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Game Result
試合名 トップイーストリーグDiv.1 第4節
試合日 2011年10月16日(
キックオフ 13:00 K.O.
会場 北上総合運動公園陸上競技場
釜石シーウェイブス 日本IBMビックブルー
前半 後半 前半 後半
5 0 T 1 1
2 0 G 1 1
1 0 P 0 0
0 0 D 0 0
32 0 小計 7 7
32 得点合計 14
5 1 反則 1 7
6 反則合計 8
審    判 山田智也(関東協会)
タッチジャッジ 礒部隆宏(関東協会)
鈴木 洋(関東協会)
福士 進(関東協会)
キックオフ 釜石シーウェイブス

グランド状態 良い
天候 くもり/弱風
観客数 500人
ゲームウォッチングレビュー

【出場メンバー】
釜石シーウェイブス  
No 氏名 年齢 出身校 身長 体重
FW 1 斉藤 芳 26 明治大 179 123
2 小野寺 政人 28 東海大 175 90
3 佐々木 和樹 21 盛岡工高 181 110
4 三浦 健博 35 釜石工高 183 99
5 ルイ ラタ 30 日本大 190 115
6 スコット ファーディー 27 バーレイジョイ高 198 111
F 佐伯 悠 26 関東学院大 183 93
8 須田 康夫 27 専修大 183 100
HB 9 長田 剛 28 帝京大 174 77
10 小原 義巧 29 東海大 175 77
TB 11 奥田 浩也 24 明治大 181 83
12 ニールソン 武蓮傳 33 流経大 180 90
13 ピタ アラティニ 35 キングス高 179 90
14 森山 裕樹 26 流経大 171 80
FB 15 吉田 尚史 36 専修大 181 80
R
E
S
E
R
V
E
16 神田 佑樹 24 明治大 181 104
17 渡邉 潤一 27 甲南大 174 95
18 馬渕 勝 29 近畿大 188 103
19 江幡 誠弘 26 明治大 176 91
20 細川 諭 23 関東学院大 168 70
21 菅野 朋幸 27 早稲田大 178 74
22 ピエイ マフィレオ 25 日本大 186 91
【交代】
 
日本IBMビックブルー
No 氏名 学年 出身校 身長 体重
FW 1 冨澤 翔太 25 帝京大 178 100
2 夏目 賢 24 流通経済大 178 100
3 梅原 洋平 26 明治大 182 107
4 棚橋 建太 32 筑波大 184 95
5 梶田 健太 27 新発田農業高 190 105
6 高 聡伸 28 東海大 172 90
7 赤井 大介 31 関東学院大 180 93
8 神名 茂樹 31 明治大 178 83
HB H 塩谷 純司 30 日本大 167 68
10 日永田 泰佑 26 明治大 180 90
TB 11 榮田 佑希 31 帝京大 178 85
12 高梨 達也 25 関東学院大 180 92
13 湯元 孝治 27 九州大 185 83
14 畠山 健 28 大東文化大 174 80
FB 15 小玉 達郎 26 立正大 188 96
R
E
S
E
R
V
E
16 野田 敬司 26 日本体育大 180 107
17 作田 敏哉 35 関東学院大 177 102
18 下瀬 央輔 29 国士舘大 190 95
19 徳力 拓 30 リンカーン大 185 93
20 山中 俊幸 30 大東文化大 168 67
21 馬場 善友 26 中央大 174 81
22 小能 壮一 23 関東学院大 175 84
【交代】

【公式記録】
◇公式記録(関東ラグビー協会HP)

【ゲームウォッチングレビュー】 写真:事務局
◆ 圧巻の前半、苦闘の後半・・・手応えと課題を胸に、いざ、松倉決戦へ!
〜 トップイーストリーグ第4節 vs日本IBMビッグブルー戦 〜
覚悟と決意の2010イーストリーグDiv.1、開幕3連戦を、2勝1敗の勝ち点10で終えたSW。
前節、苦しみながらも岩手県内での5連戦・地元シリーズの初戦を飾ったSWが、リカバリー十分に迎える第4戦の相手は、2008年までの5季をトップリーグで戦った経歴を持つ日本IBMビッグブルー。現在の強化は控えめながら、往時の選手たちは歴戦のつわものばかり、下位とはいえども侮れないチームです。
前日から当日の朝まで大雨に見舞われた岩手全域でしたが、キックオフが近づくにつれ、暑さも感じるくらいに日差しが戻ってきた北上総合運動公園のスタジアムには、地元はじめ関東圏からもSWサポーター300人超が続々集結。復興SW応援Tシャツにトレーナー、大漁小旗、LFDライトといった自主企画応援グッズ販売も目白押しの賑やかなSWテントに、サポーターの笑顔が弾けます。
必勝を祈願して集まった色とりどりの富来旗17本が舞い、大声援が飛び交う中、一斉にスタジアムに飛び出した両チーム。来週に迫る松倉決戦を前に、絶対に落とせない地元シリーズセカンドチャレンジの一戦をレポートします。

 
時折、旗を振るのが困難なほどの突風が吹きつける中、風下のSWのキックオフ。
開始からキックの応酬となった立ち上がり、FB吉田尚史(たかし)のハイパントを相手がノッコンし、いきなり敵陣ゴール前スクラムを得ます。このチャンスに、右、左とサイドアタックを重ねて相手をゴールラインに釘付けにすると、とどめはSH長田剛(たけし)からブラインドサイドに回り込んだFLスコット・ファーディーがディフェンスラインをこじ開けてトライ。ゴールは惜しくも外れましたが、開始わずか2分で5−0と先制します。
続くIBMのキックオフもハイパントでハーフウエイまで返して、さらにターンオーバーから待ったなしの連続アタック。SH長田からSO小原義巧(おばらのりよし)、CTBニールソン武蓮傳(ぶれんでん)、CTBピタ・アラティニと力強いライン攻撃で突破。さらに逆方向にライン攻撃をしかけて、あっという間に敵陣に殺到します。IBMのペナルティからゴール前ラインアウトとなり、モールからサイドアタックの過剰攻撃。
たまらず相手がゴール正面でペナルティを犯したところ、SO小原がきっちりPGを決めて追加点。前半7分で8−0とリードを広げます。
次のIBMキックオフもFLファーディのキャッチからラックをつくり、SH長田のショートパントでハーフウエイまで戻しディフェンスへと転じます。IBMはキックで陣地をとりに来て自陣ゴール前のラインアウトとなりますが、これもSO小原のナイスタッチで挽回します。
と、続く相手ラインアウトのこぼれ球にSH長田が素早く反応。ボールを拾って独走すると、フォローのFLファーディにつないでトライ。やや角度のあるところ、SO小原のゴールも決まり前半10分で15−0とイケイケムードです。
そんなムードに飲まれたか、IBMキックオフがノット10mとなり中央スクラム。すかさずFL佐伯悠(さえきゆう)がサイド攻撃でSH長田にパス、さらにFLファーディにつなぎラックから素早く展開。CTBニールソンがずらしてCTBアラティニがギャップを鮮やかに抜けてライン際を疾走、最後はフォローに走ったWTB奥田浩也(ひろや)が走りこんでトライ。SO小原のゴールも揺るがず、前半13分、連続トライで22−0とします。
早くも3トライをあげ、さあ、ボーナスポイントまであと一本、とコールも出てくるSWサポーター。そんなはやる気持ちが選手にも伝わったか、キックオフからSWにノッコンのミスが出て、自陣22mでの相手スクラムになります。安定しないスクラムに、相手のキックをワンタッチでタッチインゴール外に出してしまい、キャリーバックの自陣ゴール5mでの相手スクラムのピンチ。
しかし、このスクラムを押し切ってのターンオーバーで凌いだSWフォワード。タッチキックでやや陣地を挽回してキックの攻防を制して相手陣10mのスクラムまで持ち直します。ここからライン攻撃をしかけ、見事なダブルラインでWTB森山裕樹(ゆうき)が抜け出たところミスが出て一旦は相手ボールに。
それでもディフェンスからターンオーバーしてチャンスを引き戻すと、CTBアラティニが猛然と突破しSO小原へ、さらにHO小野寺政人、LO三浦健博(たけひろ)、続けてPR斉藤芳(かおる)と圧巻の連続攻撃。よし行け、とサポーターの力も入るところ、ゴール目前でラックのノットリリースをとられ、惜しくもトライに至りません。
しかし、4トライ目のチャンスを活かせず、サポーターが落胆する間もなく、中央付近の相手ラインアウトを、FLファーディがタイミングよくジャンプしてタップ。SWフォワードの澄ましたコンテストでターンオーバーに成功すると、SH長田がぎりぎりの処理で後ろに回したボールを、バックにいたNo.8須田康夫(すだやすお)が拾って猛然とダッシュ。さらにLOルイ・ラタ、FLファーディとオフロードで次々につないでビッグゲイン。一旦ラックを作ると、今度はCTBニールソン、CTBアラティニと流れるように展開し、ラストは今季初先発のWTB森山がタックルをうまく交わして飛び込みました。ゴールは惜しくも決まらないものの、前半24分に早々と4トライを確保。27−0としました。
次のキックオフから、ハイパント、キックの応酬で攻防がめまぐるしく入れ替わる展開となりますが、イーブンボールへの仕掛けが相手を上回るSWがチャンスを引き寄せます。
迎えた後半32分、相手陣内スクラムからライン攻撃を見せるSWは、CTBアラティニが突破してWTB奥田に、さらにリターンしてCTBアラティニでラック。SH長田がピック&ゴーからLO三浦、LOルイ・ラタと続いてゲインラインを切っていきます。
ここで、SO小原がディフェンスラインの裏に絶妙のショートパントを蹴ると、走り込んだHO小野寺がうまくキャッチして突進。これをフォローしたFLファーディが、タックルした相手を引きずりながらインゴールに飛び込みました。お見事!とスタンドから声が飛ぶ連続攻撃に、拍手喝さいのSWサポーター、富来旗も嬉しそうに翻ります。強い向かい風を受けたゴールは決まりませんが、前半32分で32−0とさらに突き放しました。
しかし、続くキックオフから、大量リードに緩んだか、ノッコンの反則をきっかけにSW陣内での攻防となります。このチャンスを逃すまい、と連続アタックを仕掛けてくるIBM、ライン攻撃で突破されて大きくゲインを許すと、ラックから素早くオープンに展開され、最後は余った相手CTBに中央に回りこまれてのトライを献上。32−7で折り返しとなりました。

最後に味噌がついたものの、ボールをよく動かし、「練習通りのプレー」で5トライをあげた前半。昇格を争うキヤノンや三菱重工はIBMから50点取ったが、後半は風上になるし、それを上回る圧勝もあるぞ・・・などと、期待に胸を膨らませるサポーター。恒例のSW応援歌も高らかに響き、いざ、後半のキックオフ
開始からSH細川諭(さとし)とWTB菅野朋幸(かんのともゆき)を投入し、さらなる猛攻を期すSW。開始早々に敵陣で得た反則に、ラインアウトからモールを押し込むも、IBMも頑強に抵抗。ならばとフォワードがサイドアタックの連続攻撃でゴールラインに迫りますが、惜しくもノッコン。
それでも、タッチキックをSO小原が見事にチャージして5mマイボールスクラムとし、再び連続攻撃を見せますが、もう一歩というところでまたもノッコン。チャンスを活かせません。
10分には、No.8 馬渕勝(まぶちまさる)、そして、今季初めてリザーブ入りしたWTBピエイ・マフィレオが登場し、トライの期待も高まるところですが、ノッコン、ノットストレート、ハンド・・・と反則が重なり、どうにもアタックがかみ合わない様子のSW。時折、ミスに乗じて攻め込まれる場面もあるものの、ディフェンスは緩むことなく押し返し、ほぼ敵陣でのプレーが続きます。
後半20分に渡邉潤一を投入し、さらに攻め立てるSW。今か今かと後半ファーストトライが待たれるところ、フェイズを重ねても、IBMの粘り強いディフェンスに阻まれ、もう一歩を越えられません。
すると後半22分、敵陣ゴール前での連続攻撃から右に展開するところ、相手WTBに浅くなったラインを見透かされて完璧なインターセプトを許し、70m超の独走トライを献上。32−14と逆に詰め寄られてしまいます。
ひとつひとつのプレーは、決して緩んでいるようには見えないものの、大量リードの安心が、完璧を崩し、ほころびを修正できないことが焦りと苛立ちとなり、付け入る隙を与えてしまっているかのような展開。
この後も、自陣に押し込まれても、激しいディフェンスで主導権は渡さず、フォワード、バックス一体となったアタックで優位に試合を運ぶものの、相手の気迫溢れるディフェンスと、自らのミスが重なりどうしてもスコアに至らないまま、時間だけが過ぎていきます。
後半32分には、PR神田祐樹(かんだゆうき)、FL江幡誠弘(えばたまさひろ)が入り、突破口を見出そうとしますが、この日何度も見せた、お家芸とも言えるカマイシコールに乗ったドライビングモールも、IBMの強烈なプッシュに押し込むことができず。残り5分、ゴール正面ながらやや距離のあるところで得た反則で、スコアレスは勘弁、とばかりにPGを狙うも、惜しくも外れて万事休す。
結局、前半の大量点に守られての逃げ切り勝ちとなりましたが、ノーサイドの笛と同時に、何名かの選手が負けたかのようにがっくりと肩を落としていた姿が印象的でした。
試合後、大量リードによる精神面の緩みを指摘していたポール・ホッダーHC。テリトリー、ボールポゼッションともはっきり勝っており、余裕をもっての勝利とも言えますが、以前からサポーターの間で言われていたメンタル面でのチームの悪癖が、後半顔をのぞかせてしまった一戦となりました。
とはいえ、前半に見せた鮮やかなアタックの連続、そしてしっかり勝ち点5を確保したことは事実。
下を向くことなく、この日に得た手応えと課題を胸に、さらに上昇してほしい。サポーターからは、叱咤激励と、期待を込めた声援が飛んでいました。

次戦は10月23日(日)、ついに迎える松倉決戦。相手は、ここまで全勝の宿敵・東京ガスです。
次々に続く正念場、一瞬たりとも気の抜けない試合ばかりの激戦のトップイーストDiv.1。
チーム全員がレギュラーを狙って、シーズンを通じてチーム力を保つことができるチームのみが、トップリーグにチャレンジする資格があります。
地元サポーターの前で、全員の力を結集して、決意と覚悟を示す一戦。勝利に向かって直向きに突き進むSWのチャレンジに、より一層のご声援をお願いします。

沢山の声援有難うございました。
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