【公式記録】 |
◇公式記録
|
|
【ゲームウォッチングレビュー】 写真:事務局 |
◆ トップチャレンジの舞台に思いを馳せて、ウエストの雄を見事に撃破!
〜 北上ラグビーフェスティバル vs豊田自動織機シャトルズ戦 〜
|
北上市ラグビー招待試合、通称「北上ラグビーフェスティバル」は、岩手のラグビースクールちびっ子ラガーの春季交流試合を併催し、イーハトーブリーグを前座に、SWが強豪を迎え撃つ一戦をメインに開催される大会です。
今年の相手は、トップリーグ創設来2年連続入れ替え戦進出、2010年にはトップリーグ昇格を果たしているトップウエストの雄・豊田自動織機シャトルズ。SWがチャレンジシリーズに進出を果たせば、必ずや会い見えるであろうライバル、互いに見据えるリーグ開幕はまだまだ先とはいえ、現時点での力をぶつけ、手応えを掴むためには格好の相手と言えます。
試合開始時には心配された雨もやみ、曇り空の下、楽しみなカードにサポーターが集結。ニューバージョンの応援Tシャツを買い込み、なかぴーとRWC釜石誘致のカードをかざして記念撮影して、バックスタンドでは応援歌と10本を超える大漁旗が乱舞します。遠くトップチャレンジの舞台に思いを馳せて、さあ、前哨戦だ、と意気込むサポーターの大声援が選手を迎え、いざ、今季を占う好カードの始まりです。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
毎年恒例、橋北上市長のキックオフに続き、正午ちょうどにシャトルズのキックオフ。
SWはSO小原義巧がタッチに蹴りだし、前進したところで相手ラインアウトからのディフェンス。密集の近くを的確に押しとどめ、反則を誘い、さらにタッチキックで前進する上々の立ち上がりです。
SWラインアウトからPR佐々木和樹が力強く突破。ラックからWTB奥田浩也が相手ゴール目前のところへ絶妙なタッチキックを蹴りこむと、続く相手ラインアウトではNo.8アンドリュー・スティード(アンディ)がナイスタックルで相手がノッコン、ゴール前スクラムのチャンスに。ファーストスクラムはやや差し込まれたものの、こぼれ出たボールをNo.8アンディがピックアップしてライン際を抜け出ると、そのまま相手をかわしてインゴールまで駆け抜けて大きな回転トライ。角度のあるゴールはならなかったものの、前半5分で5−0と先制します。
|
|
幸先の良いスタートで油断が見えたか、続くシャトルズのキックオフ、陣地を戻して自陣中央での相手ラインアウトからディフェンスラインを突破され、SWゴール前ラックのピンチに。
それでも、HO小野寺政人、FL佐伯悠、PR福井浩司、FL須田康夫と立て続けにがっちりとタックルで相手攻撃を阻みます。何度相手が襲ってきても、頼もしく粘り強いSWのディフェンス。シザーズで抜けてきた相手にもNo.8アンディが猛然とタックル、ついに相手が反則を犯し、窮地を脱します。
陣地を挽回してのSWラインアウトから、HO小野寺、FL須田とゲインをはかり、SH井上益基也が相手の陣形を見て絶妙な位置にハイパント。勢いよく走りこむSWフォワードがプレッシャーをかけて反則を誘い、またも前進してラインアウトを獲得します。
ここはLO保坂豪に合わせて確実にキャッチし、モールで前に出るフォワード陣。FL佐伯、LOルイラタ、No.8アンディ、PR和樹、HO小野寺、PR福井と総出でラッシュしますが、惜しくもインゴールにグランディングならず5mスクラムに。
このチャンスに何とかスコアして帰りたいSWは、さらにフォワード、バックス一体となって総攻撃。相手はたまらずペナルティで再度のラインアウト、今度こそトライを、と息巻くところ、オブストラクションを取られて後退してしまいます。
すると、前半半ばに差し掛かるあたりから、再び流れはシャトルズへ。相手のハイパントをWTB菅野朋幸が体を張ってキャッチし、連続攻撃にもCTBニールソン武蓮傳がナイスタックルを見せ、ディフェンスのプレッシャーでターンオーバー、さらにモールを押し込まれそうなところを押し止めて相手のミスを誘うなど、ディフェンスでは粘り強さを見せるSWですが、やや不用意なキックからカウンターを浴びたり、ラインアウトのミスがあったりと、どうにも波に乗れずに自陣に押し込まれる苦しい場面が続きます。
そして、ついに前半25分、自陣22m付近ラインアウトからモールを一気に押し込まれると、最後は相手の巨漢No.8に飛び込まれました。角度のあるゴールも決められ、5−7と逆転されます。
|
気を取り直してのSWキックオフで、ナイスプレッシャーのフォワードラッシュ。マイボールスクラムを得て、さらに相手反則のフリーキックから、No.8アンディ、LOラタと突進。惜しくも反則となりキックで返されますが、FB奥田がナイスキャッチから、そのままの勢いでカウンターアタック。CTBニールソン、WTB菅野とつなぎラック。素早く出してHO小野寺、FL須田と突破。さらにFB吉田尚史、CTBセトゥ・ウアロタフォウ(ロタ)、FL佐伯、SH井上、PR福井とつないで、あわやトライかの惜しいところ。
しかし、パスミスからライン際を抜け出られ、チャンスが一転ピンチに。ここはWTB菅野がよく戻って一旦は止め、さらに粘りのディフェンスを見せて最後の一線を越えさせませんが、再び自陣に釘付けとなります。ここで、FL須田が反則の繰り返しでシンビンに。続く相手ラインアウトから、勢いに乗ったモールを止められず、連続トライを許してしまいます。前半36分5−12。 |
|
数的不利ながら、なんとか相手の勢いを押しとどめ、できれば追いつきたい前半の勝負所。キックオフで猛然とプレッシャーをかけると、相手がダイレクトタッチのミス。これで得た敵陣ゴール前ラインアウトで、先ほどのお返しとばかりにフォワードがモールドライブ。カマイシコールに乗って全員で押し込むと、HO小野寺が抜け出て、最後はNo.8アンディが電撃トライをもぎ取りました。さらに、隅っこの難しいゴールをSO小原が見事にねじ込んで、12−12のイーブンになったところで前半終了のホイッスル。最高の形でハーフタイムを迎えました。 |
PR斉藤芳、LO伊藤剛臣、FB山本将太とSHに東北学院大の向井康洋の4名を投入して、後半SWキックオフ。すると、一挙に相手ゴール前ラインアウトに持ち込んで、PR斉藤、LOラタ、PR和樹が怒涛のラッシュ、ラストはFL佐伯が抜け出しました。電光石火のトライにSO小原のゴールも決まり、鮮やか、後半2分19−12とリードを奪います。
|
|
|
勢いに乗るSWは、続くシャトルズのキックオフからハイパント攻撃。カウンターで来る相手にCTBロタが目の覚めるようなタックル。ターンオーバーから敵陣でモールをつくり、CTBニールソンが見事に相手ディフェンスラインの裏に走り出ます。苦し紛れの相手の反則からラインアウトモールに持ち込むと、これをぐいぐい押し込んで、最後はHO小野寺がトライ。ゴールはなりませんが、後半6分24−12と差を広げます。
|
ここでLO佐々木陽丞、WTBピエイ・マフィレオ(レオ)を投入。次のシャトルズキックオフからもSWは果敢に攻撃。CTBロタから、IBC杯でも見せたグラバーキック→WTBレオへとつながり、素早く切れ込んで、あわやトライかというところ、惜しくもノッコン。
なおも、SW初お目見えのLO伊藤が、ここぞというときに力強く突進してチャンスを広げ、苦しい時間帯でもチームを鼓舞。後半から降ったり止んだりを繰り返す雨の影響もあってか、互いにハンドリングのミス、ラインアウトのミスなどが目立ちますが、フォワードが後半スクラムや接点で優位に立ち、ラインスピードを意識した出足鋭いタックルから何度もターンオーバーを見せ、ことごとく相手の攻撃の芽をつぶしていくSW。途中、相手のロングキックの処理を誤り、反則から自陣ゴール前に殺到されるピンチもありますが、集中したディフェンスできっちり跳ね返します。
終始押し気味に進めた後半も残りわずか、勝利を確信しながらも、もう1本を期待するサポーターの声援が届いたか、相手スクラムのルースボールにNo.8アンディが上手く反応。チャンスのラックで、イーハトーブからの助っ人で途中出場のSH千葉大和が素早くボールをさばいて、FB山本に。さらに途中出場のWTB森山裕樹へとつながると、フィニッシュは、今日もライン際で何度もビッグゲインを見せたWTBレオ。あっと言う間にトップスピードに乗ると、相手をかわして置き去りにし、見事なセンタートライ。SO小原のゴールも決まり31−12となったところでノーサイドとなりました。 |
|
次回の試合は、6月17日(日)茨城県ラグビーフェスティバル(ケーズデンキスタジアム水戸 14:00キックオフ)で、トップリーグの強豪・トヨタ自動車ベルブリッツと対戦します。今後とも、釜石SWにご声援の程よろしくお願いいたします。 |
沢山の声援有難うございました! |