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Game Result
試合名 トップイースト 第8節
試合日 2010年11月14日(
キックオフ 13時00分 
会場 三菱重工相模原G
釜石シーウェイブス 三菱重工相模原
ダイナボアーズ
前半 後半 前半 後半
0 1 T 1 1
0 1 G 1 1
1 1 P 0 2
0 0 D 0 0
3 10 小計 7 13
13 得点合計 20
4 8 反則 4 4
12 反則合計 8
審    判 清水塁(関東協会)
タッチジャッジ 藤内有己(日本協会)
二宮慶美(関東協会)
渡邉和弘(関東協会)
キックオフ 釜石シーウェイブス

グランド状態 良い
天候 くもり/微風
観客数 500人
ゲームウォッチングレビュー

【出場メンバー】
釜石シーウェイブス  
No 氏名 年齢 出身校 身長 体重
FW 1 斉藤 芳 25 明治大 179 123
2 小野寺 政人 27 東海大 175 90
3 佐々木 和樹 20 盛岡工高 181 110
4 三浦 健博 34 釜石工高 183 99
5 ルイ ラタ 29 日本大 190 115
6 スコット ファーディー 25 バーレイジョイ高 198 111
7 佐伯 悠 25 関東学院大 183 93
8 須田 康夫 27 専修大 183 100
HB 9 長田 剛 27 帝京大 174 77
10 井上 益基也 24 明治大 173 73
TB 11 佐々木 天晃 26 盛岡工高 180 90
12 ニールソン 武蓮傳 32 流経大 180 90
L ピタ アラティニ 34 キングス高 179 90
14 菅野 朋幸 26 早稲田大 178 74
FB 15 津嶋 俊一 31 大船渡工高 178 86
R
E
S
E
R
V
E
16 吉田 竜二 22 拓殖大 175 100
17 神田 佑樹 23 明治大 181 104
18 江幡 誠弘 25 明治大 176 91
19 馬渕 勝 28 近畿大 188 103
20 細川 諭 23 関東学院大 168 70
21 清水 雅之 26 関東学院大 173 81
22 ピーター ミラー 33 リサロウ高 183 92
 
三菱重工相模原ダイナボアーズ
No 氏名 年齢 出身校 身長 体重
FW 1 小松 学 27 法政大 180 103
A 杉本 剛章 26 明治大 173 102
3 藤田 幸仁 29 中央大 178 110
4 村上 崇 29 大船渡工高 187 105
5 アレックス アインレイ 29 オークランド大 195 110
6 井上 雄大 23 法政大 185 98
7 峯岸 大輔 24 明治大 177 90
8 堀越 健介 30 同志社大 184 100
HB 9 芝本 裕吏 27 御所工高 170 74
10 安井 慎太郎 25 日本大 178 86
TB 11 三須 城太郎 31 東海大 177 80
12 豊山 寛 28 早稲田大 174 85
13 ヘナリ ベラタウ 26 スコットカレッジ 183 93
14 椚 露輝 25 山梨学院大 170 75
FB 15 大和田 祐司 25 山梨学院大 177 83
R
E
S
E
R
V
E
16 児玉 智繁 30 流通経済大 174 95
17 塚原 稔 32 山梨学院大 180 101
18 本郷 博士 24 仙台工業高 175 90
19 デイビット ミロ 26 立正大 190 110
20 正田 勝彦 29 中央大 166 68
21 沼田 一樹 30 早稲田大 178 85
22 阿部 拓生 27 東北福祉大 178 86

【公式記録】
◇公式記録  

【ゲームウォッチングレビュー】 写真:事務局
◆ 積年のライバルとの死闘、力尽くも、昇格の灯は消えず!
〜 トップイースト第8節 vs三菱重工相模原ダイナボアーズ戦 〜
トップリーグ昇格をかけた節目の10周年記念シーズン。まちで、地域全体で盛り上げて、開幕6連勝の話題で持ちきりとなったところで、11月初戦の栗田工業に喫した1点差の惜敗は、まさに激震が走るものでしたが、それも乗り越えるべき艱難辛苦のひとつ。地元の、全国のサポーターの期待は、いささかも揺らぐことはありません。
その期待に応えるべく、気持ちを切り替え、敵地・三菱重工相模原グラウンドに乗り込んだSW。

今回の相手、三菱重工相模原ダイナボアーズは、言わずと知れたかつてのイースト王者で、トップリーグ経験を有する強豪。遡れば2001年、東日本社会人リーグの入替戦、新日鐵釜石ラグビー部最後の試合で苦杯をなめさせられた相手であり、以後、SWと数々の死闘を演じてきた宿命のライバルでもあります。

トップリーグ昇格とともに、ラグビースクールを格大し、地域の応援を増やす取り組みをしてきたダイナボアーズのホームグランドには、午前中から、スクール生徒のちびっ子やOBの家族連れが集まり、楕円球に戯れて、お昼には模擬店の振る舞いもあり、そのままピクニック気分で応援に参加。

一方のSWサイドには、早くに、岩手、釜石から、応援バスや相乗りで駆けつける人たちが陣取って、首都圏のサポーターも次々に集結してきます。地元の試合と同じように、交通安全2010ポスターが配布され、応援ハガキ、10周年アイテム、応援軍手、応援缶バッジの寄付販売も賑やかです。

観客の前でアップする両軍の選手たちは、今日の試合の重みが充分に沁み入って、リズミカルな身体パフォーマンスながらも、緊迫した空気でグランド全体を包み込みます。

昇格に向けて譲れない現在2位の釜石、今季2敗を喫し、崖っぷちに追い込まれている現在4位の三菱。積年のライバルとの、イーストリーグ天下分け目の決戦を迎えるスタンドに、色とりどりの大漁旗が一糸乱れず翻って、高ぶる気持ちの旗音を響かせ、いよいよキックオフを迎えました。

曇り空の13:00、やや向かい風を受けてSWのキックオフ。
開始直後からの激しいアタックに、凄まじいタックル。観ている者の手に、早くも汗が滲むようなプレーの連続です。

この日、FLでスタートのスコット・ファーディに、No.8初先発の須田が、FL佐伯とともに、体を張って相手に突進します。LOルイラタ、三浦健博が続け様にフォロー、SH長田が出すボールをさばくのは、怪我で欠場の小原に代わり、公式戦初先発となるルーキーSO井上。CTBアラティニキャプテンとニールソンが相手の突破を許さず、WTB佐々木天晃と菅野、FB津嶋は、相手をなぎ倒し、はたまた、するりと交わしてゲイン。スクラムでは、PR斉藤、佐々木和樹、HO小野寺の一列が、がっしりとSWの先陣を堅守し、FW一体で押していきます。

開始から15分、敵陣でのプレーが続き、このままスコアまで持っていって欲しいところですが、さすが歴戦の雄、反則からの一気のアタック、さらにブレイクダウンを制してのターンオーバーと、随所に強さを発揮。SWも、火の出るようなタックルで応戦し、ターンオーバーの応酬。互いにスコアを許しません。

そんな中、チャンスをつかんだのはSW。前半25分、相手ラックにCTBニールソンがからみ、ノットリリースでペナルティを得て、30m以上のやや距離のあるところでショットを選択。
これを、右のスーパーブーツ・FB津嶋がきっちり決めて、3−0と先制します。
津嶋 俊一選手
[津嶋 俊一選手]
なおも敵陣に突き進むSWに対し、高さのあるラインアウトディフェンスで、容易にトライパターンに持ち込ませないボアーズ。攻め手の一つを封じ込まれたSW、相手のラックサイドの突進に、ディフェンスに出たところで反則をとられて、今度は自陣ゴール前ラインアウトのディフェンスに追い込まれます。二度三度、ピンチをしのいで、敵陣を窺うも、なおも攻め込まれ、執拗にラックサイドのぎりぎりを真っ直ぐに攻められます。
必死のディフェンスのSW選手たちでしたが、繰り返しの攻撃に、南無三、薄くなったサイドを突かれトライを許してしまいます。前半31分3−7
得意の突進からのトライを許したSWでしたが、すぐさまお返しとばかりの波状攻撃。たまらずゴール前に釘付けになるボアーズ。FWのサイド攻撃にSH長田のサイド攻撃もからめて、押せ押せ、のSWでしたが、あと一歩届かず、残念無念、ハーフタイムを告げるホイッスルとなりました。

[スクラムなどで優位にたつFW陣]
前半は、相譲らぬ互角の戦い。トライは成らずとも、スクラムなどで優位に立っているSW、最後には必ず勝利をもぎ取ってくれる。熱い思いを乗せたサポーターによる応援歌の大合唱が、敵地に響き渡ります。


後半スタートから、実力拮抗、両者がっぷり四つに組んだような展開。しかし後半9分、センターラインを挟んだ攻防の中、やや攻め込まれたラインアウトで、故意ならざる反則をとられたSW。このPGをボアーズ外国人CTBにきっちり決められ、3−10と先手を奪われます。
これに対し、逃げ切り許すまじと、怒涛の攻撃に出るSW。LO三浦が、HO小野寺が、FL佐伯が、猛々しく突進すれば、LOルイラタ、FLファーディが、PR佐々木和樹がダイナミックなフォロー。SH長田のリードで、PR斉藤が、No.8須田が相手をなぎ倒します。
迎えた後半19分、敵陣で得たラインアウトから、FWの連続攻撃から左に展開し、スピードに乗ったBK陣が相手ディフェンスラインを突破。このチャンスに、すかさず抜け出したCTBニールソンが、値千金のトライ。FB津嶋のゴールも決まり、10−10の同点に追いつきます。

[ニールソン 武蓮傳選手]

[津嶋 俊一選手]
直後のキックオフから、ボアーズに攻め込まれ、自陣ゴール前にたじろぐものの、粘るディフェンスに、ミスの出た相手から、ボールを奪うや、キックからカウンターで、WTB菅野が、一挙に相手ゴール前まで走り込みます。敵陣で繰り返されるアタックに、トライか、トライか、と、息がとまり、心臓が動悸するスタンドのサポーター。
後半32分、22m付近で得たペナルティを、FB津嶋が確実に決めたときには、うれしさの喧騒と安堵のため息に包まれます。13−10
ついにリードを奪ったSW、ここでインパクトプレーヤー、リザーブ馬渕を投入。残り10分を切り、このまま勝ってくれと、祈る気持ちで応援するスタンドですが、ここから、意地とプライドをかけた決死の反撃に出たボアーズ。SW陣22m付近で得たPGの機会も狙わず、ラインアウトを選択。崖っぷちのボアーズにとって、必要なのは勝利のみ。何としてもトライを奪わんと、決死の突撃を敢行してきます。

このピンチをしのいで何とか敵陣に行きたいSW、相手ボールのスクラムを何度も押しこみ、ラインアウトモールでの前進を許さず、相手のチャンスをつぶします。それでも、ゴールラインめがけて、遮二無二アタックを仕掛けてくるボアーズ。

反則は命取り、でも後ろに下がるわけにはいかない。応援と悲鳴が交錯する中、迎えた後半39分、ラックからの展開攻撃を、二度三度と浴びたSWは、とうとう、やや広めのブラインドサイドを、ディフェンスのミスマッチを見逃さなかった相手SHに走り込まれます。ロスタイムを前にした、痛恨の逆転トライ。ゴールも決まり、13−17

追う展開になったSW。残り時間との戦いは、相手との、そして自分との戦い。ミスは許されない、それでも相手をのしていくアタックを続ける姿に、スタンドも、選手も一緒になって闘います。
タッチラインを割ったボールに、レフリーの手元を見つめ、ああ、まだ時間はある、と、胸を撫で下ろす暇もなく、即座に次の攻撃へと、渾身の力でプレーし続ける選手たち。走り続けても、体を張り続けても、どうにも届かないゴールラインがもどかしいSWに、ややもすれば、隙を見て攻めてくるボアーズ。
ロスタイムも経過した後半44分、やや自陣に戻された場面での手痛い反則をとられたSW。万事休す、相手にPGを献上して、13−20

一大決戦は、SWにとって無念のノーサイドで幕引き。飛びあがって歓喜するボアーズを眼前にしながらも、それでもSW選手たちは、死闘の末、うつむくことはありませんでした。
自分を信じ、チームを信じ、よく戦った。シーズンは、まだ終わってない。結果の負けの悔しさは、次にぶつけよう。

池村HCから労いと励ましを受ける選手たちの、顔を上げ続ける姿に、誇れる勝利は、きっと近づいていることを予感させていました。

第9戦は、11月21日(日)熊谷ラグビー場で12:00キックオフ、横河電機武蔵野アトラスターズとの一戦を迎えます。
チーム事情で強化を控えたとは言え、一昨年、トップリーグ実績のある猛者たちが相手。
連敗を喫した中で迎えるこの試合は、SW10周年記念シーズンにとって、まさに起死回生の一戦となります。
昇格へ向けて生き残りをかけた決戦に、皆さまの熱烈応援を、どうぞよろしくお願いします。
ボールをしっかりガードするFW陣 大きい体をいっぱい使ってチャージにいく斉藤芳選手
沢山の大漁旗で熱く応援する応援団の皆さん 相手の隙をついて前へ長田剛選手
必死にボールの奪い合いをする佐伯悠選手 しっかりキャッチするラインアウト
力強く前に! ルイ ラタ選手 自信をもってプレーする井上益基也選手
攻守に活躍のキヤプテン!ピタ アラティニ選手 突進する須田康夫選手
釜石名物 大漁旗応援 有難うございました。 今回は相手チームグラウンドでの開催でしたが、大勢のサポーターの皆さん、応援有難うございました。
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