【公式記録】 |
◇公式記録 |
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【ゲームウォッチングレビュー】 写真:事務局 |
◆ 熊谷の地に勝利を刻み、夢はいよいよ師走決戦へ!
〜 トップイースト第9節 vs横河武蔵野アトラスターズ戦 〜
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三菱重工相模原ダイナボアーズとの死闘から1週間。
リーグ戦2敗目を喫し、トップリーグ昇格に向けていよいよ崖っぷちに立たされたSW。それでも下を向くことなく、夢をつなぐため、勝利に向けて一意専心のSW戦士は、勇躍、熊谷ラグビー場に乗り込みました。
熊谷でのリーグ戦では、これまで勝ちに恵まれていないSWですが、奇しくも今季、背水の陣で挑む今日の第9戦、そして次の第10戦も、ここ熊谷ラグビー場が舞台。過去を乗り越え、昇格に向けた新たな1ページを刻むには、格好の舞台と言えます。
今日の相手は、2年前にトップリーグ昇格を成した横河武蔵野アトラスターズ。今年から横河電機の社内事情で強化撤退となり、厳しい戦いとなるかと思われましたが、そこはさすがにトップリーグを経験した兵(つわもの)揃い、ここまで6勝2敗と昇格を狙える位置につけています。
このSWの生き残りをかけた一戦に、三菱との善戦で、再起の兆しをみたSWサポーターが、続々と集結してくれました。SWテントでは、交通安全応援ハガキ、10周年アイテム、応援軍手、応援缶バッジの寄付販売に加えて、今シーズン3回目となるチタカ・インターナショナル・フーズ鰍ウんからのご存じ「なめらかプリン」の差し入れで、賑わいが加勢されます。振舞われる色とりどりのプリンは、さながらSWの勝利を祈願する千羽鶴。配られたスティックバルーンと合わせ、この日も入場時から釜石コールが響き渡り、選手を鼓舞するスタンドの準備も万端。
バックスタンドに大漁旗が、小春日和の日差しに照らされ翻り、いよいよ大一番のキックオフが到来しました。 |
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日差しを浴びて汗が滲むような陽気、ほぼ無風の中、SWキックオフでスタート。 |
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硬さもあってか、攻め込まれるやや苦しい立ち上がり、それでも、FLでスタメン復帰の馬渕が、FL佐伯が、No.8須田が、LO三浦、ルイラタとともに、体をはって相手を止め、ボールを奪いにいきます。相手の反則を誘ったところで、SH長田が速攻。CTBニールソン、WTB清水とつないで、クイックスタートからのビッグゲインで、相手陣に。アトラスターズもターンオーバーで奪い返し、ロングキックで反撃してくるものの、WTB津嶋からFBミラーへ、相手布陣の僅かの隙間に、カウンターで走り込むミラーは誰も止めることが出来ません。一挙に相手ゴール前に行くSW。たじろぐ相手に、襲いかかるようなSWフォワードは、ゴールポスト正面でペナルティを得ます。しかし、是が非でも4トライを挙げて勝利したいSWは、そこからマイボールラインアウトへと、トライを狙いにいきます。これにはスタンドもサポーターも、やんやの大拍手。
モールを崩され、ラインアウト2度目となるところ、しっかりマイボールを確保し、再びモールへ。釜石コールに乗り、今度は逃さん、とばかりに押し込んで、最後はHO小野寺が先制トライ。前半13分、WTB津嶋のゴールは惜しくも外れたものの、5−0と先制します。
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続く局面、ままならないリスタートから、自陣中盤のディフェンスとなったSWですが、相手の深めのラインを、隙を見せずに前に出て、アグレッシブに止めるSWバックス。
しかし、反則からのラインアウトで、一気に自陣ゴール前の苦しい場面となります。モールを押し込み、成らずと見るやサイドアタックを繰り返してトライを狙ってくる相手に対し、集中した鉄壁のディフェンスで阻止するSW。ついに相手の反則を誘って、ピンチを脱します。
そこから、がっちり組んだPR斉藤、神田、HO小野寺のスクラムがベテラン揃いのアトラスターズフロントローに拮抗し、ターンオーバーを許しても、すぐさま激しいディフェンスで奪い返すSW。FL馬渕の獰猛なアタックに、優位に立つブレイクダウンでの反則を生かし、さらに敵陣深くに攻め込みます。
迎えた前半30分、敵陣ゴール前での連続攻撃から、惜しくも相手ボールスクラムとなるも、SH長田が反応良く絡んでターンオーバー、そのまま右に展開したボールを受けたCTBニールソンが突進、そこにライン外からFBミラーが走り込み、タックルを受けながら飛び込んでトライ。またも難しい角度からのゴールは成らずとも、大きな追加点で10−0。広いバックスタンドに、大漁旗が一斉に走り、舞います。 |
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ラインアウトの精度が高まり、スクラムも拮抗するSWフォワードがチャンスを広げ、SWバックスが果敢にアタックで仕掛けていく、行け行けムードに沸き立つ応援スタンド。
それでも、ベストな展開に、SW選手たちにも緩みが生じてか、キーポイントとなるキックオフのリスタートで集中を欠くミスが出て、ゴール前に追い込まれます。何とか粘りのディフェンスを見せ、マイボールスクラムとするも、あろうことか、ここまで拮抗していたスクラムを押し込まれ、ターンオーバーを許します。立て直す間もなく、最後は相手WTBに飛び込まれ、やらずもがなのトライを献上。前半36分、10−5。
続くリスタートのキックオフ追いかけは、いい形で連続攻撃となり、ゴール正面のペナルティを得ます。前半残り時間はわずか、スタンドからも「狙え!」という声が聞こえるところ、ここも果敢にトライにチャレンジするSW。相手を制したラインアウトから波状攻撃をかけるものの、無念のノックオン、そのままハーフタイムの折り返しとなりました。
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前半、2度に渡ってPGを狙えるところで、トライへのチャレンジを選択。勝利を、勝ち点5を奪うという強固な意志が感じられるこの日のSW。惜しいところでミスはあっても、それを帳消しにする激しさをむき出しにして闘うSW戦士に応えるように、サポーターが、応援歌で、釜石コールで後押しします。
しかし、後半のリスタート、特に受けるキックオフの集中に、やや不安のあるSWは、キャッチミスからボールを奪われます。一度はターンオーバーするも、連続反則を犯し、自陣正面からのペナルティゴールを献上。開始早々の2分、10−8と詰め寄られます。
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それでも、慌てずに巻き返せるのが今季のSWの強さ。相手ラインアウトをFL佐伯がコンテストして奪いターンオーバーすると、そこから勢いづいての波状攻撃。LO三浦が、ルイラタが、HO小野寺が、これでもか、これでもか、と攻め続けます。
一瞬の隙を突かれてターンオーバーを許し、キックで大きく戻されますが、ここで魅せたのがFBミラー。芸術的なまでのカウンターで、ひらりひらりと相手をかわし、一気に相手22mラインまで攻め込みます。たまらず犯した相手の反則からのラインアウトで、モールを押し込み、さらにHO小野寺が突進。フィニッシュはFL馬渕がファイティングトライ。WTB津嶋のゴールも決まり、後半8分、17−8と突き放します。
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自分を信じて、仲間を信じて、目指す形の出来上がりつつあるSWラグビー。この日は、フォワードが一丸となって体を張り、ポイントを作り、二次、三次攻撃へ展開し、SH長田からタイミングよく供給されるボールを受けたバックス陣が仕掛けて突破していく、攻撃の基本とも言える形がよく出ていたSW。
ラストパスがつながらない、もう一歩のところでのノックオンなど、スコアは成らずとも、流れを渡すことなく試合を進めます。 |
迎えた後半25分。自陣10m付近での相手ラインアウトをむしり取ると、連続攻撃でずんずん前進。さらにSO井上が蹴った絶妙なキックパスを、FL馬渕が押さえて一気に敵陣ゴール前へ。そこから流れるように左へ展開すると、相手ディフェンスはついていけず、最後は大外のCTBアラティニがスピードを加速してトライ。ついに、ボーナス点を得る4トライ目を刻みます。ゴールは外れるものの、22−8と圧勝ムード。
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さらに攻めるSWでしたが、後半30分、FL佐伯が手痛いシンビンに。パワープレーを耐える局面が続き、ようやく迎えた感のロスタイム。44分を過ぎても、SW反則のジャッジで試合が切れず、まだか、まだかとスタンドもやきもきするところ、トライを取れば負けても勝ち点1を得られる相手の執念が勝ったか、ついに堪えきれずといった感じで相手にトライを献上。22−15となったところでノーサイドとなりました。 |
「アタックも、ディフェンスも、自分たちが意図する形のラグビーに近づいてきた。いい形になりかけたところで、ミスが出るところを、もっと精度を高めれば、どことでも十分に戦える。絶対に、皆で目標に向かっていこう。」
崖っぷちと言われるSWにあって、池村HCも、選手たちも、目標は一つ。見据えた眼には昇格へ向けて一点の曇りもなく、迎える師走の激闘を前に、改めて気持ちを一つにしていました。
第10戦は、再び熊谷ラグビー場で、12月5日(日)12:00キックオフ。
他を圧倒する補強と会社の強力なバックアップを受け、イースト昇格2年目にして全勝優勝を狙うキヤノンイーグルスとの決戦です。
トップリーグ昇格への夢は、いよいよ師走の決戦に持ち込まれました。今季最強と言える相手へのチャレンジ、どうか皆さまの熱烈応援で、SWが真にトップリーグに相応しいことを証明できるよう、プッシュアップをよろしくお願いします。
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沢山の応援有難うございました。
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