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Game Result
試合名 トップイースト 第4節
試合日 2010年10月11日(月祝
キックオフ 12時00分 
会場 秩父宮ラグビー場
釜石シーウェイブス 日本IBMビックブルー
前半 後半 前半 後半
1 4 T 1 1
1 3 G 1 1
1 0 P 0 0
0 0 D 0 0
10 26 小計 7 7
36 得点合計 14
7 6 反則 6 4
13 反則合計 10
審    判 下村大樹(関東協会)
タッチジャッジ 尾形利治(関東協会)
伊藤理(関東協会)
高橋史典(関東協会)
キックオフ 日本IBMビックブルー

グランド状態 良い
天候 晴れ
観客数 2000人
ゲームウォッチングレビュー

【出場メンバー】
釜石シーウェイブス  
No 氏名 年齢 出身校 身長 体重
FW 1 斉藤 芳 25 明治大 179 123
2 小野寺 政人 27 東海大 175 90
3 佐々木 和樹 20 盛岡工高 181 110
4 三浦 健博 34 釜石工高 183 99
5 スコット・ファーディー 25 バーレイジョイ高 198 111
6 須田 康夫 26 専修大 183 100
7 佐伯 悠 25 関東学院大 183 93
8 馬渕 勝 28 近畿大 188 103
HB 9 長田 剛 27 帝京大 174 77
10 小原 義巧 28 東海大 175 77
TB 11 佐々木 天晃 26 盛岡工高 180 90
12 ニールソン 武蓮傳 32 流経大 180 90
L ピタ・アラティニ 34 キングス高 179 90
14 清水 雅之 26 関東学院大 173 81
FB 15 津嶋 俊一 31 大船渡工高 178 86
R
E
S
E
R
V
E
16 吉田 竜二 22 拓殖大 175 100
17 神田 佑樹 23 明治大 181 104
18 ルイ・ラタ 29 日本大 190 115
19 岡崎 英二 29 法政大 180 89
20 細川 諭 22 関東学院大 168 70
21 菅野 朋幸 26 早稲田大 178 74
22 ピーター・ミラー 33 リサロウ高 183 92
 
日本IBMビックブルー
No 氏名 年齢 出身校 身長 体重
FW 1 月野 鉄平 25 立正大 175 117
2 夏目 賢 23 流通経済大 178 115
3 梅原 洋平 25 明治大 182 107
4 井手 涼一 24 近畿大 188 100
D 石田 雅人 25 関東学院大 182 98
6 高 聡伸 27 東海大 173 92
7 赤井 大介 30 関東学院大 180 93
8 徳力 拓 29 リンカーン大 185 93
HB 9 塩谷 純司 29 日本大 167 68
10 道廣 祐太 26 帝京大 172 80
TB 11 勝俣 啓太 26 流通経済大 171 80
12 馬場 善友 25 中央大 174 81
13 湯元 孝治 26 九州大 185 83
14 畠山 健 27 大東文化大 174 80
FB 15 小玉 達郎 25 立正大 188 96
R
E
S
E
R
V
E
16 冨沢 翔太 24 帝京大 178 100
17 野田 敬司 25 日本体育大 180 107
18 棚橋 建太 31 筑波大 184 95
19 古賀 彰 23 関東学院大 172 93
20 山中 俊幸 29 大東文化大 168 67
21 高梨 達也 24 関東学院大 180 92
22 南 繁治 32 京都産業大 181 86

【公式記録】
◇公式記録  

【ゲームウォッチングレビュー】 写真:事務局
◆ 聖地での「呪縛」を解き放ち、連勝街道を驀進!
〜 トップイースト第4節 vs日本IBMビッグブルー戦 〜
SW2010、第4戦は今季初の遠征試合。地元岩手で開幕3連勝、勝ち点15を取りきって、意気揚々と秩父宮ラグビー場に乗り込みました。
前日までの雨雲もかき消され、暑いくらいの陽気の秩父宮には、朝早くから駆け付けたサポーターと事務局ボランティアがSW受付テントや大漁旗を自ら拵えて、続々詰めかける応援サポーターを出迎えます。優待チケットとセット販売の10周年記念アイテム「マフラータオル」、選ぶのも楽しい応援グッズの缶バッジ、応援軍手も好評で、東京開催を待ちわびていたサポーターへの売れ行きも上々です。
さらに、岩手地域特産の「エーデルワイン」と「くずまきワイン」応援ラベルワインと浜千鳥SW応援純米酒、本醸造の試飲会に加えて、浜千鳥SW応援上撰カップのプレゼントもあり、ほろ酔いサポーターはSW勝利の前祝い。パステルなめらかプリンは4種の味でSWをバックアップ。さらに、新調なった3種類の岩手県交通安全ポスターが飾られて、そのままかたどった10周年記念ハガキは3枚組500円で好評販売。中田薬局SW応援「なかピー」も愛嬌をふりまき記念撮影。
やんややんやと大賑わいのSWテントから、スタジアムに移れば、SW応援に秩父宮デビューのピンクダイヤモンドのフラッグダンスチアのショーがSW応援ムードをさらに盛り上げます。
今回の相手、日本IBMビッグブルーは昨年リーグ9位。強化撤退のあおりで外国人選手がおらず、部員数も少ないものの、リーグでも数少ないトップリーグ経験チームだけあって強者揃い。現在、SWで活躍しているFL須田康夫選手も昨年までプレーしていました。
昨年は劇的な環境の変化もあり、試合に集中するのも難しかった部分もあったと思われますが、今年はその環境の中での戦い方を会得したかのように、春のオープン戦から好調をキープ。ここまでリーグ戦では2勝1敗、SWにとって油断ならない相手と言えます。
リーグ前半戦の山場とも言える決戦の舞台は整いました。緑の芝生に照り返す陽光を浴びた聖地・秩父宮のフィールドに、威風堂々、SWの選手が勢いよく登場して、いよいよ第4戦キックオフです。

ほぼ風もない正午、IBMのキックオフでスタート。と、オーバーキックのミスで得たSWセンタースクラムから、No.8馬渕がサイドを突破。これをFL佐伯、須田がすかさずフォローし、粘る相手の反則から、相手陣内ラインアウトへと持ち込み、モールを押し込みます。セットに優るSWに、ルースポイントから反撃に出ようとするIBMの再三のアタックを、面をつくったディフェンスでがっちり止めきるSW。相手がたまらずノットリリースの反則を犯したところ、敵陣ゴール前のラインアウトから、しっかりとモールを形成し、HO小野寺が先制トライかと思われたとき、オブストラクションを宣告され、気勢をそがれたSW。
それでも、続くIBMのアタックを、CTBアラティニがすさまじいタックルでターンオーバー。慌てた相手の反則から、続けてゴール前ラインアウトのチャンスをつくるSW。これをLOファーディががっちりキャッチし、見事なモールで前進、今度こそ小野寺のトライ!・・・と思いきや、またもオブストラクションの判定で帳消しに。
それでもカウンターから緩まず攻めるSWは、相手陣22m中央でペナルティを得たところで冷静にショットを選択。津嶋がゴールポストの真ん中を射抜いて、前半19分3-0と先制します。
津嶋 俊一選手
[津嶋 俊一選手]
立て直そうと攻めてくるIBMに対し、CTBニールソンのタックルが炸裂しターンオーバー。アタックに転じるSWですが、IBMも低く粘りっこいディフェンスで応酬。敵陣での攻防を続けるSWは、ラックサイドをWTB清水が抜けて出て、あわやトライのチャンスもありましたが、あと一歩届かない状況。さらに、この試合早くも3度目となるラインアウトモールからのトライを、またもやオブストラクションで潰してしまうSW。
攻め込んではいるものの、なかなかスコアできない息苦しいような状況の中、カウンターからチャンスをつくったラックで出たボールを、SO小原が、閉塞を打破しようとのショートパント。しかしながら、運悪くこれが相手のWTBにすっぽり収まり、そのままするするとラインを抜けられてしまいます。チェイスするアラティニも及ばず、よもやの先制トライを許してしまったSW。前半28分、3-7
菅野 朋幸選手
[菅野 朋幸選手]
内容では優位に立ちながら追う展開となり、これはいかんとばかりにキックオフをマイボールにして、アタックを繰り出すSW。HO小野寺が、LO三浦が、さらにPR佐々木和樹が力強く前進します。常時相手陣で攻撃を続けるSWにチャンスが訪れたのは33分、優位にたったスクラムから、ニールソンの負傷交替でCTBのポジションにいる佐々木天晃が突破してラック、そして大外に展開するとLOファーディが待ち構えてゲイン。最後は替わったWTB菅野が、前節の休養で溜め込んだ力を爆発させるかのような走りを見せ、追いすがるディフェンスを一人二人と力強く振り切ってかわし、中央に回り込んでトライ。FB津嶋のゴールも決まり10-7と再逆転します。

続くキックオフから相手スクラムとなるも、押し込んでターンオーバー。PR斉藤、佐々木和樹、HO小野寺の一列も安定し、LO三浦、ファーディ、FL陣の押しも充分。終始優勢のムードながら、少なからずつなぎにミスが出て、チャンスを逃すSWですが、一方でディフェンスは完璧なまでにIBMの攻撃を食い止め、相手の攻撃をハイパントオンリーにする場面も多く見られます。前半最後、ラインアウトの反則を取られ、ノット10mの連続反則から、やらずもがなのPGを許しますが、これが外れてそのままハーフタイムとなりました。
レフリングへの対応や、あと一歩でのパスミスなど、どうにも主導権を握れないまま終わった前半。秩父宮ではここ5年、JALとサントリーフーズを相手に、ロスタイムでの逆転勝ち、逆転負け、ワントライ差ゲームなど、常に接戦となっているだけに、昇格を目指す今年こそ「苦戦の呪縛」を解き放ってほしい・・・選手を信じ、祈るサポーターの思いはひとつ、後半のラッシュしかありません。
その思いを受けたSW戦士たちは、後半キックオフから気迫十分。マイボールのラインアウトを得て、攻め続けます。SH長田の素早いさばきから、アラティニが突破してポイントをつくり、さらにFL須田が突破。HO小野寺が巧みにつなぎ、もう一度SH長田からSO小原、そして最後に魅せたのがCTB佐々木天晃。相手を振り切るパワーとテクニックにあふれる突進で、頼もしく後半開始早々のトライを挙げてくれました。FB津嶋のゴールも見事に決まり、後半開始早々1分で17-7
佐々木 天晃選手
[佐々木 天晃選手]
ピタ・アラティニ選手
[ピタ・アラティニ選手]
続くキックオフからの相手ラインアウトを、LOファーディが高さと技あり、そしてリフターとの呼吸もぴったりでターンオーバー。俄然、いけいけムードのSWのアタックに、相手はたまらず反則。相手陣22mのスクラムからは、No.8馬渕がサイドアタックでぐいぐいと前進。FL須田、LO三浦と続き大きくゲイン。SH長田がさばき、LOファーディがつないだところで、絶妙なフェイントとスピードを見せたのはCTBアラティニ、見事に相手二人をかわし、トライを挙げます。FB津嶋のゴールも難なく決まり、後半8分24-7と引き離すSW。
ボーナスポイントが入るあと一本のトライを早く追加したいところ、あきらめず果敢に挑むIBMが反撃に出て、自陣のラインアウトからディフェンスに回るSWでしたが、見事なタックルから、ブレイクダウンで優るSWがターンオーバー。そのまま相手のミスに乗じて前に出るSW。その後も、IBMの反撃をスクラムで、ラックで、次々とターンオーバーして食い止めます。後半20分、1対1で勝るSWは、FB津嶋がカウンター、これを受けたWTB清水が抜け出てCTB佐々木天晃につなぐと、PR佐々木和樹、斉藤までもが巧みにフォローして、さらにつなぎます。ラックを連取して、No.8馬渕がゲインしたところを最後はLOファーディ。敵のど真ん中を突破してインゴールになだれ込み、値千金の4本目のトライに、FB津嶋のゴールも決まり、後半20分に31-7と大きくリードを広げます。
スコット・ファーディー選手
[スコット・ファーディー選手]
ピーター・ミラー選手
[ピーター・ミラー選手]
ここでLOファーディからルイ・ラタ、FB津嶋からピーター・ミラーにスイッチ。まだまだ攻めるSWはWTB菅野が相手の裏に出てチャンスをつくり、攻め込みます。あと一歩まで攻めますが、つながらず相手のスクラムとなるも、FL佐伯の出足鋭いタックルに、相手攻撃がつぶされてターンオーバー。
SWはさらにSH長田に替えて細川、PR佐々木和樹に替えて神田を投入、IBMも次々に選手を投入し、味方も敵も必死の攻防に、スタジアムも点差以上に湧き上がります。
そんな中、SWがターンオーバーしたラックからSO小原のキックに、蹴り返した相手バックス。自陣22m付近に転がるこのボールを追ったのは、FBピーター・ミラー。一瞬で相手の陣形を見極め、ボールを拾うが早いか、これぞカウンターアタックという見事なステップランニングを繰り広げながら、あっという間に相手22mラインまで持ち込みます。これをフォローしたSH細川、CTBアラティニがディフェンスを引きつけて、再びミラーへ。そのままミラーがインゴールに飛び込んで、鮮やかにトライ。ゴールはならなかったものの、試合を決定づけるトライで、後半29分に36-7とします。
IBMもトップリーガーの意地を見せ、最後の反撃に出ます。それを食い止めるLOルイ・ラタ、FL須田、No.8馬渕の鉄壁。さらにはCTB佐々木天晃の抜群のタックルで、ターンオーバー。攻めてはPR神田がラックサイドを突破、休みなく攻防を続ける両チームに、スタンドのファンからも応援のコールが途切れません。
それでも、執拗に攻めてくるIBMの気迫と、10月とは思えない暑さからくる疲れも重なり、終盤、自陣でのディフェンスを強いられる場面が多くなるSW。ラインアウトのミスからスクラムでも反則をとられ、後退するところ、最後まで攻撃の手を休めなかったIBMに、ディフェンスを突破され一矢トライで報いられます。後半40分、36-14
さらに追いすがるIBMのアタックを、SWがダブルのハンマータックルで止めたところで、激闘のノーサイドとなりました。

万全の出来ではなかったと思うが、勝ち点5をキープしたことは良かった。レフリングに適応することや、コミュニケーションで確認するべきこともわかったと思う。今日の収穫を活かして、次の試合もチャレンジしていこう。

ただでさえ陸奥から出てきた者には堪える季節はずれの陽気と、双方の意地がぶつかった点差以上の激闘に、汗が滝のように流れる選手たち。それでも、眼差しは、一歩一歩、次も完璧に勝っていくぞ、と、気迫みなぎる様でした。

終了後の秩父宮クラブハウスでは、サポーター約70人が集まって、選手と一緒にファン交流会を楽しみました。ピンクダイヤモンドさんの自己紹介もあり、応援団の大合唱もあり、わいわいと盛り上がる中、ファン交流会が選ぶマンオブザマッチはスコット・ファーディがゲットして、はにかみながらも日本語であいさつ。温かい気持ちのファンに囲まれ、にぎにぎしくも、笑顔の中に、トップリーグ昇格を誓ったSW選手たちでした。

第5戦は、関東学院大学釜利谷グランドで10月17日(日)12:00から、日本航空JALウイングスと対戦します。どこまでも連勝街道を突き進み、トップリーグの高みを目指す10周年シーズンのSWを、どうぞ応援よろしくお願いいたします。
鮮やかな秩父宮の電光掲示板
[鮮やかな秩父宮の電光掲示板]
モールを押し込むFW陣
[モールを押し込むFW陣]
ラインアウトをキャッチする佐伯 悠選手
[ラインアウトをキャッチする佐伯 悠選手]
突進するピタ・アラティニ選手,フォローする須田 康夫選手]
[突進するピタ・アラティニ選手,フォローする須田 康夫選手]
モールを作り前へ、先頭は佐々木 和樹選手
[モールを作り前へ、先頭は佐々木 和樹選手]
素早い球さばきの長田 剛選手
[素早い球さばきの長田 剛選手]
タックルを振り切る菅野 朋幸選手
[タックルを振り切る菅野 朋幸選手]
ショートフラッグダンスで応援するピンクダイヤモンズの皆さん
[ショートフラッグダンスで応援するピンクダイヤモンズの皆さん]
好調!津嶋 俊一選手のゴール
[好調!津嶋 俊一選手のゴール]
積極的にボールに絡む清水 雅之選手
[積極的にボールに絡む清水 雅之選手]
エンジン全開の馬渕 勝選手
[エンジン全開の馬渕 勝選手]
得意のランで一気にトライを狙う小野寺 政人選手
[得意のランで一気にトライを狙う小野寺 政人選手]
沢山の応援有難うございました。
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