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【ゲームウォッチングレビュー】 写真:事務局 |
◆ 昇格の勢いを跳ね返し、悲願へ挑む新たな船出を飾る!
〜 トップイーストリーグ第1節 vsヤクルトレビンズ 〜
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震災の痛手を乗り越えて、トップリーグまであと一歩の闘いを繰り広げた昨シーズン。惜しくも及ばなかった悔しい気持ちをバネに鍛え抜き、たくさんの支援と声援、地元の期待を一身に受け、悲願に挑む正念場。いよいよ2012シーズンの開幕です。
まずは初戦、日本一の暑さで有名になったラグビータウン熊谷で迎える相手はヤクルトレビンズ。昨シーズントップイーストDiv.2を勝ち抜き、今季Div.1へ初参戦となりますが、春のオープン戦から栗田工業、日野自動車、秋田NBといったDiv.1のチームを立て続けに破っており、その勢いは侮れません。
猛残暑のおさまらぬ中、じっとりした熱気、照りつける太陽にもめげず、SW戦士たちの雄姿を一目見よう、後押ししようと、400人近いSWサポーターが続々と集まります。復興Tシャツニューバージョンも売れ行き好調なテントでは、今年の戦力とライバルチームの動向で話題に事欠きません。ポケットメンバー表を手にして、向かうはSW応援席と化したバックスタンド。全国各地から集まった大漁旗とSW応援歌が、SW戦士たちを迎え入れます。
15時、初々しい緑の絨毯がまぶしく輝く熊谷の地に、直向きに戦い抜き、今年こそ大願成就を、と誓うSWの新たな船出を告げるホイッスルが響きました。
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30度を超える晴天、やや追い風のSWキックオフでボールをゲットするも、いきなりノットリリースの反則で戻されます。自陣中央付近でのSWラインアウトから、敵の攻撃を阻止してNo.8アンドリュー・スティード(アンディ)が相手ボールを奪い取るも、SH井上益基也のハイパントは敵の手中におさまり守勢に回るSW。ラックサイドをゲインされて、挙句にオフサイドのペナルティを献上。ヤクルトはキックで前進し、早くも自陣ゴール前ラインアウトのピンチを迎えます。
勢い込むヤクルトに対し、SWはやや空回りの立ち上がり。相手のミスで凌いでハーフウエイまで戻した後も、ヤクルトのハイパントをFB吉田尚史がキャッチしてフォワードの集まりを待ってラックにしたところ、相手にピックアップされてキックで攻められ、またも自陣ゴール前ラインアウトへ。さらに反則でフリーキックから速攻を浴びて、インゴールになだれ込む勢いの相手の攻撃を何とか止めるSW。
あわやのピンチをターンオーバーしてカウンターからWTB菅野朋幸がランで大きくゲインするものの、一進一退というどころか、攻めに攻められる場面の連続。キックの応酬からもラックでボールを出しそこなって、またもピンチを招き、自陣ゴール前の連続攻撃からショートパントでトライを狙われます。何とか抑えて逃れるも、キャリーバックから、さらに相手の波状攻撃を受け、必死のディフェンス及ばず、終に相手WTBに飛び込まれて先制を許します。前半13分0−7。
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昇格の勢いそのままに躍動するヤクルトに、どうにも流れをつかめないSW。ラインアウトからLO伊藤剛臣、No.8アンディとつないでゲイン、相手の反則から得意のモールに持ち込むも押し切れず、反則から再び自陣の攻防へ。ディフェンスでは、HO小野寺政人、SO小原義巧(のりよし)、CTBニールソン武蓮傳と連続タックルでターンオーバーを見せるなど、相手の攻撃をきっちり止めるものの、パスミスや反則、不用意なキックでボールを失う場面が見られ、肝心のアタックでなかなかリズムを取り戻せません。
それでも、ウォーターブレイクを挟んで前半半ばを過ぎてくると、徐々に流れはSWへ。ラインアウトモールを前進させるSWフォワードは、さらにPR斉藤芳、FL須田康夫がサイド攻撃。粘る相手の攻撃をWTB菅野、CTBセトゥ・ウアロタフォウ(ロタ)のタックルで阻止。そこからLOルイラタが相手のボールを奪い取ります。
すると今度はバックスラインでのアタック。SO小原からパスを受けたCTBロタが抜け出してWTB山本将太につなぎます。大きくゲインしたラックからLO伊藤がゲイン、さらにFL佐伯悠が続きます。SH井上のハイパントにWTB菅野が駆け込んで敵ゴールは目前に。
たまらぬ相手の反則からゴール前ラインアウトに持ち込んで、ここは定石、カマイシコールに乗ったモールドライブを押し込んで、HO小野寺がトライ。際どいゴールもSO小原が決めて、前半30分、ようやく7−7の振り出しに戻します。
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次の相手キックオフからもボールをゲット。ライン攻撃でSO小原からCTBロタへ。さらに内に切れ込んできたWTB山本、続いてFB吉田と、鮮やかにゲイン。ラックからはNo.8アンディ、PR佐々木和樹がゲインと、フォワード、バックス入れ混ぜた多彩な攻撃で翻弄し、敵陣にヤクルトを釘付けにするものの、敵もさるもの、息切れすることなく粘るディフェンスを見せ、SWは必殺のラインアウトモールももう一押しができず、終了間際のトライか、という場面でも惜しくもノッコン。結局、追加点を取りきれずにハーフタイムとなりました。
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様々なミスと、ヤクルトの激しいプレッシャーに思うような試合運びができなかった前半ですが、慌てずに行こうと修正をはかって迎える後半。
ヤクルトキックオフから、いきなりキックチャージを受けて自陣ゴール前に押し込まれるも落ち着いて切り返し、だんだんと相手の勢いを削いでいくSW。すると後半5分早々、相手の反則からキックで前進してのラインアウトモールをドライブし、HO小野寺がトライ。角度のある難しいショットをSO小原が決めて、14−7と幸先よくリードを奪います。
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それでも怯むことなく攻め込んでくるヤクルト。SWのキックがダイレクトタッチになってのラインアウトから、再びゴール前に殺到され、あわやトライか、のシーンを必死のタックルで防いで戻すSW。さらに自陣深くに蹴り込まれ、何とか抑えたところでノットリリース。このPGは外れるも、一瞬たりとも気の抜けない展開が続きます。
しかし後半15分、FL須田のターンオーバーからSO小原がディフェンスラインを鮮やかに抜けて一気に敵陣10m付近まで戻すと、流れに乗ってCTBロタ、さらにLOルイラタが力強い前進。敵陣ゴール前ラックに持ち込み、最後はSH井上がCTBロタにつなぎ、左隅にトライ。またも難しいゴールをSO小原が見事に決めて、21−7と突き放します。 |
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続く相手キックオフからもSWの勢いは止まらず、自陣からSO小原のナイスタッチキックで敵陣深くへ進むと、この機を逃さんとばかりに激しいディフェンスでターンオーバー。息をもつかせぬ連続攻撃から、SH井上がサイドを抜けて、フォローしたLOルイラタに際どいパスを通すと、古巣相手に力を見せんとばかりにラタが猛然とゴールに突進、3人がかりを弾き飛ばし、相手を引きずったままインゴールに飛び込みました。SO小原のゴールも決まり、後半19分で28−7。
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ボーナスポイントを得られる4トライ目をあげ、ほっと安堵の優位な展開でやや緩んだか、32分に自陣ゴール前ラインアウトからのアタックを受け、最後はスピードに乗って走り込んできた快速WTBにトライを許して28−14となりますが、これで終わってたまるか、とばかりに再び火がついたSW。
37分、CTBロタのキックで敵陣深くに進むと、相手の反則からLO伊藤が果敢にアタック。さらに連続攻撃を重ね、敵陣22mラックから、SHジェイク・レッツが素早くさばいてバックスに展開すると、ライン際で受けたWTB菅野が一気に突き抜けます。最後はステップをきって相手ディフェンスを置き去りにし、とどめのトライを奪いました。風もあり、難しい角度のキックを、この日キック成功率100%のSO小原が見事にゴールして35−14。
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チャレンジャーたるヤクルトの勢い、初戦の緊張からくる硬さ、暑さ、様々な条件をクリアし、見事勝ち点5で2012シーズンの船出を飾りました。
次節の舞台は聖地・秩父宮。9月23日(日)15時キックオフで、横河武蔵野アトラスターズと対戦します。
また、前座13時からは、神戸製鋼と新日鐵釜石OBによるV7メモリアルマッチも繰り広げられます。
今後とも、釜石SWにご声援の程よろしくお願いいたします。
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沢山のご声援・応援有難うございました。 |