NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25 D2 第1節/九州電力キューデンヴォルテクス戦
試合 | NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25 ディビジョン2 第1節 <VISITOR> |
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対戦相手 | 九州電力キューデンヴォルテクス |
対戦日時 | 2024年12月21日(土) 14:30キックオフ |
競技場 | ベスト電器スタジアム(福岡県福岡市) |
チケット | TicketRUGBY / チケットぴあ |
放送 | J SPORTS 3 14:30〜17:30 J SPORTSオンデマンド |
イベント情報 | 九州電力キューデンヴォルテクスの お知らせ をご覧ください |
チームテント |
・メンバー表の配布 ・レプリカジャージ、チームタオルの販売 ・ファンクラブ会員証への来場スタンプ押印 ・ファンクラブのご案内 |
アプリ観戦 | SpoLive(テキスト速報) *ギフティング機能の「スーパー応援」をご利用いただいた方全員に、当日出場選手のSpoLiveコレクションカードをプレゼント! |
パブリックビューイング | シープラザ釜石 2F ラグビーカフェ情報発信コーナー 詳しくは こちらのページ をご覧ください |
27-23LOSE | ||||
前半 | 後半 | 前半 | 後半 | |
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4 | 0 | T | 0 | 2 |
2 | 0 | G | 0 | 2 |
0 | 0 | PT | 0 | 0 |
0 | 1 | PG | 3 | 0 |
0 | 0 | DG | 0 | 0 |
21 | 3 | 小計 | 9 | 14 |
メンバー
- Starting
- 山田 裕介
- 伊藤 大輝
- 上田 聖
- 畠澤 諭
- ハミッシュ・ダルゼル
- ベンジャミン・ニーニー
- 河野 良太
- サム・ヘンウッド[ゲームキャプテン]
- 南 篤志
- ミッチェル・ハント
- 阿部 竜二
- ヘルダス・ファンデルヴォルト
- 畠中 豪士
- 川上 剛右
- 高居 海靖
- Reserves
- 16王野 尚希
- 17稲田 壮一郎
- 18野口 大貴
- 19アンガス・フレッチャー
- 20石垣 航平
- 21村上 陽平
- 22落 和史
- 23ヘンリー ジェイミー
マッチレポート
2024年12月21日(土)、8月5日にチームが始動してから実に「139」日。
日本製鉄釜石シーウェイブスは、いよいよ、2024-25シーズン公式戦の初戦を迎えました。
相手は、昨シーズン幾度も激闘を繰り広げた九州電力キューデンヴォルテクス(以下、「九州KV」)。九州KVのホスト・福岡県福岡市、ベスト電器スタジアムでの一戦です。
D2の混戦を占うのか、当日は風雨が吹き荒ぶ凍てつく環境の中での試合となりました。気温9度、風速7mもの風が吹き荒れ、午前中の雨でグラウンドコンディションも湿った環境の中でのゲームとなりました。
14時32分、シーウェイブス ミッチェル・ハント選手(SO)のキックでゲームがスタート。
前半1分、早速試合が動きます。シーウェイブス・河野 良太選手(FL)のアタックに対して九州KVのプレイヤーのハイタックルのペナルティにより、九州KV陣22メートル付近でシーウェイブスはショット(ペナルティキック)を選択。ハント選手が冷静にゴールを決め、3点を先取してのゲームの入りとなりました。
続くキックオフからもシーウェイブスがボールを保持し、22メートル付近でのビルドアップが続き、前半8分、九州KVのオフサイドのペナルティを得ると、再びショットを選択し、ハント選手がここもきっちりキックを決めて3点を追加、6-0でゲームを進めます。
序盤、優勢にゲームを進めるシーウェイブスですが、前半11分、九州KVのアタックの際、川上 剛右選手(WTB)が運悪く相手選手とヘッドコンタクトしてしまい、TMOのチェックによりシンビンとなってしまい、14人でのプレーの時間となります。
このシンビン判定の後、シーウェイブスボールでのスクラムでのプレー再開となりますが、スクラムサイドからのキックを、九州KV スペンサー・ジーンズ選手(SH)にチャージされ、そのまま独走されトライを奪われてしまいます。キックは外れて6−5へ。
さらに、数的優位に立つ九州KVは、続くキックオフからもディフェンダーの薄いポイントを狙った展開で、シーウェイブスを苦しめて、ここまでから一転して苦しい展開に陥ってしまいます。しかしながら、今シーズン、プレシーズンから積み上げてきた“強い圧力”で、簡単に前進させないシーウェイブスのディフェンスは、時折、九州KVのミスやペナルティを誘うことにも成功します。数的不利ながらディフェンスがいい流れで来ていた中、ここで、先のシンビンに対する判定でレッドカードとなり、シーウェイブスはここから20分間、14人での戦いを強いられる展開となりました。
この裁定が響いたか、徐々に自陣に下げられるシーウェイブス。
前半24分、シーウェイブス陣22メートル付近での九州KVスクラムから、九州KVが大きく展開、さらにシーウェイブスのディフェンスの出足のズレを突いてそのまま逆転のトライ。キックも決まり、6−12とされます。
続くキックオフからも数的優位に立つ九州KV。その優位性に、シーウェイブスは自陣に釘付けにされてしまいます。そして前半29分。シーウェイブス陣ゴール前5メートル付近でのラインアウトから、ラックサイドをしつこく突く九州KV、そのままラックサイドの人の薄いところを狙ってダイビングトライ。キックは外れて、6−17とされてしまいます。
なかなか反撃のきっかけが掴めないシーウェイブスでしたが、前半30分、キックオフの後のプレー、九州KVのボールキャリアーをしっかりタックルで止めたゲームキャプテンのサム・ヘンウッド選手(No8)。そのままジャッカルを成功させ、久しぶりに九州KV陣22メートル・ゴール正面付近でペナルティを獲得。ここもショットを選択し、ハント選手が決め9−17とします。
しかし、前半34分、九州KVはシーウェイブス陣22メートル付近での攻撃から、シーウェイブスのディフェンスラインのズレを突いて展開し追加のトライ。キックも決まり、9-24とされてしまいます。
続くキックオフから、前半も残り少ない時間でシーウェイブスが再度攻勢に出ていきます。
前半39分、九州KV陣22メートル付近での九州KVのペナルティで、シンビンが出され、シーウェイブスは大きなチャンスを得ましたが、ここでショットではなく、タップキックからの突破を試みます。しかし、ラックから展開した際にノックオンとなり、あえなく九州KVボールのスクラムからタッチに蹴り出され前半終了、前半は9-24の15点差で折り返しとなりました。
後半は、九州KVのキックオフでゲームが再開。
風上に立ったことで、序盤からキックの伸びも良くなり、少しずつ攻撃にテンポが出てきます。また、ディフェンスでも、二人目、三人目の寄りも素早く、圧力の強いディフェンスが徹底され、ディフェンスも前で止めていける場面が増えていきました。
そして後半7分、九州KVでのゴール前ラインアウトからモールを押し込んで、伊藤 大輝選手(HO)がついにシーウェイブス 今シーズン公式戦最初のトライ! ハント選手が難しい角度からのキックも決め、スコアは16-24となります。
続くキックオフからもシーウェイブスの攻勢が続きます。
後半から入ったキャプテン・村上 陽平選手(SH)が持ち前の速さを見せ、攻撃のテンポを早くしていきます。12フェーズを重ねて攻め、途中、九州KVを崩しかける場面もありますが、九州KVもなかなかの堅守でシーウェイブスの攻撃を簡単に前進させてくれません。
後半16分、ハーフウェイラインからシーウェイブス陣10メートル付近でビルドアップを図るシーウェイブスですが、ここで九州KVにインターセプトを許し、さらにキックで50;22(フィフティー・トゥウェンティートゥー)を成功させてしまいます。九州KVは、大きくシーウェイブス陣22メートル付近に前進、続くラインアウトからも攻勢を続けます。シーウェイブスは粘り強いディフェンスで簡単に前に進めませんでしたが、後半18分、ゴール前でペナルティを与えてしまいます。ここで九州KVはショットを選択し、27−16とされます。
続くキックオフからも、シーウェイブスの攻撃の時間が続きますが、九州KVのディフェンスが堅くなかなか突破の機会を見いだせない時間が続きます。
後半27分、九州KVゴール前5メートル付近からのラインアウトから、ラックサイドを執拗に突くシーウェイブス。ラック周辺にディフェンスを集めると、一気に外に振り、ボールを受けた畠中 豪士選手(CTB)がそのまま飛び込んでトライ!更にハント選手は角度、風共に難しいところからのキックを決め、23−27とし4点差まで追い上げてきます。
更に攻撃を続けるシーウェイブス。後半33分、実に28フェーズを重ねる攻撃を続けたものの、九州KV陣22メートルラインを超えられない、シーウェイブスとしても攻めあぐねる時間が続きました。
そして、後半36分。
ハーフウェイラインからのシーウェイブスボールのラインアウトからのボールを受けた阿部 竜二選手(WTB)が飛び出し、サポートに走り込んだ村上選手に繋ぎ、さらにそのサポートについたヘンウッド選手がゴール前に迫ります!あと一歩でトライ!というところで九州KVが戻りきり、シーウェイブスはここでラックからのボールをピックアップできず痛恨のノックオン。最大の逆転のチャンスをものにすることができません。
更に、九州KVは、スクラムからハーフウェイライン付近にボールを蹴り出しますが、シーウェイブスはクイックスローインでリスタート。中盤で突破を図りますが、ここでボールに絡まれてしまい、九州KVボールのスクラムへ。ここからタッチに蹴り出され、ここでフルタイム、試合終了となってしまいました。
最後の最後まで手に汗握る、そんな試合を見せたシーウェイブス。
惜しくも開幕ダッシュとはなりませんでしたが、ここまで積み上げてきたものが、しっかり通用する場面は随所に有り、またこの試合で得た経験として、収穫も多かったのではないかと思います。
特に、チームが掲げるラグビースタイル「Wave RUGBY」の「ハイプレッシャーラグビー」というスタイルは、特にディフェンスでは冴えを見せ、後半は九州KVにゴール前に迫られる場面もありながら、1トライも許さない堅守を見せたことは大きな成果だったと思います。
こうしたいい部分と、されど4点届かなかったその詰めきれなかった部分を、改めてこの1週間の中で反芻し、来たる12月28日(土)、ホスト・釜石鵜住居復興スタジアムでの開催となる、第2節のグリーンロケッツ東葛(以下「GR東葛」)戦にて、しっかりと改善し、次戦でのホストゲーム開幕戦勝利で、挽回したいと思います。
さぁ、いよいよ今週末、ホスト・釜石での開催となります!
ぜひ、多くの皆様に期待して頂けるシーウェイブスとなるよう頑張ります。
そして同時に、このチームには、応援のチカラが必要です。
九州KV戦では、多くのホストチームファンの声援が九州KVを後押ししていましたし、改めて釜石では、多くのシーウェイブスファンの声援を受け、ファン・サポーターの皆さんと、一体となって、みんなで勝ち切るゲームになればと思います。
次節、多くのファンの皆様にお会いできることを願います。
引き続きまして応援の程、よろしくお願い致します。
マッチレビュー
須田 康夫ヘッドコーチ
本日の試合の総評をお願いします。
まずは、このような素晴らしい環境でゲームをさせて頂きましたことを、改めて感謝申し上げます。
ゲームの方は、お互いに開幕戦しっかり勝って勢いに乗りたいところで、非常に白熱したゲームだったと思います。
我々も入りの部分で、敵陣でゲームすることができて有利に進められていたと思いますが、レッドカードのところからリズムが崩れてしまいました。
なんとか選手たちも頑張って我慢しましたが、後半しっかり手応えがありながらも最後ミスで取り返せなかったところが、ゲームの総括になるかと思います。
これをしっかり自分たちの学びにして、次に活かしていきたいと思います。本日はありがとうございました。
今日の試合のいい部分と課題とする部分、それぞれ教えてください。
いい部分は、しっかりキックを使ってエリアを取ることができて、そこにプレッシャーを掛けてゲームできた展開は収穫だと思っていますし、ディフェンスも粘り強く接点に拘っていたところが見れたので良かったと思います。
課題は、コネクションを切らさずやり続けるところ、しっかり自分たちでゲームコントロールするところ、という部分と感じました。
キャプテン 村上 陽平 選手
本日の試合の総評をお願いします。
ヘッドコーチから有ったとおり、前半最初は敵陣で戦えていて、有利な時間が多かったと思いますが、前半半分を過ぎたあたりから、相手のペースになってきて、昨シーズン同様、簡単にスコアをされてしまう、というところが前半目立ったかと思います。
後半は終始攻めていながら、九州KVさんの粘り強いディフェンスの前で、不用意なペナルティやいいテンポが出せなかったり、というところでうまくスコアに直結しなかった要因はそういったところと感じています。
九州KVさんの守備を打ち破りきれなかったことで、今後磨いていきたい部分などありますか?
アタックを継続することはできていましたが、システム的にちゃんとセットアップできていなかったり、ただフェーズを重ねていただけ、というところも有ったので、そこは修正して、しっかりフォワード・バックスが連携し単発にならないように一体でやっていかないとディフェンスは崩せないと思いますので、そこを修正してやっていきたいと思います。
後半の迫力ある攻撃で迫っていたと思いますが、攻撃が単発になってしまった要因とはどういうところにありますか?またそういうときに、どんな声掛けをしていましたか。
単発になったのは、一人ひとりが前に出れていなかった、ゲインラインを切れていなかったことと、ブレイクダウンで九州KVさんがしっかり圧力を掛けてきて、シーウェイブスの思った通り攻撃をさせられなかった、というのが継続的に攻撃できなかった要因だと思います。声掛けとしては、技術ではなくメンタル・精神面でシンプルな声掛けをこれからもしていきたいと思います。
新キャプテンとして、この一戦に期するところもあったと思いますが、個人的なところで試合をどう振り返りますか。
個人的なところでは、私が投入されたタイミングと理由は明確だったと思います。
アタックのリズムを出すところを求められていたと思いますが、そこが上手く出せなかったところは、個人的に納得いっていない、しかし絶対次に改善できる部分でもあると思うので、それは自分自身だけの問題だけではなく、ハードなボールキャリーや、早いサポートなども必要になると思うので、そこはチーム全体の課題として改善していきたいと思います。