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NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24 D2 第7節(再試合)/NECグリーンロケッツ東葛戦

試合情報投稿日:2024.3.11

試合 NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24 ディビジョン2 第7節(再試合)
試合目 SMCプレゼンツマッチ
対戦相手 NECグリーンロケッツ東葛
対戦日時 2024年3月17日(日) 12:00キックオフ / 10:00開場
競技場 釜石鵜住居復興スタジアム(岩手県)
イベント情報 NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24 D2 第7節(再試合) 特設ページ
ジャージ 赤(1stジャージ)
チケット

3/14(木) 10:00〜 前売券販売開始
会場での当日券販売有り
 
<招待企画について>
釜石市・大槌町の小中学生は、学校で配布されたドリームパスポートで入場できます。
岩手県内の高校生は、学校で配布された観戦チケット、もしくは学生証をご提示のうえ当日会場でお渡しする高校生向け観戦チケットをご利用ください。
シニア(65歳以上)の方は、無料で入場できます。受付で運転免許証等の身分証明書をご提示ください。
県内33市町村連携企画に当選され方は、受付でチケットをお渡しします。

放送 J SPORTS 4(11:50〜14:20)
J SPORTSオンデマンド
アプリ観戦 SpoLive(テキスト速報)
ギフティング機能の「スーパー応援」をご利用いただいた方全員に、当日出場選手のSpoLiveコレクションカードをプレゼントします。
チームテント メンバー表、選手紹介ミニブックリーフレットの配布
ファンクラブの新規登録および更新の受付
ファンクラブ会員証への来場スタンプ押印および特典のお渡し
26-63LOSE
前半 後半 前半 後半
1 1 T 4 5
1 1 G 4 5
0 0 PT 0 0
0 0 DG 0 0
4 0 PG 0 0
19 7 小計 28 35

メンバー

Starting
山田 裕介
王野 尚希
及川 智孔
タタナ ダラス
山田 龍之介
ベンジャミン・ニーニー
武者 大輔
サム・ヘンウッド
南 篤志
中村 良真
ヘンリー ジェイミー
石垣 航平
畠中 豪士
小野 航大[ キャプテン ]
阿部 竜二
Reserves
16郷 雄貴
17稲田 壮一郎
18長田 将大
19河野 良太
20セタ・コロイタマナ
21村上 陽平
22トンガ モセセ
23落 和史

マッチレポート

歓喜に湧いた前節から1週間。本来、3月3日(日)に開催される予定であった第7節 NECグリーンロケッツ東葛(以下「GR東葛」)との仕切り直しの第7節が行われました。
この試合、本来は両チームともバイウィーク(試合のない週末)を迎える予定で、ファンのみなさんにとっても、急遽の試合となってしまいました。ご来場頂いた734人の皆さんの中には、2週ぶりに釜石に来たよ!と仰ってくださるGR東葛ファンの方も多数おられ、熱いラグビーファンの皆さんの思いがこもった、改めての一戦を寒さも少し緩んだ釜石鵜住居復興スタジアムで迎えることができました。

当日の天候は晴れ、気温は14℃と非常に温かい中、ただ、時折吹く強風が寒さを感じさせる、今回も”いつもの鵜住居”が戦いの舞台となりました。
シーウェイブスにとっては、前回・2月の対戦でも大きく点差をつけられた相手ですが、前節の勝利で士気も上がっています。今回の試合では、Win the Collision(ウィン・ザ・コリジョン/当たり勝つ)という今シーズンチームが意識的に掲げるテーマを改めて念頭に、2試合ぶりに先発に復帰したキャプテン・小野航大選手(WTB)は、「(勝った次の)今週のゲームはすごい大事、自分たちのスタンダードをしっかり示そう」と呼びかけ、選手たちはピッチに向かいました。

12時2分、シーウェイブス・中村 良真選手(SO)のキックオフで試合がスタート。序盤は、前節から劣らぬディフェンスのプレッシャーで、GR東葛をしっかり止めて、着実に前進を図っていきますが、鵜住居の気まぐれな風で、なかなかキックを使った前進を図ることが難しい状況が続きます。逆に、GR東葛側はキックを有効に使える展開で、一回のキックで陣地を回復できる、そういうシーンが序盤から見られました。そんな中で、前半7分、GR東葛が自陣中盤でのペナルティを犯し、中村選手がショットを選択。ペナルティゴールを決めて、先制点を上げました。続けて、前半13分も、再びGR東葛陣22メートル付近で、ペナルティを獲得。ここでもショットを選択し、3点を追加、6−0として優位に進めていきます。強風下の風下にも関わらず、ボールを保持して敵陣でプレーする時間が長く取れている、良い入り方のゲームとなりました。

前半18分。さらに、GR東葛陣22メートル内側でGR東葛のペナルティが重なり、シーウェイブスは3連続でのショットを選択。中村選手がゴールを決め、9−0としてゲームをコントロールしていきます。
ウォーターブレイクを挟み、試合の展開が変わります。前半20分、GR東葛が中盤エリアから仕掛け、シーウェイブス側のディフェンスのギャップを突いてトライ。ゴールも決め、9−7とします。さらに続けて、前半26分、シーウェイブスのラックからこぼれたボールに反応したGR東葛が大きく前進。そのまま、ディフェンスを巧みにかわして、追加トライ。9-14となり、ついに逆転を許してしまいます。

追いつきたいシーウェイブス、すぐにチャンスが訪れました。
前半28分、石垣 航平選手(CTB)から、阿部 竜二選手(FB)に繋いだボールを、続けて、相手ディフェンスのいないエリアに走り込んだ畠中 豪士選手(CTB)に繋ぎ、そのままゴールへ。畠中選手のリーグワン初トライは、このタイミングでの値千金の同点トライとなりました。再度追いつくシーウェイブス、キックも決まり、16−14。再度逆転に成功します。

しかし、GR東葛はここから本領を発揮していきます。
前半31分、シーウェイブスのディフェンスの隙をついて、GR東葛が大きく前進。一人ひとり、フィジカルで前進してゴール前に迫り、そのまま追加のトライで再度逆転。16−21とします。

再逆転したいシーウェイブス。前半34分には、相手ゴール前でキックチャージのこぼれ球をトライ仕掛けましたが、GR東葛の巧みなディフェンスで、インゴールノックオンとなり、得点に繋がりません。しかし、前半36分、またもやGR東葛陣10メートル付近でペナルティを獲得し、中村選手がしっかりとゴールを決め、19−21とします。

前半38分。GR東葛が自陣からまたもシーウェイブスのディフェンスのギャップを突いて、大きく前進し、シーウェイブス陣深くに攻め入ります。続けて得たペナルティではスクラムを選択。そこからサイドに展開しトライを追加、19−28で前半を折り返します。
前半、ペナルティはわずか1つのシーウェイブス。ラインアウト・スクラム共に全て成功と、非常に良い状況でゲームを作っていました。

ハーフタイム中のロッカールームでは、小野選手がディフェンスの戻りを意識する心がけと、キックチェイスのフォローの意識がけを呼びかけピッチに戻りました。

そして、このハーフタイム中。鵜住居の風は、さらに強さを増し、風向きは、またしてもGR東葛が風上に立つ、という展開になっていきました。

GR東葛のキックオフでスタートした後半。
強烈な風上に立つGR東葛ですが、キックでの前進ではなく、ランで前進してきます。後半3分、日本代表でも活躍したGR東葛 レメキロマノラヴァ選手(FB)がタックルも剥がして走り続け、ダイビングトライ。スコアは19-35とさらに開いていきます。
GR東葛はさらに、中盤からのキックでシーウェイブス陣深くのタッチまで蹴り込み、50:22(フィフティーン・トゥウェンティトゥー)を成功、後半6分、ラインアウトから展開され、シーウェイブスはそのまま追加のトライを許してしまいます。
キックを蹴ってもなかなか前に飛ばない、そんな鵜住居の風に苦しむシーウェイブス。
圧倒的に中盤から自陣でのゲームの時間が増えていきました。

後半12分、GR東葛の攻撃はさらに続いていきます。再びディフェンスのギャップを突いて、大きく前進し、さらに大外で待つ選手にパスを繋ぎ加速。シーウェイブスのディフェンスをものともせず、そのまま追加トライを挙げられてしまいます。19-49とさらに差が広がります。

続けて後半17分。
シーウェイブスが、相手ディフェンスのギャップを突き飛び出したものの、ペナルティを取られてしまい、GR東葛レメキ選手がタップキックでリスタート。シーウェイブスのディフェンスが揃わないその隙を見逃さず、大きく前進。この前のプレーでノートライ判定となったこの試合初キャップのGR東葛・小林恵太選手(HO)がフォローし、初トライを挙げられてしまいます。

19−56とされたシーウェイブス、依然、中盤から自陣でのゲームが続き、強烈な風も相まって、今ひとつ攻め手を見いだせない状況が続きます。
さらに、後半30分。中盤にビルドアップしてきたシーウェイブスですが再び、ハーフウェイライン付近でペナルティを取られ、先ほど同様に、GR東葛はクイックリスタートでディフェンスの戻りきれないシーウェイブスのギャップを突いて、追加トライ。19-63となります。

後半35分。ここまでなかなか攻め手のなかったシーウェイブスですが、ようやくここで前に進んでいきます。風で戻される場面も有りますが、徐々にゴールに迫るシーウェイブス。ホーンが鳴った後半40分。GR東葛陣ゴール前でのペナルティをもらったシーウェイブスはラインアウトを選択。リフトアップせず、堅実にボールを獲得したシーウェイブスは、ラックを重ね、最後はベンジャミン・ニーニー選手(FL)がトライを返し、最後の最後に後半初の得点を得て、26−63で試合終了となりました。

シーウェイブスは、特に後半の展開は、風速7m以上の強い風が絶えず吹き続ける、かなりゲームメイクの難しい立場に立たされ続け、その中で、個々のテクニックやボールを持って走らせてしまうGR東葛の勢いに圧倒されたような格好になってしまいました。

ディフェンスラインのギャップの修正、クイックリスタートへの対応力等、連携の部分に課題が見えていたと思います。今シーズンの前半戦でも、特に言及されてきている「トランジションの対応力」の部分が、ここから残りのレギュラーシーズン2試合で勝てるかどうか、そういう点にも関わってくるのではないかと思います。ただ、今節の試合では、ペナルティは最小の「4」まで減ってきたことは「規律」の意識の部分で大きな改善があると思います。良いことを継続し、課題が修正できるか。ここから、シーウェイブスが反撃できるかどうかは、ここに掛かっていると思います。

ぜひ、次回はホストラウンド最後の盛岡での試合となります。地元の皆さんからの多くの応援をお願いいたします!

マッチレビュー

須田 康夫ヘッドコーチ

本日も素晴らしい環境の中でラグビーができたことを光栄に思います。また、小野キャプテンの100キャップの試合にシーウェイブスの一員として同席できたことを光栄に思います。
ゲームの内容は悪くなかったと思います。前節のように、風向きがコイントスの時点から変わったんですが、前半は風上を生かした戦い方ができたかなと思います。ただ、ボールを失ってしまったときのディフェンスで簡単にトライを取られてしまった部分があって、そこが少し残念かなと感じました。後半は、風がさらに強くなった段階で相手を勢いに乗せてしまったところが一番の敗因ですし、前半もう少し自分たちがやれるという点差のままでいれば十分に勝てる可能性が高かったゲームかなと感じています。その辺が次回に向けての反省点と感じています。

キャプテン 小野 航大選手

本日はありがとうございました。
今日で100キャップということで、勝利が一番のお祝いになると思ったんですけど、こういうゲームになってしまって残念です。ただ、前半はすごくいい内容で、もっとスコアできるチャンスもあったので、そこで畳みかけられていれば展開は変わっていたのかなと思いますし、後半は前半よりさらに風が強くなって、難しい展開ではあったのですが、あの中で、自分たちがやるべきことを統一できれば十分に戦えるという手ごたえもあったと思います。ボールの継続等、もう少しチームで意識を統一して、風下でも戦えるというところができれば、後半もチャンスはあったと思うので、次に向けてまた準備したいと思います。
ただ、身体当てるところでは、前半から、今シーズンこだわってきた”Win the Collision”のところで、接点で押される場面は少なかったと思うので、身体当てるところではチームとしての強みにできてきているのではないかと思います。

スポットライト

キャプテン 小野 航大選手

本日の試合を終えて、まずご自身の感想は?
今日の試合は、先週の勝利も有ったので、チームとしてはチームのスタンダードを示す戦いがしたかったなと思っていました。前半はいい部分も有りましたし、得点重ねて自分たちの形を作っていくところができていたと思うんですが、後半は風下になって、後半になって風がどんどん強くなっていったこともありますし、難しいコンディションの中で自分たちのやるべきことを徹底しきれなかったことが敗因かなと思います。

100キャップ達成、今の率直な気持ちは?
100キャップをホストゲームで達成できたことは素直に嬉しいと思います。
歴代のスタッフ、チームメイト、家族色んな人の支えが有って、100試合出場することができたことをまずは感謝したいと思います。

試合の話しに戻りますが、風で苦しみました。あの風に対して、プレーの中でどう修正したかったか、どんなことを考えていたか聞かせてください。
(後半、私は15分くらいで交替で出てしまいましたが)ゲームやりながら、最初は蹴れる範囲でキックを使いながらと話していたんですが、キックを使えないレベルに風が強くなっていったので、途中からは切り替えて身体でボールを運ぶようにしました。ただ、点差もあったので、手堅く攻めるというより、アグレッシブにチャレンジするしかなかったんですけど、こういう風のときのゲームプラン、“自分たちの持って行き方”をもう少し明確にできればもっとクリアに戦えたんじゃないかと思います。

先週から1週間、個人的にこの試合に向けてフォーカスしたポイントはなんでしたか?
先週怪我明けで久しぶりにゲームできた感覚は悪くなく、先週からの今週というゲームスケジュールだったので、なんとかいい形で、自分たちのスタンダードを示す戦いをしよう、という準備は良かったと思うんですが、結果的にはGR東葛さんの圧力に負けてしまったのではないかなと思います。

フォーカスしたことに対して、今日の試合では満足いく内容でしたか?
セットピースとか、チームのやろうとしていることはある程度成功したかなと思いますが、
アタックのプランとか、細かいディテールのところ、簡単にボールを失ったり、相手のほうがブレイクダウンのレスポンスが早かったり、細かいところでプレッシャーを受け続けたことが、大きな点差につながったと思います。
そういうこだわりを、我々こそやらなければならなきゃいけないゲームだったと思うので、そこを支配できればもっといいゲームができると思います。

次はいよいよホストゲームラストマッチです。相手は前回2点差だった、レッドハリケーンズ戦、どんな心持ちで次節に臨みたいと思いますか?
相手どうこうはあんまり関係なく、自分たちの戦いをどれだけできるかが私たちにとって重要なポイントだと思うので、何としてもやるべきことをやりきって勝つゲームをお見せしたいのが一番です。
盛岡での初めての公式戦ホストゲームなので、初めて試合見に来られる方もいらっしゃると思いますし、より多くの方にシーウェイブスを知ってもらい、応援してもらえるきっかけになるようないいゲームにできればと思います。

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