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【ゲームウォッチングレビュー】 写真:事務局 |
◆ 苦しみながら掴んだ勝ち点5、ラスト10分で確かな地力を証明!
〜 トップイーストリーグ第4戦 vs日本IBMビッグブルー 〜
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爽やかな秋晴れ、岩手から上京すれば汗ばむ陽気の関東地方ですが、絶好のラグビー日和となった10月13日。開幕から3連勝を飾ったSWは、意気揚々、第4戦の相手、日本IBMの本拠地であるIBM八千代台グラウンドに乗り込みました。
住宅街に突如現れるグラウンドですが、芝のコンディションは上々。近隣から、あるいは首都圏一円からのサポーターに、岩手から駆けつけたサポーターも合流して、メインスタンドだけのSW応援スタンドが出来上がります。ハーフタイムにはチタカ・インターナショナル・フーズさんから「なめらかプリン」の差し入れもあり、相手ホームを乗っ取るかのように意気上がるサポーター。
圧勝を続ける上位2チームに遅れを取ることは許されず、勝ち点5を積み重ねなければならない昇格へ向けた長い道程。目指すべきトップリーグの強さを知る、日本IBMとの一戦をレポートします。
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SW追い風で迎えるビッグブルーのキックオフ。相手陣に蹴り込むSO小原義巧(おばらのりよし)。ドロップアウトから猛然と攻めるSWに受け身となった相手の反則で一挙に敵ゴール前ラインアウトに。SWフォワードはモールをつくりHO小野寺政人(おのでらまさと)が前に出て、FL須田康夫(すだやすお)が続き、ゴール目前のラックへ。すかさずフォワード全員でなだれ込んでPR佐々木和樹(ささきかずき)が先制トライ。目の覚めるようなフォワードラッシュに、SO小原もきっちりゴールして、前半3分早々7−0と先取します。
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続くビッグブルーキックオフから、キックの攻防で敵陣に入ったところでSWラインアウト。パスミスでターンオーバーを許しディフェンスに回るところ、風下ゆえか、中盤からでもバックスで早いアタックをしかけるビッグブルーに、ややディフェンスが遅れ気味のSW。自陣22mまで攻め込まれるところ、No.8アンドリュー・スティード(アンディ)がジャッカルでターンオーバーしてピンチをしのぎます。
陣地を戻すSWのキックに、あえてキックで返さずに素早くパスを回して攻めてくる相手。奔放なアタックに、やや押され気味のイヤなムードでしたが、相手のパスミスを見逃さず一挙に巻き返すSW。PR和樹、さらにPR斉藤芳(さいとうかおる)が機敏にボールをつなぎNo.8アンディからSO小原、もう一度No.8アンディへとフォローをつないで敵ゴール前に。ここで相手の渾身のカバータックルに阻まれたかと思ったところ、さらにフォローしたCTBニールソン武蓮傳(ブリー)の技ありのピックアップでトライ。SO小原もゴールを決めて、前半11分14−0とリードを広げます。
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順調にスコアを重ねるものの、どこか手こずっている感があるのが気になるところ。続く相手キックオフから敵陣に持ち込んでの22mラインアウトに、合わせてきた相手に投げ入れられずウエストオブタイムを取られます。それでも気を取り直しハーフウエイ付近のラインアウトはFL佐伯悠(さえきゆう)が見事にキャッチ。バックスへスピード付けた流れるような展開で大外WTB菅野朋幸(かんのともゆき)へ。大きくゲインしたラックから逆サイド。No.8アンディがラックをつくり、さらに順目で右隅トライかと思ったところ、惜しくも最後のパスが通らず。
すると、今度は逆襲を浴びるSW。中盤から攻め込まれるところでしたがFB吉田尚史(よしだたかし)がナイスカバーで相手陣に深く蹴り込みます。さらに相手のラインアウトミスから猛然とトライを狙いに行くSW。フォワード、バックスが次から次にフォローして前に出ようとします。しかしビッグブルーもさるもの、低いタックルで足下にささり、あと一歩を踏み出すことが出来ません。
何度もつないだアタックの甲斐無く、ゴールに届かずに反則で戻されると、俄然、勢いの増すビッグブルー。スクラムサイドの一瞬の隙を突かれて、あっという間にゴール前に攻め込まれます。挙げ句に相手CTBのカットインであっさりトライを献上。前半27分14−7となります。
エリアを確保し、攻め込んではいるものの、相手の低いタックルと、ターンオーバーしてからの素早いパスに翻弄されるSW。なかなかチャンスを活かせず、逆にラックのこぼれ球をカウンターされるピンチでは、FB吉田、SHジェイク・レッツとNo.8アンディの必死のディフェンスで、なんとかトライを阻止するなど、ピンチをしのぐ場面が見られ、勢いに乗れないまま前半終了となりました。
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前半の課題を修正し、ラッシュが期待される後半SWキックオフ、早速中盤アタックに転じ、一気にFL佐伯が抜け出て大チャンスと思ったところ、相手にインターセプトされて一転大ピンチに。自陣ゴール前のラックから、勢い付けた相手フォローワーを止めきれずトライを献上。後半1分14−14の同点に追いつかれてしまいます。
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SWキックオフから挽回のところ、相手陣に攻め込んだチャンスのラインアウトでも、相手に合わせてこられて投げ込めずダブルモーションを取られます。それでもPR和樹の敵SHへのチャージで持ち直し、HO小野寺、CTBブリー、さらにPR和樹とつなぎ相手ゴールに迫りますが一歩及ばず。さらに陣地を戻す相手のカウンターにもFB吉田、WTB奥田浩也(おくだひろや・後半入替)が踏ん張り、敵の反則から相手LOがシンビンに。
こうなると、有利なラインアウトからの攻撃が活かせるSW。No.8アンディ、LOルイ・ラター、HO小野寺、PR和樹と続け様にアタック。さらにバックスに回してCTBセトゥ・ウアロタフォウ(ロタ)が相手を振り切ってインゴールへ。後半11分に21−14とします。
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続くキックオフから、このまま終わるまいと果敢に攻めるビッグブルーでしたが、PR斉藤が激しいタックルを浴びせ出足を止めて敵陣に攻め入るSW。スクラムでも優位にたち、チャンスと見るやLOラタ、No.8アンディ、FL佐伯と大きくゲイン。敵陣SWラインアウトからCTBブリーが突破してPR和樹、さらにCTBブリーへつなぐと、HO小野寺が続いてゲインしたラックのサイドをSHジェイクが突いてトライ。SO小原がゴールも決めて、ボーナスポイントを得られる貴重な4トライ目をゲット、後半24分28−14とします。
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しかし、次の相手キックオフ、力で攻めるSWでしたが、ターンオーバーからここぞの気迫でアタックを仕掛けてくるビッグブルーに、やや反応が遅れたところ、連続攻撃を浴びてノーホイッスルトライを許します。後半27分28−21。
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突き放しても追いすがってくるビッグブルーの凄まじい粘りに、メンバーを入れ替えて挑むキックオフ。ラスト10分で1トライ差、入れ替えメンバーを含め、最後の地力が試される大事な時間帯で、その力を示したのはやはりSWでした。
一旦、相手の勢いに攻められるもののCTBロタが低いタックルで突き刺さり、No.8アンディがジャッカルでターンオーバー。と、WTB菅野がカウンターからゲインして、一挙に相手陣に攻め込むと、SHに入った小原からHO小野寺へパス。相手をはねのけてディフェンスの裏に出たところで、フォローしたPR斉藤が、追いすがる相手バックスをモノともせず、最後は2人を引きずりながらトライ。ゴールは成らないものの、第一列のバックスプレーでスタンドから拍手喝采の追加点。後半30分33−21とします。
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こうなると止まらないSWアタック陣。続く相手キックオフからも、HO小野寺の突破から攻め込み、分厚いフォローとスピードで、相手の低いタックルもハンドオフでかわして進んでいきます。FL岡崎英二(おかざきえいじ・後半31分入替)、WTB菅野と、どんどんゲイン。ミスは出るもののFL須田がカバーして、さらにゲイン、ゴールめがけて突破。そこにナイスフォローのCTBブリーが続き、ゴール目前でタックルを受けるも、一度リリースしたボールを、またも技ありのピックアップでトライ。SO小原がゴールも追加して、後半35分40−21と引き離します。
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勢いそのままに、続くキックオフ、No.8アンディがキープしたボールを受けたFL須田が相手の陣形ど真ん中を50m独走。続いて一団となってなだれ込んでいくSW、最後はWTB奥田がブランインドからラインに入り、相手を上手くかわしてトライ。SO小原のゴールも決まり後半38分47−21とトドメをさしてノーサイドとなりました。
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応援有難う御座いました。 |
次節は1週空けて10月28日(日)13:00キックオフ、地元・岩手の北上総合運動公園陸上競技場に、東北クラブチームのライバル・秋田ノーザンブレッツを迎え撃ちます。
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