を奪ったSW。21−31と詰め寄ります。
よーし行くぞ、と追い上げ態勢のSWですが、それでもNECは決して焦ることなくパワーにものを言わせて、フォワードがつないでゲインしてきます。苦しくなったSWはペナルティを与えてしまい、さらに攻められ、差し込まれてどうにもコントロールできないスクラムに。SWの攻撃も、NECのひときわ激しくなったように見えるディフェンスに、完璧なまでに行く手を阻まれ、前に出られなくなります。
なんとかタックルで食らいつき、ドライビングモールもすんでのところで防ぎ、必死のディフェンスを見せるSWでしたが、右に左に自在につないで波状攻撃を仕掛けてくるNECにじわじわと追加点を許し、後半34分には21−55と突き放されてしまいました。
万事休すかのラスト5分。諦めてほしくない、諦めたくないSWの気迫は通じ、キックオフからモールで攻めてくる相手から上手くターンオーバーしたアタックで、WTB菅野朋幸が走り抜けチャンスをつくります。一旦はボールが相手にわたるものの、CTB佐々木天晃がチャージして敵陣をキープ。スクラムをパワーで制する相手でしたが、一瞬のミスをSO井上益基也が素早く反応して拾い上げターンオーバー。敵陣ラインアウトのチャンスに持ち込み、モールをじりじりと押すSW。ペナルティをもらっては速攻で攻めて、再度ラインアウトのチャンスに持ち込んだSWでしたが、強風に流されノットストレートとなり相手ボールになります。


[WTB菅野朋幸]
それでも、もう一回ターンオーバーして押せ押せのSW。スタンドも大興奮、今日最大の釜石コールに乗ってモールをインゴール手前まで押し込み、ついにトライか、というところで惜しくもグラウンディング成らず。それでも、まだまだあるぞ、と声がかかる中、5mスクラムからオープンに展開したところで、痛恨の連係ミスが出て、こともあろうにトライゲッターの相手外国人センターがターンオーバー。そのまま敵陣22m付近から独走のファイナルトライを与えて、21−62ノーサイドとなりました。
アタックのスピード、ミスからトライを取りきる決定力、集散の早さ、あらゆる面でトップリーグのレベルを見せつけられたものの、最後まで必死に食らいつき、強豪に真っ向から挑んでもぎ取った貴重な3トライ。
声をからして応援し続けたサポーターと、負けるものか、諦めるものかと、ひたすらチャレンジした選手たちの、そのどちらにも、SWが誇りとする、ひたむきな姿がありました。
胸を貸してくれるために、ラトゥ主将はじめはるばる岩手まで遠征してきてくれたNEC選手たちからも、励ましと連帯の気持ちがこもったエールを送られて、気持ちも新たに復興途上の被災地・釜石に戻るSW選手たち。
関東学院戦でラグビーができる喜びを感じ、ヤマハ戦で地元の声援に感謝を感じ、今日、強豪・NEC相手に果敢にチャレンジしたことで、イーストリーグを戦うためのステップアップの手応えを感じたSW。ひたむきに一歩ずつ、地域とともに、たくさんのサポーターと闘う誇りを胸に、突き進め、我らがSW!
いわてイーハトーブリーグ「北上矢巾ブレイズラガー 対 SWB」
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