2024プレシーズンマッチ 第4戦/豊田自動織機シャトルズ愛知戦
試合 | 2024プレシーズンマッチ 第4戦 |
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対戦相手 | 豊田自動織機シャトルズ愛知 |
対戦日時 | 2024年11月16日(土) 13:00 キックオフ/11:30 受付開始 |
競技場 | 豊田自動織機逢妻グラウンド(愛知県刈谷市) |
試合形式 | 40分×3本 |
受付・観戦について | 観戦無料 ・ご来場の際は、必ず「豊田自動織機シャトルズ愛知」の受付へお越し下さい。(ご観戦の事前申込は不要です) ・ベンチには限りがありますので、レジャーシートや折り畳み椅子等の持ち込みをオススメいたします。(観戦エリアには日光や雨を遮るものがございません) ・試合の動画撮影は禁止とさせていただきます。 詳しい情報は、豊田自動織機シャトルズ愛知のトピックスをご確認ください。 |
チームテント |
・ファンクラブのご案内 ・メンバーリストの配布 ・オフィシャルグッズ「チームタオル」の販売 |
アクセス情報 |
駐車場はございません。公共交通機関のご利用ください。 *近隣施設で他競技の公式戦も開催されるため、周辺道路の混雑が予想されます。 <電車をご利用される場合> |
その他 |
・喫煙場所はございません。 ・会場内は飲食可ですが、キッチンカー等の出店はございませんので予めご準備して来場ください。 *最寄りのコンビニまで徒歩10分程かかります。 *ゴミは各自お持ち帰りください。 |
33-45WIN | ||||||
1 | 2 | 3 | 1 | 2 | 3 | |
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1 | 2 | 2 | T | 3 | 3 | 1 |
1 | 2 | 1 | G | 2 | 3 | 0 |
0 | 0 | 0 | PT | 0 | 0 | 0 |
0 | 0 | 0 | DG | 0 | 0 | 0 |
0 | 0 | 0 | PG | 0 | 0 | 0 |
7 | 14 | 12 | 小計 | 19 | 21 | 5 |
メンバー
- 1st
- 山田 裕介
- 伊藤 大輝
- 上田 聖
- 畠澤 諭
- ハミッシュ・ダルゼル
- ベンジャミン・ニーニー
- 髙橋 泰地
- サム・ヘンウッド[ゲームキャプテン]
- 南 篤志
- ミッチェル・ハント
- 阿部 竜二
- ヘルダス・ファンデルヴォルト
- 畠中 豪士
- 川上 剛右
- 吉川 遼
- 2nd
- 稲田 壮一郎
- 王野 尚希
- 野口 大貴
- タタナ ダラス
- ハミッシュ・ダルゼル
- ベンジャミン・ニーニー/アンガス・フレッチャー
- 河野 良太
- サム・ヘンウッド/石垣 航平
- 村上 陽平[ゲームキャプテン]
- ミッチェル・ハント
- ヘンリー・ジェイミー
- ヘルダス・ファンデルヴォルト/落 和史
- 片岡 将
- 阿部 竜二
- 吉川 遼/高居 海靖
- 3rd
- 青柳 魁/高橋 拓也
- 西林 勇登[ゲームキャプテン]
- 髙橋 璃玖/松山 青
- 鈴木 雄海
- 山田 龍之介
- アンガス・フレッチャー
- 武者 大輔
- 石垣 航平
- 古川 浩太郎/東海林 拓実
- 中村 良真
- ダリエス・トマス
- 船木 海都
- 村田 オスカロイド
- 今 大輝
- 高居 海靖
マッチレポート
2024年11月16日(土)。
日本製鉄釜石シーウェイブスは、3日前の11月13日(水)から6日間の日程で、愛知・中部合宿を敢行。合宿4日目にあたるこの日、2024-25プレシーズン4試合目として挑んだのは、同カテゴリー・ディビジョン2でシーズンでも対戦する、豊田自動織機シャトルズ愛知(以下「S愛知」)との一戦です。昨シーズン2位の相手に今シーズンの強化の状況が試される、文字通り“試金石”の一戦。シーウェイブスの今シーズンを占う大事なゲームとなります。
S愛知の拠点である、愛知県刈谷市の豊田自動織機逢妻グラウンドで行われた練習試合。この日は、変則スケジュールとして、40分×3本の試合で実施。気温16度、曇り空の下での試合となりました。
《第1試合》
13時、シーウェイブス・ミッチェル・ハント選手(SO)のキックオフでスタートした第1試合。
キックオフ早々、ディフェンスのギャップを突かれS愛知にゴール前に迫られますが、冷静にキックで陣を回復。その後のスクラムでS愛知のペナルティから更に陣を回復すると、バックスの展開から、立て続けにS愛知の反則を誘い、ゴール前に迫ります。
序盤からいいテンポでゲームを作りますが、ここは惜しくも攻めきれず、暫く中盤エリアでゲームは拮抗します。その後も、キック等で双方の手を離れたルーズボールにも果敢に飛び込みボールをしっかり確保する等、この日のシーウェイブスメンバーはボールへの反応も良く、たびたびチャンスを掴む展開も見受けられました。
ゲームが動いたのは13分。
S愛知陣10メートルライン付近で得たシーウェイブスボールのスクラムで、S愛知がスクラムを故意に壊すコラプシングの反則を犯し、シーウェイブスはタッチキックを選択。
ハント選手が正確なキックで、相手ゴール前にタッチキックを蹴り出し、ゴール前でのラインアウトを獲得します。そして15分、ラインアウトから一度左に展開しゴール前に迫ったシーウェイブスは、再度逆サイドに大きく展開、大外でボールを受けた川上 剛右選手(WTB)が先制のトライを挙げ、0−5でゲームが動き出します。
続けてのキックオフからも、シーウェイブスはアタック、ディフェンスともに精度の高いプレーを見せ、S愛知も容易に攻めきれず、暫く両者中盤エリアでの攻防が続きました。
再度、試合が動いたのは25分。
シーウェイブス陣10メートル付近でのS愛知ボールのラインアウトから、S愛知がシーウェイブスのディフェンスラインのズレを冷静に確認し、大外にキック。
受け取った選手がそのままトライ。キックも決まり、7-5と逆転を許してしまいます。
続くキックオフ。
キックから相手に迫るキックオフチェイスで、これまでに見たことのない、まさに荒波のような激しい圧力を掛け、瞬く間にターンオーバー。S愛知はたまらず反則を重ね、シーウェイブスはS愛知22メートル内で優位にゲームを進める時間が続きます。
そして36分、S愛知陣22メートル付近でシーウェイブスはスクラムから展開、ゲームキャプテンのサム・ヘンウッド選手(No8)と、ハミッシュ・ダルゼル選手(LO)が繋いで前進します。さらに、パスの乱れを山田 裕介選手(PR)が冷静にボールを受けて立て直し、ゴール前に迫りラックを形成、このラックからボールを持ち出したヘンウッド選手が冷静にディフェンスのギャップに再び走り込んだダルゼル選手にパスを繋ぎそのままトライ!ゴールも成功し、7-12と逆転に成功します!
さらに、ロスタイム。
ハント選手がハーフウェーラインから高いパントキックを蹴り、これに反応した吉川 遼選手(FB)がS愛知陣22メートル付近でボールを獲得。
さらに、外でボールを受けた山田(裕)選手が前進し、ラックサイドでパスを受けたヘンウッド選手がそのままディフェンスを振り切り追加トライ。キックも決まり、これで7-19とし、第1試合の40分を終えました。
《第2試合》
続く第2試合は、S愛知のキックオフで試合が再開。
キックオフ直後、シーウェイブスの自陣からのキックにS愛知が蹴り返し、キックをキャッチしたヘンリー ジェイミー選手(WTB)が再度S愛知陣に蹴り返し猛チェイス!
さらに蹴り返す余地を与えずそのまま捕まえターンオーバーという冴えるプレーを見せます!そしてこれにチームが応え、すかさず大きく右に展開、S愛知のディフェンスの不揃いに、ゴール前5メートルまで前進!惜しくも、タッチラインに押し出されましたが、意図のある攻撃のカタチがしっかりと結びついたプレーは、今シーズンのシーウェイブスの勢いを感じさせます。
その後は、両者またしても中盤エリアで拮抗し、双方攻め手を探す展開が続きます。
スピードのある選手を当て、即効性の高い攻撃を仕掛けたいシーウェイブスと、フィジカルの強い選手を近場で当て、徐々に前進を図るS愛知、両者の攻め方の違いが見て取れるシーンが続きました。
ゲームが動いたのは、15分。
S愛知陣22メートル付近でシーウェイブスがラインアウトを獲得。モールを形成せず、クイックに河野 良太選手(FL)が展開、さらに走り込んだハント選手に絶妙にパスを繋ぐと、ディフェンスの隙間を縫ってそのままトライ!キックも自ら決め、0-7とします。
2試合目も先制したシーウェイブス、このまま波に乗りたいところですが、18分頃からペナルティを続けてしまい自陣に後退、続けて20分には、22メートル付近でのS愛知ボールのラインアウトから、ディフェンスラインの一瞬の乱れを突かれ、トライを許してしまい、ゴールも決まり7-7の同点に追いつかれてしまいます。
しかしその後は、双方相手陣に攻め込むものの、両者ディフェンスも良く、なかなか互いにスコアリングエリアに入れない時間が続きます。
32分、ハーフウェーライン付近から右サイドに展開するシーウェイブス、大外に立ったアンガス・フレッチャー選手(No8)にボールが渡ると、相手ディフェンスのいないところを見計らってキックを内側に転がし、そこに走り込んだキャプテン・村上 陽平選手(SH)が倒れ込みながらも、そこに走り込んだ王野 尚希選手(HO)にしっかりと繋ぎ、王野選手がそのままトライ!昨シーズンチームスタッツで、オフロードパス成功数リーグ2位だったチームそのままに、今度はフィニッシュまでしっかり決められる理想的な展開を見せました。キックも決め、7-14とします。
更に続けて35分、S愛知のパスの乱れに、この試合センターで出場した落 和史選手(CTB)が反応、こぼれ球をすぐに横に走り込んだフレッチャー選手に繋ぐと、そのままフレッチャー選手が独走で追加のトライ、ハント選手のキックも決まって、7-21とします。
試合時間残り3分となった37分。
シーウェイブス陣10メートル付近から攻めるS愛知、ディフェンスの一瞬の遅れを見逃さずに飛び出し独走、ゴール前で何とか止めるものの、何度もペナルティを続けてしまい、39分、ゴール前でのS愛知ボールスクラムに持ち込まれてしまいます。
スクラムトライを阻んだものの、続けて取られたペナルティから、タップキックでリスタートされ、そのままディフェンスのギャップを突かれてトライ、キックも入って14-21で試合終了となりました。
《第3試合》
続けてスタートした第3試合も、S愛知のキックオフで試合が再開。
キックオフ早々、この試合もシーウェイブスにチャンスが訪れます。
開始早々の3分、S愛知陣22メートル付近でのラインアウトモールからパスを受けた船木 海都選手(CTB)がディフェンスをかいくぐりゴールラインに迫りますが、惜しくもS愛知のトライセービングタックルによりあと一歩のところで阻まれてしまいます。
いい形での攻撃が実を結びつつある今季のシーウェイブス、第3試合でも衰えを見せず、終始、いいリズムを見せていました。
この第3試合も双方譲らず、攻撃の起点を探す時間が続き、10分頃までは、攻守が入れ替わりつつ、双方の陣を行ったり来たりする拮抗した状況が続きました。
展開が変わったのは17分。
ハーフウェーラインから攻めるS愛知、左サイドのシーウェイブスのディフェンスのミスマッチを突いて、パスを展開。左サイドのランナーが独走し、戻ったディフェンダーを軽く弾き飛ばしてトライ。この試合の先制点はS愛知となりました。(5-0)
続くキックオフからも、S愛知がたびたびシーウェイブスのディフェンスのミスマッチを突く場面が見受けられ、この試合では、ディフェンスラインの統率に少し課題が見えました。
ジリジリと自陣に下げられていくシーウェイブス。
28分、自陣ゴール前5メートルでのS愛知ボールラインアウトモールから、サイドに振られ、追加のトライを与えてしまい、キックも入り、12-0とされてしまいます。
一方的な展開ではないながらも、なかなか攻めきれない状況が続くシーウェイブスですが、3試合目も攻撃は冴えており、このトライ以降、ほぼS愛知陣内で攻め続ける状況が続きました。
その甲斐あって33分、S愛知陣ゴール前5メートル付近でのシーウェイブスボールのラインアウトから、ボールを受けた石垣 航平選手(No8)がそのままディフェンスをかわしてトライ!12-5と得点を返します。
残り時間7分。もう1トライ返したいシーウェイブスですが、S愛知の果敢なアタックの応酬に、なかなかディフェンスから抜け出すことができません。しかしながら、この第3試合の前半よりもディフェンスが改善し、我慢すべきところでしっかりと止める、ということが徹底されていました。ディフェンスしつつ、ディフェンスラインを押し上げて、相手陣で封じ込める、という状況が続き、惜しくもここでフルタイム、となってしまいました。
3試合終わってみれば、結果は2勝1敗、スコアで見ても、33 – 45での勝利となり、S愛知からは、2012年の北上招待ラグビーでの対戦以来12年ぶりの勝利、となりました。(当時のマッチレポート)
また、愛知・中部合宿の総仕上げとして行われたこの試合、10月から重ねてきた「Winning Culture」もしっかりと継承し、残り1ヶ月余りと迫った公式戦開幕までの好材料となったかと思います。
公式戦まで、プレシーズンマッチは、あと2戦を残すのみ。
最後まで良い仕上げをして、12月21日の開幕を迎えたいと思います。
引き続き、一層の応援をよろしくお願い致します。
*本試合では、八木聖也 チームレフリー兼アナリストが副審を務めました。
アフターゲームインタビュー
須田康夫ヘッドコーチ
本日の試合の総評をお願いします。
今回の試合も、「勝つ文化の構築」が大きな所であった事は変わりないです。その中でもあえてラグビーのプレーのシンプルな部分にフォーカスしてもらいました。綺麗にやろうと思ったらもっと上手くいく所もあったと思います。あえてシャトルズさん相手にシンプルな部分で勝つ事にチャレンジをしてもらいました。結果、チームとして同じビジョンを持ってやり切ってくれた素晴らしいゲームだったと思います。
第1試合 ゲームキャプテン サム・ヘンウッド 選手
本日の試合の総評をお願いします。
最初の40分はゲームプランをしっかり遂行できました。前半40分の大部分を敵陣でプレーすることで、相手に圧力をかけることができ、スコアに至りました。私たちは、相手陣内でゲームをプレーしようと考えていましたので、その戦術については、意図した通り実行できたと思います。敵陣でプレーし、相手がボールを持ったら、ラック(でリサイクル)を遅らせるのが狙いでした。
I was able to carry out the game plan well for the first 40 minutes. By playing in the enemy’s position for the majority of the first 40 minutes, he was able to put pressure on his opponent and reached the score.
The strategy went as planned. The goal was to delay the rack (recycling) when the opponent holds the ball while playing in the enemy’s camp.
第2試合 ゲームキャプテン 村上陽平選手
本日の試合の総評をお願いします。
ファンの皆様、いつも熱い応援ありがとうございます。今回の試合では、ディフェンスでの早い出足、激しいブレイクダウンで相手にプレッシャーをかけ続けたことが、勝利に大きく繋がったと感じております。さらにチームのスタンダードを上げ、プレシーズンマッチ残り2試合も勝利して、開幕を迎えたいと思います。引き続き応援のほど、宜しくお願いします!
第3試合 ゲームキャプテン※ 中村良真選手
本日の試合の総評をお願いします。
愛知合宿という位置付けで行った今回のゲームでしたが、これまで準備してきた部分と釜石のラグビーを出し切るという事をターゲットに臨みました。3本目の40分のゲームでは、個人の良さとターゲットであったチームで遂行するべき事をやり切る部分がしっかりと出せたゲームだったと思います。
しかしその中でも個人のタックルスキルやブレイクダウンスキルの部分などで課題が出ましたので、そこの課題解決を開幕までにしっかりと行っていきたいと思います。応援ありがとうございました。引き続きよろしくお願いいたします。
※ゲームキャプテン 西林勇登選手が交替したため、中村選手が途中からゲームキャプテンを務めました。