2024プレシーズンマッチ 第1戦/静岡ブルーレヴズ戦
試合 | 2024プレシーズンマッチ 第1戦「ともだちマッチ in SHIZUOKA」 |
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対戦相手 | 静岡ブルーレヴズ |
対戦日時 | 2024年10月5日(土) 12:00 キックオフ/11:00 一般開場 |
競技場 | ヤマハ大久保グラウンド(静岡県磐田市) |
ジャージ | 白(2nd) |
関連情報 | 当日のイベント情報やアクセス情報は、静岡ブルーレヴズ公式サイトをご覧ください |
チケット | 観戦無料 観戦お申込みはこちら |
その他 |
・静岡ブルーレヴズ × 日本製鉄釜石シーウェイブス コラボグッズ販売のお知らせ ・「ともだちマッチ in SHIZUOKA 静岡ブルーレヴズ戦」のお知らせ |
64-24LOSE | ||||
前半 | 後半 | 前半 | 後半 | |
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5 | 5 | T | 1 | 3 |
4 | 3 | G | 0 | 2 |
0 | 0 | PT | 0 | 0 |
0 | 0 | DG | 0 | 0 |
0 | 0 | PG | 0 | 0 |
33 | 31 | 小計 | 5 | 19 |
メンバー
- 山田 裕介
- 伊藤 大輝
- 上田 聖
- 畠澤 諭
- ハミッシュ・ダルゼル
- アンガス・フレッチャー
- 武者 大輔
- サム・ヘンウッド
- 村上 陽平 [キャプテン]
- ミッチェル・ハント
- 阿部 竜二
- ヘルダス・ファンデルヴォルト
- 畠中 豪士
- 川上 剛右
- 高居 海靖
- 16西林 勇登
- 17稲田 壮一郎
- 18髙橋 璃久
- 19松山 青
- 20山田 龍之介
- 21河野 良太
- 22石垣 航平
- 23南 篤志
- 24落 和史
- 25船木 海都
- 26村田 オスカロイド
- 27ダリエス・トマス
- 28小野 航大
- 29吉川 遼
マッチレポート
2024年10月5日。
来たる2024年12月21日開幕のNTTジャパンラグビーリーグワン2024-25シーズンの公式戦に向けて、いよいよ今シーズンの日本製鉄釜石シーウェイブスが船出の時を迎えました。
チームが始動した8月5日からちょうど2ヶ月。60日のトレーニングを経て、新チームとして迎えた初戦は、ディビジョン1屈指のチームである静岡ブルーレヴズ(以下「静岡BR」)との「ともだちマッチin SHIZUOKA」です。2011年・東日本大震災後に初めて釜石で対戦したヤマハ発動機ジュビロとのご縁からスタートした「ともだちマッチ」。例年釜石で開催されてきましたが、今年は、ヤマハ大久保グラウンドで初の開催となりました。
当日は、当初雨の予報でしたが、天気が曇りのまま持ち続け、キックオフの12時には、気温26℃・時折日も差す、暑さを感じるコンディションの中での試合となりました。
事前に2戦を消化して3戦目となる静岡BRに対し、今シーズン新たな顔ぶれも増えた新生・シーウェイブスとしては、文字通り「初戦」です。
2ヶ月間基礎的なトレーニングや戦術の擦り合わせ等を行ってきましたので、このメンバーで実戦を迎える初の機会となります。試合前のウォームアップでも、細かいミスなどがあり固さの見える新チーム、今シーズンから新たにキャプテンとなった村上 陽平選手(SH)は試合前の円陣で「ミスが有っても絶対に静かにならず、常にコミュニケーションを取り続ける意識を持とう」と呼びかけ、チームは試合に臨みました。
12時00分、静岡BRのキックオフで試合がスタート。
キックオフ直後、静岡BRの圧力で押し込まれるシーウェイブスですが、スクラムから立て直し、序盤は、静岡BRに簡単に自陣深くに攻め込ませないディフェンスを見せます。
しかし、前半10分、選手の寄りの早いブレイクダウンで堅実に前進する静岡BRにトライとゴールを決められ、7 – 0と先行を許すスタートとなりました。
続くキックオフから、静岡BR陣深くに攻め込むシーウェイブスは、前半13分、ゴールライン際でのラインアウトモール等チャンスの場面も訪れますが、取り切れずにペナルティ等で戻されるシチュエーションが続きます。
前半18分、ディフェンスの揃わないシーウェイブスの隙をつき、大きく前進する静岡BR、そのままトライに繋げ、12 – 0 となります。
更に攻撃の手を緩めない静岡BRは、続くキックオフからの前半20分、静岡BR陣22メートル付近から、密集に寄っているシーウェイブスのディフェンスラインのギャップを突き、大きく前進、ラックからもスムーズにフォロワーに繋ぎ、続けて得点を重ね、19 – 0とシーウェイブスを大きく突き離していきます。
ウォーターブレイクを挟んで、前半25分、さらに攻撃の鋭さを増す静岡BRは、中盤から堅実に前進し、釜石のディフェンスラインをもろともせず、追加のトライ。ゴールも決められ、26-0とされます。
シーウェイブスは、この前半、ビルドアップでは狙い通りの展開の場面も多々あるものの、相手陣22メートルを超えたエリアでは、静岡BRの激しいブレイクダウンに苦戦し、たびたび反則やミスが生じる場面が見られ、いいリズムを生み出せない状況が続いてきていました。
しかし、前半33分、静岡BRのゴール前でのペナルティから、ラインアウトモールをしっかり押し切り、伊藤 大輝選手(HO)が待望のトライ!ようやく得点を挙げ、26-5とします。
ここから勢いに乗りたいところでしたが、続く前半36分、今度はシーウェイブス陣ゴール前5メートルからのラインアウトモールを押し込まれ、静岡BRに追加点を挙げられ、33-5とされ、ここで前半終了となりました。
前半を終えてのチームトークでは、須田 康夫 ヘッドコーチ、オツコロ カトニ アシスタントコーチから、ディフェンスの入り方について細かく意識づけしたいポイントについての話がなされ、チーム全体で確認し、後半に臨みました。
後半はシーウェイブス ミッチェル・ハント選手(SO)のキックオフで再開。
ハーフタイムのトークで確認した“ディフェンス”の精度をどう遂行できるかが注目されます。
立ち上がり、早い寄りで静岡BRの攻撃をしっかりと止めるシーウェイブスは、後半3分、静岡BR陣22メートル付近でのモールから展開し、ハント選手が大外にパス、受け取った阿部 竜二選手(WTB)があわやトライ!と迫りますが、静岡BRのトライセービングに阻まれてしまいます。続くプレーでもモールを押しきれずゴール前でのディフェンスに阻まれ、チャンスを得点につなげることがあと一歩、叶いません。
後半9分には、シーウェイブスのディフェンスラインの出足のギャップを突かれ、追加のトライを許してしまい、38−5に、続けて後半12分にも追加のトライを重ねられ、スコアは43−5に開いてしまいます。
ブレイクダウンの集散に乱れのない強さを見せる静岡BRに対し、なかなか打ち手を見出だせないシーウェイブスですが、後半15分、静岡BR陣22メートル内でのスクラムから、ハント選手が巧みなパスフェイントとランで抜け、待望のトライを獲得。さらにキックも決めて、38-12と追い上げの兆しを見せます。
さらに後半18分、ハーフウェイライン付近での静岡BRのペナルティから、後半村上選手に代わって入った南 篤志選手(SH)が速攻で仕掛け、吉川 遼選手(FB)、小野 航大選手(WTB)と繋いで大きく前進、さらにここから、へルダス・ファンデルヴォルト選手(CTB)が反応し、サイドに走り込んだ河野 良太選手(FL)に繋いでトライ!45−17と連続トライでさらに追い上げを見せます。
連続トライで波に乗りたいシーウェイブスですが、静岡BRの強力なディフェンスもまた、さらに冴えを見せます。
後半25分、シーウェイブス陣10メートル付近でのシーウェイブスのオフサイドのペナルティから、ゴール前ラインアウトモールを押し切り追加点、52−17とし、続く後半30分にも、シーウェイブス陣22メートル付近でのラインアウトモールを同様に押し切り、キックも決めて59−17となります。
後半はさらに日差しが強くなり、グラウンドの体感気温も上がっている中で後半も残り5分となってくると、徐々にシーウェイブスの選手たちの足も止まり始め、ディフェンスラインが揃わなくなるシーンも見られるようになりました。その中で、自陣に攻め込まれるシーンが増え、オフサイドのペナルティからゴール前ラインアウトモールを三度押し込まれ、追加のトライを重ねられてしまいます。スコアは64−17、意地を見せて欲しいシーウェイブス!
後半40分、まもなく試合終了を目前に、静岡BRは自陣22メートル付近でのラインアウトを起点に展開しますが、ここで、しっかりと揃ったディフェンスラインが光り、船木 海都選手(CTB)が前進を止めるタックルを決めターンオーバー。
左に展開し前進したところ、最後まで厳しさを見せる静岡BRのブレイクダウンの攻防に南選手からのパス出しが乱れますが、このボールに反応した村田 オスカロイド選手(CTB)がそのまま静岡BRの揃っていないディフェンスラインの隙をついて突破、試合終了のタイミングで、渾身のトライを追加します。落 和史選手(SO)がキックも決め、64-24で試合終了を迎えました。
終わってみれば40点差、と点数的には差がついてしまった試合では有りましたが、シーズン初戦として随所にこれからの進化が更に楽しみになるシーンも多く見られたゲームだったと思います。ディビジョン1で上位進出を狙う静岡BRのブレイクダウンのこだわりとその強さ等学ぶべきものも多かったと思いますが、この試合でできたことの再現そして反復とともに、ディフェンスの修正、個々のコリジョン(衝突)の場面でのさらなる強化等を経ていけば、必ずや40点差を覆せる力を見出していけるのではないか、と思わせるそんな試合運びでもあったと思います。
次週からは、いよいよ岩手、ホストエリアでのゲームが続きます。この試合で得た経験を踏まえて、チーム全体で次週の「ラグビッグドリーム2024」に向けて準備していきたいと思います。
シーズン開幕戦まであと「77」日。
一日とて無駄にできない日が続いていきます。
鉄のような強さと波のようなしなやかさの「STEEL WAVE」を体現するチームになれるように、これからも邁進してまいります。
一層の応援、よろしくお願い致します。
アフターゲームインタビュー
須田 康夫ヘッドコーチ
❶本日の試合の総評をお願いします。
新しく取り組んでいる部分をこのゲームで出せればと思いましたが、さすが2戦、プレシーズンマッチを踏んできただけあって、静岡BRさんは接点でコンタクト慣れしているなと、その点で、後手を踏んでしまったなというところで、差し込まれ続けて、最初の点差が開いてしまったところがあったと思いました。
とはいえ、新しく取り組んできた良い部分や、チームとして描いている画(理想的な姿)も見れたので、収穫がないわけではなかったと思います。そういった部分では良かったと感じています。
❷静岡BRとは、「ともだちマッチ」として毎年対戦し、ここ4年は継続してこのマッチメイクを重ねていますが、今回は初めてビジターとしてヤマハ大久保グラウンドにお伺いしました。環境や盛り上がりなど、どう感じましたか?
静岡BRさんのマーケティングの部分で、盛り上がりを意識していることを非常に感じた会場でした。また、2011年に釜石に来ていただいてから、本当に感謝しか無いですし、その恩返しとしても、なんとか勝って示したいところでしたが、(勝てなかったことが)残念では有りながら、そういう背景も紹介いただき、我々としてもやりがいのあるゲームでしたし盛り上がりを感じることができました。
❸次週以降もプレシーズンマッチの連戦と、そこからの公式戦が続きますが、ファンの皆さんに期待して欲しいポイントを教えてください。
新しい取り組みのところもチャレンジしていくプレシーズンでありますし、その中でしっかり勝つことを必ず意識してプレシーズンマッチを進めていきたいと思いますので、そこに期待して頂き、次週からの岩手で2連戦も始まりますので、スタジアムに足を運んで頂き、今年のシーウェイブス、何か違うぞ!というところをご覧頂ければ有り難いです。
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— 日本製鉄釜石シーウェイブス (@KamaishiSW) October 8, 2024
キャプテン 村上 陽平選手
❶本日の試合の総評をお願いします。
全体的にコンタクト、接点の部分で相手に上回られてしまい、そこで自分たちのやりたいアタック、ディフェンスができなかったというのが一番の感想ですが、やってきたところでゲームの中で出せたこと、良かったこともたくさんあったと思うので、ポジティブな部分をどれだけ今後伸ばしていけるか、ということと、出た課題を次の試合に向けて、どう修正していけるかというところを整理して練習で確認していけたらと思います。
❷静岡BRとは、「ともだちマッチ」として毎年対戦し、ここ4年は継続してこのマッチメイクを重ねていますが、今回は初めてビジターとしてヤマハ大久保グラウンドにお伺いしました。環境や盛り上がりなど、どう感じましたか?
静岡BRさんのファンの皆さんの応援に結構圧倒されて、会場の音響も近くて、なかなかミーティングで何を話してるか伝わりづらかった部分もあったかなと思いますが、全体的に盛り上がりのある、良い環境で試合をさせて頂けたと感じました。
❸次週以降もプレシーズンマッチの連戦と、そこからの公式戦が続きますが、ファンの皆さんに期待して欲しいポイントを教えてください。
10月の残り2試合を連勝して、8月から積み上げてきたことを全面的に出して。シーウェイブスらしい、面白いラグビーをお見せできるように、頑張りたいと思います。
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— 日本製鉄釜石シーウェイブス (@KamaishiSW) October 8, 2024
畠澤 諭選手
❶古巣との試合となりましたが、本日の試合の感想をお願いします。
結果的に負けてしまいましたが、前半、良いところも出せたので良かったなと思ったところもあります。逆に課題が出たところは、これからの試合に向けて修正していければと思います。
❷この試合に向けて個人的にどんなところを意識して準備してきたか教えてください。
相手はフォワード中心で、スクラム、ラインアウトに力を入れてくるチームということもあったので、セットピースの部分に特に力を入れて準備してきました。結果、前半スクラムで優勢に立つ部分もたくさんありましたが、後半、相手のメンバーも代わってからやられてしまったところもあったので、そこは修正して、次の試合に準備していきたいと思います。
❸次週以降もプレシーズンマッチの連戦と、そこからの公式戦が続きますが、ファンの皆さんに期待して欲しいポイントを教えてください。
今シーズン、チームとして「前に出る」ということにフォーカスしているので、その中でひたむきに頑張る姿を見ていただきたいですし、フォワード、バックス一体で前に出るチームの姿をぜひ応援して頂ければ嬉しいです。
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— 日本製鉄釜石シーウェイブス (@KamaishiSW) October 8, 2024
高橋 璃玖 選手
❶入団後初試合となりましたが、本日の試合の感想をお願いします。
出場時間は短い時間になりましたが、やるべきことが多々ある中で、個人的にはやりたいことが全然できていなかったので、これからゲームを重ねる中で、そういった個人的な課題を達成できるように頑張りたいと思います。
❷この試合に向けて個人的にどんなところを意識して準備してきたか教えてください。
スクラムを重点的に準備してきましたが、いざ、対外的にこうして組む機会の中で、ヒットで負けたり、低く組めなかったりという課題が出てきたので、次の試合では、改善できるように頑張りたいと思います。
❸次週以降もプレシーズンマッチの連戦と、そこからの公式戦が続きますが、ファンの皆さんに期待して欲しいポイントを教えてください。
これからプレシーズンマッチが進むので、ぜひ、スタジアムに足を運んで頂き、シーウェイブスの活躍を応援して頂ければ嬉しいです。よろしくお願い致します。
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— 日本製鉄釜石シーウェイブス (@KamaishiSW) October 8, 2024