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Game Result
試合名 トップイースト Div.1 第9節
試合日 2012年12月01日(
キックオフ 14時00分 
会場 海老名運動公園
釜石シーウェイブス 東京ガス
前半 後半 前半 後半
2 2 T 2 3
1 2 G 2 1
1 1 P 0 0
0 0 D 0 0
15 17 小計 14 17
32 得点合計 31
5 2 反則 6 5
7 反則合計 11
審    判 河野哲彦(日本協会)
タッチジャッジ 三宅 渉(関東協会)
稲垣幸雄(関東協会)
安藤圭祐(関東協会)
キックオフ 釜石シーウェイブスRFC

グランド状態 良い
天候 晴れ/強風
観客数 970人
ゲームウォッチングレビュー

【出場メンバー】
釜石シーウェイブス  
No 氏名 年齢 出身校 身長 体重
FW 1 斉藤 芳 27 明治大 179 123
2 小野寺 政人 29 東海大 175 90
3 佐々木 和樹 22 盛岡工高 181 110
4 伊藤 剛臣 41 法政大 185 92
5 保坂 豪 31 筑波大 184 100
6 岡崎 英二 31 法政大 180 89
F 佐伯 悠 27 関東学院大 183 93
8 須田 康夫 29 専修大 183 100
HB 9 井上 益基也 26 明治大 173 73
10 小原 義巧 30 東海大 175 77
TB 11 奥田 浩也 26 明治大 181 83
12 ニールソン武蓮傳 34 流経大 180 90
13 セトウー ウアロタフォウ 25 セントエドモンド高 178 90
14 ピエイ マフィレオ 26 日本大 186 91
FB 15 マイケル レッツ 29 ナラビ‐ンスポーツ高校 188 90
R
E
S
E
R
V
E
16 高橋 拓也 20 黒沢尻工 172 94
17 神田 佑樹 25 明治大 181 104
18 三浦 健博 36 釜石工高 183 99
19 江幡 誠弘 27 明治大 176 91
20 ジェイク レッツ 24 シドニー工科大学 175 73
21 ピタ アラティニ 36 キングス高 179 90
22 吉田 尚史 37 専修大 181 80
 
東京ガス
No 氏名 年齢 出身校 身長 体重
FW 1 進藤 崇 29 秋田工業高校 176 103
2 大平 純平 23 同志社大学 173 92
3 小関 大介 34 日大山形高校 178 104
4 岩山 真司 27 鹿児島実業高校 180 93
5 橋本 樹 25 早稲田大学 183 114
6 箱崎 友己 27 仙台育英高校 170 80
7 阿井 宏太郎 23 慶応義塾大学 173 84
8 ジェームス マハー 30 カンタベリー大学 190 108
HB 9 穂坂 亘 30 法政大学 151 59
I 今森 甚 29 同志社大学 181 86
TB 11 吉田 辰也 24 平工業高校 181 80
12 中浜 聡志 27 慶応義塾大学 181 80
13 西田 悠人 22 同志社大学 174 81
14 小吹 和也 28 早稲田大学 178 79
FB 15 ブランドゥ・ヴァ‐ル‐ 24 ブリスベン州立高校 179 94
R
E
S
E
R
V
E
16 片寄 優介 23 千葉工業高校 180 100
17 掛川 剛 29 立教大学 177 94
18 和田 拓馬 21 盛岡工業高校 177 78
19 深澤 泰山 27 同志社大学 179 93
20 皆良田 勝 26 慶応義塾大学 177 73
21 内野 翔 22 深谷高校 172 83
22 柿崎 恭兵 27 東海大学 174 76

【公式記録】
◇公式記録(関東協会HPへ)

【ゲームウォッチングレビュー】 写真:釜石新聞
◆ 歓喜、抱擁、涙・・・感動の逆転劇で2012シーズン有終の美を飾る!
〜 トップイーストリーグ第9戦 vs東京ガス 〜
12月1日(土)、2012シーズン最終戦。昇格をかけた一戦とならなかったのは無念ながら、勝てば3位、負ければ5位が自動的に決まる大一番。今年の進化の証を確かな形で残すためには、絶対に落とせない一戦となりました。
決戦の舞台となる海老名陸上競技場は、朝からの雨が上がって、薄日が差してきたかと思うと、とんでもない突風と寒気、さらに天気雨までが降りしきる、なんとも休まることのない天候。それでも、試合開始前には、だんだんと穏やかな風となって、陽光と虹が来場者を迎えます。
そんな中、シーズン最後のSW戦士の雄姿を一目見よう、勝利の後押しをしようと、続々とサポーターが集結。釜石岩手からの応援バスも到着し、手に手に、うれしい「なめらかプリン」の差し入れを持って、応援小旗、応援Tシャツと応援アイテムを買いこんで、スタンドで強烈な横風にたなびく大漁旗とともに決戦のときを待ちます。心なしか気合いが入っているか、なかぴー、なかりんも、いつもの愛嬌の中にもやや厳しい眉毛の様子。
迎えるはここ数年、がっぷり四つの試合を演じている好敵手・東京ガス。相手にとって不足なし、試合に臨む選手も、スタッフも、サポーターも、そして盛岡の病院からエールを送る長田剛も、全員一丸「ワンチーム」となって、いざ、最終決戦に挑みます。

 追い風の中、SWキックオフ。ところがキック処理ミスで、いきなりの自陣22m付近の相手スクラム。それでもSWディフェンスの出足良く、相手ライン攻撃でハンブルしたところを、WTBピエイ・マフィレオ(レオ)が上手くインターセプトして一気に攻め入ります。
 SWが次から次に仕掛けるリズムをつけた攻撃に、早速カマイシコールが沸き起こり、いやが上にも盛り上がるサポーター。相手ペナルティから敵陣22m内でのSWラインアウトをしっかりキャッチしてバックスに展開、左に右にと攻め続け、ラックをものにして相手を蹴散らすと、最後は左大外に回り込んだWTBレオがトライ。SO小原義巧のゴールはポールに当たり惜しくも外れますが、幸先の良い先制トライで前半6分5−0
 さらに、次の相手キックオフがそのままインゴールに入り、SWのセンタースクラムになったところで、きわどいスペースをCTBニールソン武蓮傳 (ブリー)が鮮やかに突破して独走。フォローに走ったWTB奥田浩也がそのまま持ち込んで、電光石火の連続トライをあげます。SO小原のゴールも見事に決まり、前半8分12−0
 なんとも小気味いい連続得点に、スタンドの応援団もこのまま取り続けてほしいと願うところ、続くキックオフからも、相手ミスに乗じてターンオーバーして攻めるSW。ハーフウエイ付近のSWスクラムから、CTBブリー、SH井上益基也、LO伊藤剛臣と連続突破。さらに陣地をとるタッチキックで相手ゴール目前に。相手ラインアウトのミスでSWスクラムとなり、CTBセトウ・ウアロタフォウ(ロタ)がラインブレイクして走りますが、次のラックで惜しくも反則。
 やや自陣に入った相手ラインアウトからディフェンスに回りますが、相手WTBにタックルした後、続けて相手SHからボールを奪い取るCTBブリーの電光石火のカウンターで挽回。なおも攻め続けるSW、一時は相手に渡ったものの、出足鋭いディフェンスで相手がノットリリースを犯したところ、手堅くSO小原のショットで加点。前半27分15−0とリードを広げます。
 このままゲームの主導権を相手に渡すことなく攻め続けたいSWでしたが、東京ガスも負けじとテンポのいいアタックを仕掛けてきて、あわやトライかのところをスローフォワードで救われるシーンも。さらに、ここでSO小原がチャージにあって負傷交代と、嫌な空気が漂います。
それでも吉田尚史がSOに入り、アタックを続けるSWは、優位を保つスクラムで組み勝ち、PR佐々木和樹が力強い突破を見せて相手陣に入り込みます。しかし、図らずもペナルティを取られ、追い風に乗ったキックで一気に自陣ゴール前ラインアウトのピンチに。相手の連続攻撃を、ゴールラインを背にした必死のディフェンスで何度も跳ね返しますが、ついに左スミにねじ込まれてトライを許します。前半38分15−7

 ロスタイムに入ったSWキックオフはミスで相手スクラムとなったものの、このスクラムを押し込んで取り戻し、WTB奥田、PR斉藤芳と連続攻撃で敵陣に攻め入るところ、ラックで痛恨のターンオーバーを許してしまいます。相手の速攻に応じるディフェンスラインでしたが、防御で一人が前に出たところを突破されてラインを破られ、裏返ったところで一人余されて連続トライを献上。15−14となったところで前半終了のホイッスル、嫌なタイミングで追い上げを許してハーフタイムとなりました。
風上となる後半、相手キックオフからハイパントで戻し、敵陣でのディフェンスでは相手を前に出させず、むしろ押し返すほどの勢い。プレッシャーで相手のノッコンを誘い、SWスクラムから、さあ攻めるぞ、というところでしたが、相手SHの巧みなチャージでパスが乱れ、苦しいラックになったところでペナルティを献上しショットを狙われます。
しかし、これは運良くゴールを外れ、ドロップアウトから相手陣へ戻すと、粘り強くディフェンスを繰り返し、ようやく相手の反則でボールを取り戻してのSWスクラム。今度はこちらの番とばかりに、No.8須田康夫がサイドアタックで大きくゲインし、すかさずSH井上が続きます。後半代わったLO三浦健博が続け様にアタックを仕掛け、チャンスボールがバックスに。FBマイケルから一人飛ばしてCTBロタへ。そこでラインの裏に出て、WTB奥田、レオと揃ったところに相手は一人で大チャンス。絶好のトライチャンスでしたが、ラストパスをキャッチし損ねてトライは成りません。
 これでガックリすることなく、相手キックからのカウンターでWTB奥田が出て、LO三浦、LO伊藤、PR斉藤と続けてアタック、さらにPR佐々木和樹と波状攻撃。SH井上が一旦バックスに回し、CTBブリー、FL岡崎英二、HO小野寺政人、そしてもう一度WTB奥田と、次々にボールをつないで、一度はインゴールになだれ込みますが、これは惜しくもノットグランディングで5mスクラムになります。
 この機を逃すな、とばかりに、期待を込めた大声援で後押しするサポーターに応えるように、No.8須田、さらにPR斉藤がボールを持って前に出るところを、CTBブリーにSH井上も押し込んで、最後はPR斉藤がトライ。WTB奥田のゴールも決まり、後半14分22−14と引き離しにかかります。
 全員アタックで取ったいい形のトライに気をよくして若干緩みが見えたか、続くキックオフから、やや攻め込まれるものの、ターンオーバーからのキックで陣地を戻します。さらに相手カウンターをFL佐伯悠がナイスタックルで止めて、続くラックをターンオーバーしたところ、速攻でCTBロタが相手を交わし去ってビッグゲイン。一気にゴール前に迫ると、カマイシコールに乗ってラックからFL佐伯、No.8須田、CTBブリー、PR斉藤、さらにCTBロタと幾重にも攻撃を仕掛けて、相手はたまらずペナルティ。
 ゴールポスト正面でもあり、ここはWTB奥田のショットでPG追加。後半20分25−14と、さらに点差を広げます。
 このままリードを保って勝ちきりたいSW、WTBレオに代わりピタ・アラティニを投入し、続くキックオフからのモールでボール獲得合戦を制しアタックチャンスに。しかし、ここでバックスラインのパスが乱れて後逸する痛恨のミス。このボールが運悪く相手にすっぽり納まり、そのまま独走を許してトライを返されます。後半22分25−21
 
それでも、取られたら取り返す、とばかりに、キックオフからFL佐伯がプレッシャーをかけて敵陣でのスクラムへと持ち込むSW。またも敵陣深くで波状攻撃を繰り出し、相手ゴールをさんざ脅かします。と、そのとき、出てくる相手を交わそうとした苦しいパスがミスを呼び、ラックで絡まれてターンオーバーされるや否や、東京ガスがスピードに乗って一気に盛り返してきます。LO三浦の粘るタックルで一時は凌いだものの、上手くつないだ相手の突進を止めることが出来ず、戻るディフェンスもことごとく交わされて、なんとも口惜しい連続トライを献上。ゴールはポストに当たり外れたものの、後半26分に逆転を許し25−26
 
SWのミスを逃さず、一気のアタックでトライを重ねてくる東京ガス。追いかける展開ながらもまだまだ1点差、何とか流れを変えたいところですが、次のキックオフからも相手の出足を止められず、自陣ゴール前スクラムに持ち込まれたまま、サイド攻撃を仕掛けられ、守り切れずに後半30分、悪夢の3連続トライを被ります。
これで25−31
続く中央付近のPGを決められて8点差、1トライ1ゴールで追いつけない窮地に追い込まれるところ、落ち込むサポーターを、チームを鼓舞するかのように、CTBロタがクラウチングスタートから相手PGを渾身のチャージ!このプレーで再び流れが変わります。
続くSWキックオフからFL佐伯がチャージ。さらにFL岡崎、PR斉藤、FBマイケルが次々とタックルを突き刺し、相手にゲインを許さないばかりか反則を誘い、相手陣22m内でSWラインアウトに持ち込みます。No.8須田、HO小野寺、FL佐伯とアタックを仕掛け、さらにLO伊藤も襲いかかりゴールを脅かすところ、ここは惜しくもミスでスコアならず。
それでも、続くカウンターで、タッチに切ることなくボールをつないでくる相手に対し、CTBブリーとWTBアラティニがナイスディフェンスでターンオーバーし、LO三浦が前に出て、さらにCTBブリー、WTBアラティニとアタック。LO伊藤、PR斉藤が続いたところで相手がペナルティ、ここはスクラムを選択しトライを狙いますが、再び惜しいミスで相手ボールとなります。
完全に流れを掴み、敵陣に押しとどめるものの、粘る相手だけでなく、時間との戦いにもなったロスタイム直前の攻防。何とかトライを奪いたいSWは、相手がキックしてきたところにFB吉田がカウンターアタック。さらに代わったFL江幡誠弘が続きます。次々とアタックを繰り出すSWに、相手はホールディングの反則。いよいよ巡ってきたラストチャンスの相手ゴール前SWラインアウトで、代わったばかりのHO高橋拓也のスローイン。カマイシコールの準備万端、さあ押し込め、というところ、ロスタイム2分のコールとともに投げ込まれたボールは無情にも相手選手の手中にすっぽり。
もはや万事休す、相手フォワードのラック攻撃でこのまま時間を稼がれ、蹴り出されて終わりか・・・と頭を抱えたところ、勝利への執念を見せるSWが気迫のディフェンスを見せ、相手ラックでペナルティ。勇躍、速攻から相手ゴールラインめがけて総攻撃を仕掛けるSWに対し、東京ガスも一歩も引かずに応戦。守るも攻めるも死に物狂いとはこの有り様、フォワード全員にSH井上、SO吉田も入り込んでの連続ラックの攻防となります。右に左にずれながらのラックアタックに、声を枯らして、絶叫、悲鳴にも似た声援を送り続けるサポーター。競技場全体が熱狂の渦と化した魂の攻防に終止符を打ったのは、低くもぐり込んでゴールラインにボールを届けたFL江幡でした。
 正面ながらも逆転を決める緊張のゴールを、WTB奥田が冷静に蹴り込み、32−31となったところでノーサイドのホイッスル。まるで昇格を決めたかのような歓喜の渦の中で、其処此処で抱擁、握手、涙が・・・2012シーズン最終戦は、有終の美を飾るにふさわしい、感動の逆転劇となりました
2012シーズン、釜石シーウェイブスは、勝ち点30、リーグ第3位でシーズンを終えました。たくさんのご声援、ありがとうございました。

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