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【ゲームウォッチングレビュー】 写真:事務局 |
◆ 手負いのチームに、トップリーグへの壁は高く・・・地力の差を痛感する完敗
〜 トップイーストリーグ第7戦 vsクボタスピアーズ 〜
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11月11日(日)西からの雨が未だ届かず、それでも寒さの増してきた薄曇りの盛岡南公園球技場。前節で悪夢の敗戦を払拭して意気上がる中、いよいよリーグ首位を快走するクボタスピアーズとのビッグチャレンジを迎えました。
乾坤一擲の勝負をかけるSWの勇姿を見届けようと、キックオフ直前まで押し寄せる人が途切れずSW受付に来るサポーターが400人を超える勢い。昨年、秩父宮で見せた魂の熱戦が思い出される中、なかぴーも応援に熱が入り、今季最多となる21本を数える大漁旗も大いなる期待を込めて寒空に舞います。トップリーグへの挑戦権をかけた天王山、いよいよ決戦の火ぶたがきって落とされました。
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試合直前にアンドリュー・スティードの出場が不可能と判断され、急遽スタメンにFL岡崎英二、No.8須田康夫の布陣で挑むSW。13:00クボタのキックオフから自陣中央で相手ラインアウトとなりディフェンスに回ります。敵の強力なライン攻撃でいきなりタックルが跳ね飛ばされますが、あに図らんや、一瞬の隙を見逃さずにインターセプトしたFBマイケル・レッツが自陣から独走して一気に相手陣ゴール前へ。いきなり巡ってきたこのビッグチャンスは、勢い余ってラックが反則となるものの、まだ相手陣SWラインアウトとチャンスが続きます。
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ジャンプで競ってきた相手にタワーの欠けるSWは競り負けますが、続く相手のハイパントをしっかりとキャッチしたWTB奥田浩也が突っ込んでラック、SH長田剛が早い球出しでアタックを仕掛けます。右に左にと展開し、相手の防御を崩しにかかり、バックスリーの陣形の緩みをみたSO小原義巧が奥深くまでゲインするタッチキックで前に出ます。
いい流れで相手パントからカウンターに出るSWは、HO小野寺政人、No.8須田がぐんぐん前に出て、CTBニールソン武蓮傳(ブリー)、WTB菅野朋幸がゲインラインを切って前進。チャンスの球がSH長田からWTB奥田へ。ぐんぐんスピードを上げるWTB奥田でしたが、惜しくも次のパスがつながらず、またもチャンスを逃します。
一旦、ディフェンスに回ったSWですが、粘る連続タックルから、こぼれ球をCTBブリーがゲットしてターンオーバーするや一挙に攻めに転じます。LO伊藤剛臣が突進、さらにFL岡崎が突破、続くPR斉藤というところで連携が乱れて、再三のチャンスをつぶすSW。
立ち上がりから、ほぼ互角どころか攻め続けている感のSWですが、惜しいところでミスが出るのは、やはり相手の強烈なプレッシャーによるものか、と思うところ、ファーストスクラムで強力な押しをみせたPR佐々木和樹も、SWが崩されたと見られ相手に陣地を挽回されて守勢となります。
じりじりと後退するSWディフェンスの乱れを見逃さず、相手CTBのカットインから、続くラックサイドを相手FLに破られて、そのままインゴールに持ち込まれ先制トライを浴びてしまいます。前半8分で0−7。
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取り返すぞと気合いを入れたSWキックオフ、相手のミスから敵陣22m中央でSWスクラムに。今度はしっかりと球を出し、右ラインにWTB菅野を走らせ、さらにFL岡崎が猛アタック。しかし胸をめがけた相手のタックルにボールがはじかれて、再四のチャンスも逃します。
強烈かつ分厚いディフェンスを見せつけられながらも、いいぞ、負けてないぞ、と、声援と拍手で後押しする応援団。敵陣でのSWスクラムから、ボールを出してアタックを、というところ、相手のオフサイドぎりぎりのチャージを喰らい、急なターンオーバーに守り切れずピンチになります。反則も重なって自陣ゴール前ラインアウトから攻められ、一度は相手のオブストラクションに助けられるも、相手のカウンターアタックからの素早いラックの球出しに追いつけず、またもトライを献上。前半18分0−14となります。
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決してチャンスがないわけではなく、次こそこちらが返す番とキックオフに挑みますが、ラックからのアタックでミスが出たところに相手に運ばれてゴール前のピンチに陥ります。敵ラインアウトから波状攻撃を浴びて、なんとか阻止するSWでしたが、ゴール前スクラムからの相手アタックにSH長田が頭から衝突して倒れ、そのまま相手に運ばれてトライを許します。前半23分0−21。
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まったく動かない長田の姿に、騒然とするスタンド。SWのみならずスピアーズ選手たちも心配そうに見守る中、運び出される長田。見送ったSWの動揺は隠しきれないところですが、気持ちを切り替えてキックオフから攻め込み、相手陣での攻撃を継続します。幾度もアタックを繰り出しますが、どうしてもここぞと言うときにミスが出て、一歩及びません。かたや相手は反則すれすれの強烈なプレッシャーをかけてきて、SWのはやる気持ちにミスも乗じて相手にボールを渡してしまう悪循環。
スコアならないままに迎えたロスタイム、SWのカウンターアタックからのラックで、相手に足でかき出されたボールを逆にカウンターアタックにつなげられます。大きく余されたラインディフェンスで、1次は何とか押し止めたものの、続く2次攻撃で破られてトライを許し、0−28となったところでハーフタイムとなりました。
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巻き返しが期待される後半キックオフですが、主力を一人二人、さらに三人と欠いた状態ゆえか、いきなりマイボールスクラムを押し込まれターンオーバーから波状攻撃を浴びます。あれよあれよと押しまくられ、そのままトライを献上。後半1分で0−35。
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それでもあきらめずに機を見て攻めるSWは、敵ハイパントをFBマイケルがキャッチしたところで相手の反則となるや、ハーフウェイ付近からの速攻でCTBブリーが抜け出し、CTBセトゥ・ウアロタフォウ(ロタ)につなぐと、40mをそのまま駆け抜けて追いすがる相手と一緒にインゴールへ。一矢報いたかと思われましたが、ここはトライならずの判定。惜しい、あとちょっとだ、とスタンドの声援も再燃します。
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しかし、直後のスクラムで押し切ったかと思われたところ、密集からこぼれたボールを拾われて一気の独走を許してしまいます。CTBロタが、WTB菅野が諦めずにタックルにいくものの、フォローがきっちり付いてくる相手にそのままつながれてトライを献上。後半5分で0−42と、一方的な試合展開になってしまいます。
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せっかくの粘りが活きて来ない中、なんとか活路を見いだそうとLO保坂豪、LO伊藤が突進しますが、フラットなディフェンスラインからプレッシャーをかけてくる相手に、崩しきれずにかえって相手の術中にはまります。ターンオーバーからの連続アタックを喰らい、さらに追加トライを浴びて後半13分で0−49。
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大勢は決したものの、諦めずに果敢に競り合いを見せるSW。FL佐伯、LO保坂が連携してボールをゲットしHO小野寺、CTBロタ、WTB菅野と攻め立てるものの、相手のプレッシャーは凄まじく、どうにもラックでボールがさばけずにテンポアップできず、絡まれてはターンオーバーを許してしまいます。その後も気持ちは決して折れることなく、直向きにアタックを繰り出して、なんとかスコアしようとチャレンジするSWですが、攻守に隙を見せない相手にセットピースでも遅れを取り、精魂尽き果て、ターンオーバーを許してトライを奪われるシーンが繰り返され、結局後半だけで7トライ。0−75、大漁旗が一度も打ち振られることなく、トップリーグの壁の高さと地力の差をまざまざと見せつけられたかのような完敗でノーサイドとなりました。
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自力でのトップチャレンジ進出は消滅したものの、残り全勝で夢をつなぎたい次節は、11月24日(土)13:00キックオフ、ニッパツ三ツ沢球技場で、三菱重工相模原ダイナボアーズとの対戦です。
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沢山の応援有難うございました。 |