【公式記録】 |
◇公式記録 |
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【ゲームウォッチングレビュー】 写真:事務局 |
◆ 破竹の全勝首位ターン、いざ、11月決戦へ!
〜 トップイースト第6節 vsサントリーフーズサンデルフィス戦 〜
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5連勝の勢いをかって、9月、10月のパーフェクトを目指し、小春日和のいわきグリーンフィールドに乗り込んだSW2010。
いわきグリーンフィールドは、昨年、インフルエンザ禍に見舞われながらも、トップリーグ昇格を果たしたNTTコミュニケーションズ相手にあわやの大激戦を演じた地。今年は、現状ベストと言えるメンバーをズラリと揃え、威風堂々の遠征となりました。
今回の相手、サントリーフーズサンデルフィスは、昨年イースト7位。SWとはここ2年、秩父宮でワントライゲームを演じてきた難敵ですが、今季から会社の方針転換でプロ契約選手がいなくなり、日本人選手のみで再出発を図っています。ここまでリーグ戦では苦戦が続いていましたが、前節、秋田NBから今季初勝利を上げ、いよいよ意気盛んといったところ。
前節、同じ日本人選手のみのJAL相手に、思わぬ苦戦を強いられたSW。今度こそ、胸がすくトライラッシュを後押しせんと、続々とサポーターが集結します。
釜石から応援バスも駆けつけ、文化タクシー慨W応援介護タクシーはSWテント前にスタンバイし、地元のマスコミはじめ観戦の皆さんの注目の的に。交通安全2010ポスターが配布されたほか、10周年アイテム、応援ハガキ、応援軍手も賑やかにテントを彩り、星取表を眺めながら、敵はキヤノンだ、九電だと、楽しみな話題に事欠きません。
長いシーズン折り返しの第6節、全勝首位ターンを気持ち良く決めてほしい。バックスタンドに高らかに響き渡った応援歌の合唱がSW戦士の士気を更に奮い立たせる中、天高く響くホイッスルでキックオフを迎えました。
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微風に向かい、13:00SWのキックオフでスタート。
と、いきなりのLOファーディがスーパーキャッチでマイボールとするや、瞬間でモールをつくったフォワードから、SH長田、SO小原、FBミラーが抜け出てWTB菅野へつなぎ、一気に相手ゴール前へ。たまらずサントリーフーズが反則を犯すところ、ラインアウトモールに持ち込むと、トライを期待するスタンドからいきなり飛び出した釜石コールに押されるようにモールを着実に前進させ、HO小野寺の定石トライにつなげました。WTB津嶋のゴールもきっちりゴールバーを越え、前半2分、早々に7−0と先制します。
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[モールからトライへ] |
[津嶋 俊一選手] |
続くキックオフも奪ったSW、連続攻撃で攻め込んで、敵陣でまたも反則を得たところで、ここは手堅くショットを選択。10m付近からのロングキックを頼れるキッカー津嶋が決めてくれて追加点。前半7分、10−0とします。 |
何とか立て直そうと果敢に挑んでくるサントリーフーズは、キックオフのボールをゲットしてアタックを仕掛けてきますが、頼もしくそろった強固な面のSWディフェンスに阻まれ、後ろに控えるFBミラーのカウンターを考えると簡単にキックも蹴れず、早くも攻め手に窮した印象。
激しいプレッシャーからの相手ミスで、マイボールスクラムとすると、自陣中盤ながらも、No.8馬渕がサイドアタック。フォローしたSH長田から絶妙なタイミングでFBミラーへ。そして相手の最後のディフェンダーをひきつけて、走りこんできたWTB津嶋にパス。これを津嶋が見事に走りきってトライ。そのまま津嶋は、やや難しいゴールもばっちり決めて、さらに追加点。前半11分17−0とします。
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[津嶋 俊一選手] |
しかし、次のキックオフから、ここまで強固なディフェンスでゲインラインを切られることのない展開に、やや安心が出たか、自陣でのディフェンスでノットロールアウエイの反則を犯し、相手にPGを献上してしまいます。これを決められ、前半15分、17−3。
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[スコット ファーディー選手] |
ここで不調を訴えたミラーに替って、リザーブに入っていたキャプテン、ピタ・アラティニが早くも出場。ミラーの無事を祈りつつも、強力度を増したライン攻撃が炸裂。あっという間に敵陣に入り、SWフォワードは畳みかけるようなサイド攻撃。なんとか凌ぐサントリーフーズでしたが、SWは相手ゴール前に釘づけにして、LOルイラターのラッシュ、続け様にLOファーディのラッシュに、たまらず相手も降参の中央トライ。WTB津嶋のゴールも無難に決まり、前半21分に24−3となります。
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その後も、SWの強固な面のディフェンスに出ていけないサントリーフーズに対し、ターンオーバーするや否や、敵陣深くまで突き刺さり、ラックを連取して攻めるシーンが続きます。
そして前半34分、No.8馬渕にFL須田が続き、さらにLOルイラターがゲインしてラック。素早くSH長田からSO小原、そしてCTBアラティニが相手選手の合間に突き刺さりインゴールへ、回り込んでトライ。角度のあるゴールも津嶋が見事に決めて、まずはボーナスポイントを得る4トライ目をゲット。31−3とします。
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[ピタ アラティニ選手] |
[佐々木 天晃選手] |
それからもSWは総攻撃状態で、PR佐々木和樹が走り込み、HO小野寺がフォローしてゲイン。さらにLOルイラターがサイドを攻め、FL佐伯、FL須田と続きます。
ラックのこぼれ球を拾って、なんとか攻めようとするサントリーフーズでしたが、CTB佐々木天晃のタックルの前に万事休す。アラティニがボールを奪い、サイドライン際でCTB佐々木天晃につないでトライ。これまた難しいゴールを津嶋が見事に決めて、前半38分、38−3とリードを広げます。
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前半終了間際、敵陣10m付近で得たPGを、今日絶好調の津嶋が見事にゴールに突き刺し、41−3としてハーフタイムを迎えました。
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このままでは終われない、後半の反撃に勢い勇んでくるサントリーフーズに対し、しっかりと落ち着いた中にも力強いディフェンスで持ちこたえるSW。サントリーフーズの反則を誘い、一気に敵陣中盤ラインアウトへとチャンスを呼び寄せます。
揺さぶりをかけるSWは、CTBニールソンが突破してWTB津嶋へ、そこを起点に、今度はCTBアラティニと、右に左に攻めた挙句、素早い球出しからNo.8馬渕、WTB菅野とつないで、あと一歩のチャンスに、相手がボールをはじいてマイボールスクラム。
これを、がっしり組んだPR斉藤、HO小野寺、PR佐々木和樹の一列が息もぴったりにずんずん押し込んで、No.8馬渕がボールコントロールしてトライ。お見事スクラムトライの後の津嶋のゴールも決まって、後半7分に48−3と、相手の勢いを削ぎます。
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[スクラム押し込んでトライへ] |
[菅野 朋幸選手] |
ここで、HO吉田竜二、PR神田佑樹のルーキーと、シニアリーダーLO三浦健博を投入。
キックオフから、やや自陣に押され気味にサントリーフーズの攻撃を受けますが、SWディフェンスのプレッシャーに、パスの乱れたところを、CTBアラティニが足で引っかけて、グラバーキック。そこに走り込んできたのは、WTB菅野。弾むボールを上手くキャッチすると、そのまま相手を振り切って、地元・福島のファンの前で快速を披露する独走トライ。津嶋のゴールは、この日唯一外れたものの、後半14分追加点で53−3としました。
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10月のSWは、中5日の遠征試合3連戦という過酷な日程の中、この日が最終試合ではありましたが、選手たちは、連勝の中でも感じた弱み、足りない部分を克服し、圧倒せんとする気迫を見せ、果敢にチャレンジしてくる相手を寄せ付けません。
後半28分、ゴール前ラインアウトからラックとなったところでNo.8馬渕のアタックに、LOファーディ、FL須田と続き、ゴール直前のラックからファーディの体を翻して、本日8本目のトライ。津嶋のゴールも決まり60−3。
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[馬渕 勝選手] |
続くキックオフは、がっしり取ったLO三浦がポイントをつくりSO小原の滞空時間の長いキック。それをカウンターしてくるサントリーフーズ選手を、必殺タックルで仕留めてターンオーバーしたCTBニールソン。No.8馬渕がつないでゲインし、WTB菅野が抜け出してフィニッシュ。怒涛のノーホイッスルトライは、津嶋のゴールも追加して、後半29分で67−3です。
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[HO吉田竜二選手、PR神田佑樹選手] |
それでも攻撃を休めないSW。PR佐々木和樹が突進すれば、負けじとPR神田、HO吉田も続きます。右に左に揺さぶる中盤のオープン展開でもチャンスを何度もつくり、最後はラックのパイルアップで得たマイボールスクラムから、No.8馬渕のサイドアタックからSH長田、そしてCTBアラティニへ、フィニッシュはWTB佐々木天晃が決めて10本目のトライ。90%超成功率の津嶋のゴールも加えて74−3。
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諦めずにチャレンジするサントリーフーズをノートライに抑えきり、イーストでの過去最多得点(タイ)、最少失点の記録付き。サポーターも大満足の大勝でのノーサイドとなりました。
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「最後まで緩めずにプレーしたことは良かったと思う。1戦1戦の改善が活きてきて、チーム力も上がってきた。この感じを自分たちのものにして、もっと上を目指して、次に進もう。」
池村HCのコメントは、選手の充実した表情にふさわしく、11月から始まる上位陣との決戦に向けて、大いに期待を抱かせてくれる勝利となりました。
また翌日、Bチームは、茨城県竜ケ崎市の流通経済大学ラグビー部グランドで、SW森山選手の母校・流通経済大学との強化試合に挑みました。
現在、関東大学リーグ戦で4連勝、充実一途の若武者達を相手に、SWは、岡崎、江幡のレギュラー入りを狙うフォワード陣はじめ、先輩の雄姿を見せたい森山、さらに藤原誠といった頼れるバック3が大活躍。PR陣は浅田、長沼、浜野はじめルーキー高橋拓也も押しまくってスクラムでリード。成長著しいLO佐々木陽丞、LO保坂のラインアウトも安定し、SH細川、SO井上も巧みにゲームを組み立てて、大量7トライを挙げる大勝でした。
相手への3トライ献上は、反省点が残るものの、この日WTBに入ったルーキー緑川の2トライが物語るように、全員で勝ちに行き、しっかり結果を残したBメンバー。それぞれの経験と成長につながるだけでなく、リーグ後半戦に向けてのレギュラー入りのアピールも出来たと、胸をはって竜ケ崎を後にしました。
第7戦は、北上総合運動公園で11月7日(日)13:00から、栗田工業ウォーターガッシュとの対戦です。地元岩手での今季最終戦、シーズンを通じて進化を続けるSWが、昇格をかけた遠征ロードへ気持ちよく羽ばたけるよう、大いなる期待を込めて、どうぞ応援よろしくお願いいたします。 |
[津嶋選手へトライにつながるパスを出すミラー選手] |
[チャージにいくファーディ選手と佐伯悠選手] |
[力強く突進するルイ ラタ選手] |
[モールを押し込むFW陣] |
[先制トライの好調HO小野寺政人選手] |
沢山の応援有難うございました!!。 |
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