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NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24 D2 第3節/浦安D-Rocks戦

試合情報投稿日:2023.11.24 更新日:2023.12.24

NTTジャパンラグビー リーグワン2022-23
試合 NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24 ディビジョン2 第3節
対戦相手 浦安D-Rocks
対戦日時 2023年12月24日(日) 12:00 キックオフ / 10:00 開場
競技場 ハワイアンズスタジアムいわき(福島県いわき市)
特設ページ
NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24 D2 第3節 特設ページ
ジャージ 赤(1stジャージ)
チケット

オンライン先行販売中
窓口販売 <一般自由席、発行手数料100円/枚>
セブン-イレブン 釜石中妻町1丁目店、セブン-イレブン 釜石甲子店、釜石情報交流センター(情報交流センターは 12/4~販売)
会場での当日券販売有り
 
<招待企画について>
釜石市・大槌町の小中学生は、学校で配布されたドリームパスポートで入場できます。
シニア(65歳以上)の方は、無料で入場できます。受付で運転免許証等の身分証明書をご提示ください。

放送 J SPORTS 3 11:50〜14:20
J SPORTSオンデマンド 11:50〜14:50
アプリ観戦 SpoLive(テキスト速報)
ギフティング機能の「スーパー応援」をご利用いただいた方全員に、当日出場選手のSpoLiveコレクションカードをプレゼントします。
アプリのダウンロードはこちら iOS用 / Android用
テキスト速報は、シーウェイブス公式Twitterでも配信されます。
アクセス <車でお越しの方>
常磐自動車道いわき中央ICより約12分、常磐自動車道いわき湯本ICより約15分
スタジアム駐車場をご利用ください。
<電車でお越しの方>
JR常磐線いわき駅より車で約18分、JR常磐線湯本駅より車で約5分
湯本駅間でシャトルバスを運行します。詳細は特設ページ-アクセス情報をご確認ください。
チームテント チームマスコット「フライキー」のグリーティング
メンバー表、選手紹介ミニブックリーフレットの配布
ファンクラブの新規登録および更新の受付
ファンクラブ会員証への来場スタンプ押印
22-52LOSE
前半 後半 前半 後半
0 3 T 5 3
0 2 G 4 2
0 0 PT 0 0
1 0 PG 0 0
0 0 DG 0 0
3 19 小計 33 19

 

リーグワン公式試合記録

メンバー

Starting
山田 裕介
伊藤 大輝
フリン・イェーツ
ハミッシュ・ダルゼル
ベンジャミン・ニーニー
山田 龍之介
武者 大輔
王野 尚希
南 篤志
落 和史
ヘンリー ジェイミー
石垣 航平
村田 オスカロイド
小野 航大 [キャプテン]
キャメロン・ベイリー
Reserves
16郷 雄貴
17稲田 壮一郎
18及川 智孔
19河野 良太
20セタ・コロイタマナ
21東海林 拓実
22中村 良真
23片岡 将

マッチレポート

連戦が続く日本製鉄釜石シーウェイブスの2023年最後の試合となる第3節は、福島県・いわき市 ハワイアンズスタジアムいわきでのリーグワン公式戦初開催となる浦安D-Rocks(以下、浦安DR)戦です。当日の天候は、朝の冬晴れが一転、試合に近づくにつれ、厚い雲がかかり曇り。風はほぼありませんでしたが、気温は7度と底冷えする気候の中での試合となりました。

シーウェイブスにとっては、2シーズンぶりに釜石の外でのホストゲーム開催となった本ゲーム。福島県ラグビー協会、そして地元のラグビーを愛する方々のご尽力・厚いご支援を得て、ゲーム開催に至ることができました。そして、地元の皆さんの温かさも感じられる会場の雰囲気の中で、集まった820名の観客の皆さんの期待を受けて、昨シーズンのD2王者・浦安DRにシーウェイブスが挑みました。

12時00分、浦安DRのキックオフでスタートした試合、いきなりキックオフから分厚いディフェンスのプレッシャーをかけてくる浦安DRに、シーウェイブスはパスミスからのノックオンを誘われます。さらに、浦安DRボールのファーストスクラムでもペナルティを取られてしまい、ラインアウトからのモールを押され、開始3分、早々とトライを許してしまいます。続くキックオフからも、ディフェンスの間を抜けられ、ゴール前に迫られるなど、序盤は浦安DRのスピードと強さが際立つ展開が続き、シーウェイブスは防戦一方の展開が続きました。

シーウェイブスは、前半13分、今シーズン初先発になったキャメロン・ベイリー選手(FB)の自陣22mでのフェアキャッチを起点に大きく敵陣に攻め込み、ゴール前のラインアウトを勝ち得ますが、ラインアウトからのモールを押し込みきれず、いま一歩、スコアに結びつきません。ボールを確保できても、その後のプレーで簡単に相手にボールを渡してしまう状況がしばしば続き、前半15分にはディフェンスラインの集散の一瞬の隙を突かれ、浦安DRに追加のトライを許してしまいます。続けて21分にも、浦安DRの巧みなラインコントロールで、ディフェンスをずらされトライを許してしまいます。

24分には、ベイリー選手が、自陣から敵陣深くに蹴り込むキックで50:22(フィフティー・トゥエンティートゥー)を成功させ、再び相手陣深くでのラインアウトを得ます。そこからたびたび、ゴール前で浦安DRにペナルティを誘いますが、その後の浦安DRのディフェンスの出足が鋭く、あと一歩スコアに結びつきません。しかし、シーウェイブスとしては、今シーズン取り組んでいる「Win the Collision」(コリジョン/衝突・コンタクト での勝利)の意識付けが実り、強敵・浦安DRを相手にしても、コンタクトでは全く引けを取らない、そういう様子が随所に見られる、そんな展開が続きました。

前半30分、中盤エリアでの攻防の中で、浦安DRのペナルティを誘い、落 和史選手(SO)がペナルティゴールを決めこの試合初得点、スコアを3-21とします。
しかし直後の展開で、シーウェイブスのオフサイドのペナルティから、再度、ゴール前ラインアウトからのモールを押し込まれ34分、追加点を献上します。さらに、36分には、シーウェイブスの中盤でのパスミスからこぼれたボールに即座に対応され、追加のトライを奪われてしまい、3-33とされ、前半を折り返します。

ハーフタイム、地元・いわき出身でもある小野 航大キャプテン(WTB)はロッカーで、前半幾度となく見られた、ターンオーバーされた後のリアクション、トランジション(攻守の入れ替わりの瞬間)をもっと意識付けること、そして攻撃でのボールキープを意識付けし、自分たちのやりたいことにフォーカスしよう、と言葉を掛け、チームは後半に臨みました。

シーウェイブスのキックオフとなった後半、いきなり2分に、中盤でボールを受けたヘンリー ジェイミー選手(WTB)の突破に、小野選手が反応、すぐにラインを立て直し、ベンジャミン・ニーニー選手(LO)、セタ・コロイタマナ選手(No8)が飛び出し、一気に相手のゴール前まで攻め込みます。その後、ゴール前付近で浦安DRのペナルティが続き、ついに後半6分、落選手のキックパスを冷静にキャッチしたジェイミー選手がトライを取り、10−33とします。続く後半11分には、浦安DRの中盤でのパスを冷静にインターセプトした石垣 航平選手(CTB)の独走カウンタートライで、15−33と追い上げます。

そして後半14分、及川 智孔選手(PR)の縦突破を起点に、スペースが空いた左サイドでパスを受けた落選手、ジェイミー選手とパスを繋ぎ、内側でパスを受けた南 篤志選手(SH)がそのまま持ち込み、3連続トライを見せます。22−33、11点差まで迫るシーウェイブス。

さらに後半25分、ゴール前ラインアウトから、相手ゴール前でも再三攻撃を行いますが、あと一歩、浦安DRの激しいブレイクダウンの攻防に押され、トライを取りきることができません。しばらく、双方陣地を行ったり来たりする展開が続き、シーウェイブスも再三、浦安DRの陣地深くまで攻め込む瞬間もありますが、もう一手繋がらず、という展開が続きました。

展開が変わったのは、後半残りわずか、となった35分過ぎ。
浦安DRが、シーウェイブスのディフェンスのズレを突き、後半初となるトライを追加、さらに、その後のキックオフから、ディフェンスの不揃いを突いてノーホイッスルトライを立て続けに2本献上してしまいます。試合終了まで残りわずか3分で19点を与えてしまい、ここでノーサイド。22−52、結果的に30点差での敗戦となってしまいました。

前節の試合で意識した「規律」の維持ができるようになってきたチーム、さらに今回は、「攻守の入れ替わり/トランジションでの切り替えの速さと対応力」という課題が湧き上がりました。変わらず、「やるべきことをやること」その上で、予測できない展開の変わり目にどう動くか、そういうことができれば、昨シーズン途方もない差を感じた強敵であっても、今シーズンは乗り越えられる、そういう期待を感じたゲームでも有ったのではないか、というゲームであったと思います。

2024年の第1戦となる次節・第4節は、福岡県北九州市・ミクニワールドスタジアム北九州にて九州電力キューデンヴォルテクスに挑みます。

今シーズンは、これまでの課題から一段上がって、「規律」「トランジションの対応力」などが求められる、もう一段上のレベルのチームの姿が見えてくるような試合が続いています。キューデンヴォルテクスは、目下5位ですが、同じ3連敗、得失点差11点と近い状況にあるチームです。前節に続けて「我慢/規律」と「やるべきことをしっかりやり切る、自分たちの強みの出せるラグビー」、そして「トランジションの対応力」を磨き、いい形で2024年最初の試合を勝利で船出できるように、九州に臨みたいと思っております。
引き続き、一層熱い応援をよろしくお願いいたします。

マッチレビュー

須田 康夫ヘッドコーチ

まずは、東北・いわきでできたことを非常に光栄に思います。
いつもは岩手県のみでの試合ですが、東北を代表するチームとして、こうしていわき市でホストゲームを開催できたこと、非常に良かったと思います。

ゲームとしては、正直、分析の段階では勝てると思っていたので、少し残念でしたが、ゲームの入りとして、ポジティブなミスではありますが自らのミスでゲームをコントロールできなかったことが敗因かなと思っています。

また、途中、22点までスコアを重ねたことは、あの流れが80分継続できれば確実に勝てたゲームと思います。ポジティブな感想ではありますが、次、こうした流れを80分継続できれば、次のビジターでのD-Rocksさんに対してもポジティブな結果を得られるのではないかと思っております。

小野 航大キャプテン

本日はありがとうございました。私の地元いわきでの試合ということで、素晴らしい環境の中で、たくさんの観客の皆さんに来て頂き、協会の関係者の皆さん、チームスタッフの皆さまに感謝します。

ゲームの内容はヘッドコーチからも有ったとおり、自分たちの形が作れれば、アタックもディフェンスも戦えるなという手応えはありましたが、トランジションのところ、ボールを失ったところでの相手の方がリアクションが早かったかな、というところが前半点差がついた要因だったと思います。

ただ本当に“届く相手だな”と全員感じたと思いますし、今シーズンはひっくり返してトップ3に入れるように、3つ敗戦が続いていますが、ネガティブなことばかりではないと思っていますので、ポジティブなところをしっかりつなぎ合わせて、次のゲームからしっかり勝ち点を取れるようにチームとしてまた頑張っていきたいと思います。

スポットライト

村田 オスカロイド選手

(村田選手は、本試合にて公式戦通算50CAPを達成いたしました)

本日の試合を終えて、まずご自身の感想は?
今日は、釜石にとっていい試合だったと思います。モメンタム(チームの勢い)が着いてきたと思うので、みんな自信もついてきたと思います。細かいところでのミスがなければ、勝てたゲームとも思いますので、次に繋いで、キューデンヴォルテクス戦で勝ちたいと思います。

ご自身にとって50CAPの節目の試合となりましたが、どんな気持ちでしたか?
自分でも50CAPそろそろ近いだろうと思っていたのですが、実際分からなかったので、昨日言われて知りました(笑)。今まで50試合もやってきたんだなぁ、という気持ちです。次は100試合目指して、1試合1試合頑張っていきたいと思います。

お祝いされてどんな気持ちでしたか?
面白かったですね。相手の浦安D-Rocksにも東海大で同期だった石井 魁(かい)選手(WTB)がいるので、彼も喜んでくれて面白かったです。

これまで2試合やってきて、村田選手は、今日の試合に向けてはどのようなポイントを意識して取り組みましたか?
D-Rocksはボールキャリー、フィジカルなチームとわかっていたので、コリジョンで止めること、相手のモメンタムを止めることができたら、僕らのアタック時間が増えるという予想で、みんながやってくれたと思うので、近い点差まで迫れたと思います。
予想通りだったので、キューデンヴォルテクス戦でも、強いコンタクトができれば、良いディフェンスから、アタックに繋いでトライ取れる良い習慣が作れると思います。

チームの今日の完成度は?
D2自体がフィジカルなチームばかりですが、D-Rocksは特にフィジカルなチームと思います。その中でも、自分たちも今日はフィジカルでも対応できた、ということが見えたと思います。シーウェイブスもとてもフィジカルなチームになってきていると思うので、自信持って、ここからもっと上に行けるように向かっていきたいと思います。

来週はキューデンヴォルテクス戦です。キューデンヴォルテクス戦に向けて、村田選手にとっては、どんなところを修正していきたいと思いますか?
良いディフェンスをしてから、良いアタックに切り替えてたくさんトライを取りたいですね。九州のほうが(東北よりも)暖かいので、一層熱くなるプレーを見せられるように頑張りたいと思います!

フォトギャラリー

Photo by 西条佳泰 / 株式会社Grafica