前日の大雨で、県内全域に警報が発令なったところ、心配された災害もなく、朝からようよう晴れゆく模様の北上総合運動公園陸上競技場。
高校生の前座試合、宮古、黒沢尻工、黒沢尻北の三つ巴戦の終わる頃には、やや風が強いながらも、うだる暑さもない良好なコンディションの中、13:00、風上をとったSW陣に向けて、東芝のキックオフとなりました。
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開始早々は、当たり、集散、防御、攻撃とも、まさに互角の戦い、どちらが先取点をとってもおかしくないゲーム内容。SW新加入デビュー戦となるスコット・ファーディの長身・運動量も充分機能して、核弾頭なみの攻撃力を見せるWTB津嶋のウイング、SH長田のパスワークとSO藤原のリードも絶妙なバックス陣に、ファンの期待も高まります。
しかし、そこは王者、そう簡単にいかせてはくれません。ゴール前のチャンスと見るや、すかさずお家芸のモールで攻め立てて、SW守りきれず前半12分に先制トライを許します。
その後も、チャンスと見ればモール攻撃を徹底してくる東芝に、手こずるSWは前半18分にもトライを許し、0−10。 |
キックオフ直後に攻め込む釜石 |
押されながらも随所にいい動きをしているSWに、一本トライがほしい、と思った矢先、お見事、WTB津嶋がインターセプトで、そのまま一人二人とかわして独走トライ。正面ゴールはFBミラーが難なく決めて、前半21分で7−10。
さあ一気に逆転を、と思う気持ちから勇みすぎたのか、FW陣がボールを持って突破はするものの、取り囲まれてラックをターンオーバーされ、逆にSWもナイスタックルでターンオーバーするも、これを活かしきれずに相手ボールのラインアウトとなるシーンが徐々に多くなります。
前半27分には、ラックの連続攻撃から、スピードをつけてラインを前に出してくる東芝のCTBオトに抜かれてトライを奪われ、7−15。
走りこんでくるバックスに、ままパスミスのある東芝に乗じれば、まだまだ追いつけると駆け続けるSWでしたが、34分に息をつかせぬ東芝の連続攻撃からトライを取られて、7−22で前半を折り返しました。 |
津嶋選手のインターセプトからトライへ一直線 |
前半の安全圏リードで、展開をはかってきた後半の東芝。かたや前半のモール攻撃を受けたダメージが、じわじわと効いてきた後半のSW。思うようなラグビーが出来ないままに、後半5分、10分と東芝に立て続けにスコアされ、7−36。実力差をまざまざと見せつけられ、スタンドにも重苦しい空気が流れます。
しかし、このまま引き下がらないのが必昇SW、直後の後半13分、相手ボールのラインアウトを奪ったNo.8佐伯が反撃の烽火とばかりに気迫のトライを奪い、12−36。 |
佐伯選手、相手ボールラインアウトを奪いトライへ |
これで勢いの増したSWは、自陣からのカウンターから、ラック、素早く展開、津嶋が相手ラインの裏に出たところで、WTB菅野へ。我らがスピードキングが、最後の一人をかわし、まさに必昇パターンの鮮やかなトライ。沸き立つバックスタンドと翻る大漁旗。
・・・と、何やらタッチジャッジがフラッグインした模様。なんと、パスした後の津嶋のランコースが、オブストラクションと見なされて、トライは取り消し、万歳なしよ、となってしまいました。
気を取り直してもう一本、といきたいSWでしたが、これはいかんと褌を締め直した東芝の攻撃すさまじく、後半22分、追加トライを奪われて、12−41と引き離されてしまいます。
何とか流れを呼び戻そうと攻守にチャレンジを続けるSWではありましたが、個人技、展開の速さ、FWの圧力に抗せず、32分、38分とダメ押しトライを浴びて、最終スコア12−55。
悔しくも、最後までムードをもっていかれ、大量点を奪われたSWでした。 |
菅野選手、幻のトライへ・・・ |
流石は王者の東芝、前半からじわじわと寄っていくFWの実力、後半もゲームの流れの要所でスコアできる集中力。
聞きしに優る強さを実感したSW2009にとって、必昇まで、課題が山積みであることを再認識させられた北上招待でした。
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沢山の応援有難うございました!。
次戦は、練習試合6月13日(土)12:00キックオフ、ホーム松倉グラウンドにてイースト初参戦のキヤノンと対戦いたします。沢山の応援お待ちしております!
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