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NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25 D2 第10節/グリーンロケッツ東葛戦

試合情報投稿日:2025.3.17

試合 NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25 ディビジョン2 第10節 <VISITOR>
対戦相手 グリーンロケッツ東葛
対戦日時 2025年3月29日(土) 14:30キックオフ(12:30開場)
競技場 柏の葉公園総合競技場(千葉県柏市)
イベント情報 GR東葛の 試合情報ページ をご覧ください
ジャージ 赤(1st)
チケット TicketRUGBY
放送 J SPORTSオンデマンド
J SPORTS 4 14:20〜17:00
チームテント メンバー表の配布
レプリカジャージ、チームタオル、キーホルダーなどのオフィシャルグッズの販売
ファンクラブ会員証への来場スタンプの押印〜特典のお渡し
ファンクラブのご案内
大船渡市山林火災支援の募金箱設置
アプリ観戦 SpoLive(テキスト速報)
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パブリックビューイング ビジターゲーム パブリックビューイングについて(シープラザ釜石)
40-7LOSE
前半 後半 前半 後半
2 4 T 0 1
2 3 G 0 1
0 0 PT 0 0
0 0 PG 0 0
0 0 DG 0 0
14 26 小計 0 7
リーグワン公式試合記録

メンバー

Starting
山田 裕介
伊藤 大輝
上田 聖
畠澤 諭
ハミッシュ・ダルゼル
ベンジャミン・ニーニー
河野 良太
石垣 航平
村上 陽平[キャプテン]
ミッチェル・ハント
ヘンリー ジェイミー
トンガ モセセ
村田 オスカロイド
川上 剛右
落 和史
Reserves
16王野 尚希
17松山 青
18髙橋 璃玖
19山田 龍之介
20タタナ ダラス
21南 篤志
22片岡 将
23髙橋 泰地

マッチレポート

2025年3月29日(土)。3月のタイトな4連戦の締めくくりは、千葉県柏市・柏の葉公園総合競技場でのグリーンロケッツ東葛(以下「GR東葛」)との一戦となりました。

シーウェイブスとしては、ここまで前節を除けばただひとつ、第2節で対戦したGR東葛との一戦だけが大きく点差が付いたゲームだっただけに、ここでしっかりと挽回して、4月からの残りの4戦を少しでも余裕をもって闘いたいところです。

この日は、朝からの雨と寒気の影響で、前日までの春の陽気はどこへやら、前節の21度からぐっと気温が下がってなんと4度。釜石よりも寒い、季節が冬に戻ったようなコンディションの中でのゲームとなりました。

14時30分、シーウェイブス ミッチェル・ハント選手(SO)のキックでゲームがスタート。
開始早々、ボールを確保したシーウェイブスは、中盤エリアから丁寧にボールを回して、攻撃を組み立てていきます。

前半2分、GR東葛陣22メートルライン付近でラインアウトを獲得したシーウェイブス。試合開始早々にチャンスを得て、ここからクラブキャプテン 河野 良太選手(FL)が持ち出し、横に走り込んだトンガ モセセ選手(CTB)が前進しますが、なかなか攻めきれずに惜しくも中盤エリアに戻されてしまいます。

ここから暫くGR東葛にボールが渡り、シーウェイブス陣に攻め込まれる展開が続きますが、シーウェイブスはディフェンスでしっかり粘り、GR東葛にスコアさせずにエリアを挽回する展開が続きます。

前半13分、再びハーフウェイライン付近でのGR東葛のオフサイドのペナルティから、ハント選手がタッチキックで前進し、GR東葛陣に入ってシーウェイブスボールのラインアウトを得ます。シーウェイブスはこのチャンスを掴みたいところですが、このラインアウトではキャッチが合わず、ボールをこぼしてGR東葛にボールを渡してしまいます。
シーウェイブスは、そこからアタックを継続するGR東葛にしっかりディフェンスで対応しますが、徐々にエリアを下げられてしまい、前半15分、ディフェンスの出足が乱れたところを突かれて、GR東葛に先制のトライを許してしまいます。キックも決められ7-0というゲームの立ち上がりとなってしまいました。

1トライを先制されてゲームは前半の中盤に差し掛かりますが、この時間帯、シーウェイブスはたびたびディフェンスで良いプレーを見せ、ボールを獲得すると、GR東葛陣を脅かす場面も見られます。しかし、22メートルラインからトライラインまでの「スコアリングエリア」でGR東葛にターンオーバーされる場面が目立ち、攻めきれずに戻されるというシーンが続きました。

前半20分、シーウェイブス陣10メートル付近で、川上 剛右選手(WTB)が前進し、畠澤 諭選手(LO)が続けてラックをつくると、そこからキャプテン 村上 陽平選手(SH)がボックスキック(ラックサイドからの高いパントキック)をGR東葛陣22メートルライン付近の絶妙なポイントに蹴り込み、ここでしっかりディフェンスが寄り切ってGR東葛のオフフィートのペナルティによってチャンスを得ます。
ハント選手が蹴り出しゴール前のラインアウトを得ますが、このラインアウトを惜しくも確保できず、ボールをGR東葛に渡してしまいます。
ボールを確保したGR東葛はキックでプレーを切りますが、シーウェイブスは、続くマイボールラインアウトでもボールを確保できずにGR東葛に渡してしまいます。するとGR東葛は一気に前進。しかし、シーウェイブスは慌てず冷静にディフェンスが対応し、スコアリングエリアまで攻め込まれることを防ぎます。

中盤を行き来する展開の中、前半27分、シーウェイブスは自陣22メートルライン付近でのラインアウトから展開して攻撃をビルドアップすると、大きく逆サイドにボールを振って、川上選手がトライラインギリギリに蹴り込むキックでGR東葛陣のスコアリングエリアでのシーウェイブスボールのラインアウトに繋げます。
このラインアウトは成功したものの、そこからシーウェイブスはGR東葛のディフェンスをなかなか突破できません。GR東葛のペナルティで再度ゴール前のラインアウトの機会を繋ぎますが、このラインアウトはGR東葛にボールを獲得されてしまい、大きなチャンスをスコアに結びつけられませんでした。

シーウェイブスは陣地を戻されながらも中盤でチャンスを窺いますが、逆にGR東葛にターンオーバーされてしまい、前半35分、ハーフウェイライン付近からGR東葛がボールを繋ぎ展開、シーウェイブスのペナルティによるアドバンテージが示される中、シーウェイブスのディフェンスが一瞬空いたポイントを繋がれ、追加のトライを奪われてしまい、キックも決められて14−0となります。

この後もハーフウェイライン付近での攻防が続き、シーウェイブスは前半を14−0で折り返します。
丁寧に組み立てていきながらスコアを取り切るところまであと一歩届かないシーウェイブスと、少ないチャンスをスコアに繋げてくるGR東葛、という対照的な前半の展開でした。スタッツでは、シーウェイブスがラインアウトで5回もボールを失っており、GR東葛のラインアウトでのプレッシャーがシーウェイブス側に与えた影響の大きさを如実に示していました。ペナルティ、ハンドリングエラー共に、GR東葛よりも少ない中で、後半どう修正するか、まだまだ勝機がある中でチームの修正に期待がかかります。

GR東葛キックオフで再開した後半。
後半のシーウェイブスは、キックオフ直後からGR東葛に一気に攻め込まれてトライラインに迫られます。しかし、ここでもシーウェイブスは冷静に対応し、石垣 航平選手(No8)と、ヘンリー ジェイミー選手(WTB)がGR東葛のボールキャリアーをしっかり押さえ、GR東葛のモールアンプレアブル(モールが停滞してボールが出せないプレー)を誘発する素晴らしいディフェンスで危機を脱します。
さらに後半4分には、畠澤選手、トンガ選手が同様にGR東葛のボールキャリアーにしっかり絡み、GR東葛のモールアンプレアブルを再び誘発するなど、シーウェイブスは良いディフェンスでGR東葛にテンポを作らせません。

しかし、後半6分、シーウェイブスは、自陣ゴール前でのGR東葛ボールのラインアウトからモールを押し込まれ、そこからのサイド攻撃で追加のトライを許してしまいます。キックも決められ21−0、後半もGR東葛に先制されます。

続くキックオフからシーウェイブスは、再びボールポゼッションを高めてアタックをビルドアップし、徐々にGR東葛陣に攻め入ります。後半10分、GR東葛のノットロールアウェイのペナルティでシーウェイブスはスコアリングエリアでのラインアウトのチャンスを得ますが、このラインアウトモールでモールアンプレアブルの反則を犯してしまい、このチャンスも残念ながら得点に繋げることができません。

逆にGR東葛は、後半13分、シーウェイブスボールのラインアウトで越えてしまったボールを確保すると、ディフェンダーが一瞬空いたスペースをGR東葛 ミティエリ・ツイナカヴァドラ選手(No8)が突破し、独走でトライ。キックは外れたものの26−0となります。

続く展開から、両者ハーフウェイライン付近で攻防しますが、後半19分、ハーフウェイライン上でのGR東葛のオブストラクションのペナルティから、シーウェイブスはGR東葛のスコアリングエリアに攻め込みます。さらに、ここでGR東葛のノットロールアウェイのペナルティを得て、ハント選手はタッチキックへ。シーウェイブスのゴール前でのラインアウトとなります。このラインアウトを獲得し、さらにGR東葛のオフサイドのアドバンテージも獲得、モールから展開し、ハント選手が落 和史選手(FB)にパス、さらに落選手から、大外のヘンリー選手にパスを繋ぎそのままようやく初のトライ!
ハント選手の今シーズン通算100得点目となるキックも決まって、26−7となりました。

この流れでもう一本!と行きたいシーウェイブスですが、双方、再び攻守が目まぐるしく動く展開が続きます。GR東葛にもミスが目立ち、ここで流れを手にしたいシーウェイブスですが、なかなか自分たちの形でのアタックを組み立てられない状況が続きます。

そんな中、後半30分、シーウェイブス陣10メートル付近でのシーウェイブスボールでのスクラムからの展開で、ミスから大きくパスを取りこぼし、あわやトライを奪われるピンチに。辛くもタッチに逃れたものの、このゴール前でのGR東葛ボールのラインアウトからモールをしっかり押し込まれトライを追加されてしまいます。キックも決まって、33−7。

さらに、後半残り5分となった35分、ハーフウェイライン付近で攻撃するGR東葛、粘り強いディフェンスでしっかり止めに行くシーウェイブスですが、ラックサイドの一瞬の隙を突いて、GR東葛が突破、そのまま加速するとシーウェイブスのディフェンスを振り切ってトライ。キックも決まって40−7とされます。

残り5分、攻めきりたいシーウェイブスですが、GR東葛がボールを保持して攻撃する展開が続き、とうとう時間切れ、40−7でフルタイムとなってしまいました。

この試合のシーウェイブスは、何と言ってもラインアウトでボールを失ってしまうボールロストの回数が相手の「3」に対して、最終的に「7」まで増えてしまったところが試合の流れを掴み切れない要因となりました。
しかし、ペナルティが相手の「10」に対して「8」と僅かながらも相手を下回ったことは、フィジカルの強い相手にも規律を守って戦えているというポジティブな面もありました。
残りはいよいよ4試合。
シーズンの順位を決めるこれからの4戦は、文字通り「絶対に負けられない」4試合になります。

次節は、1週お休みを挟んで4/12(土)12:00キックオフにて、今シーズン公式戦最後の釜石鵜住居復興スタジアムでの開催となる「SMC Presents サプライヤーパーク・プレオープンマッチ」。豊田自動織機シャトルズ愛知)をホストとして迎えての一戦となります。

この1週でしっかりと英気を養い、改めて釜石で強敵を迎え撃てるように集中して準備に取り組んでいきます。釜石では一層の応援で選手たちをもり立てて頂ければ幸いです。
引き続きの応援、何卒よろしくお願い致します。

マッチレビュー

須田 康夫ヘッドコーチ

本日の試合の総評をお願いします。
本日は素晴らしい環境の中ゲームできたことを非常に感謝申し上げます。釜石シーウェイブスとしては、GR東葛さんのフィジカルのプレッシャーを終始受けてしまったところはあったと思いますが、ゲームプランを守って、エリアを取っていくところは特に前半はよくできていたと思いますし、フィジカルバトルのところで、差し込まれるところが多かったものの、その中でも選手たちはしっかり身体を当てて頑張ってくれたので、そういう部分でも、しっかりと次に繋がるゲームだったと思います。
改めてこのゲームをレビューして、しっかり切り替えて、4月、5月のゲームに向かいたいと思います。ありがとうございました。

敵陣に入ってからトライに届かなかったところ、どう改善したいですか。
まずは、セットプレーだと思います。そこでボール確保できなければ、得点には結びつかないと思います。それから、「近場」のところですが、ボクシングに例えると「ジャブ」の部分で、そこをしっかり球出して行けなければフィニッシュまで行けないと思いますので、そこは改善したいと思います。

キャプテン 村上 陽平 選手

本日の試合の総評をお願いします。
先週の試合に比べて、接点のところの我慢やファイトはよくできていたと思います。ただ、敵陣に入ったときにスコアできないとこういう展開になることを改めて痛感しました。敵陣に入ったときのアタックのリズムなど、キャプテンとして、スクラムハーフとしてコントロールしきれなかった、うまくフォワード、バックスを散らせられなかったところは反省点だと思います。そこは次の試合に向けて修正して、しっかり準備してきたいと思います。

キックの応酬が結構有りましたが、キッキングについての評価を教えてください。
キックゲームは比較的良かったと思いますが、最初の入りのところでキックチェイスが甘いところが有ったと思います。キッキングゲームになると分かっていたはずなのに乱れてしまい、相手の強いランナーに走られてしまう部分もあったので、最終的に修正できたのは良かったんですが、最初からしっかり揃えて入れればなお良かったと思います。

今日の試合の中で次の試合に向けてポジティブな部分を教えてください。また、次の試合に向けてどう立て直していきたいかも教えてください。
ディフェンスでしっかりダブル(2人)で入れていたところ、しっかり相手のブレイクダウンにプレッシャーを掛けられたことが、自分たちのディフェンスができていたので相手も自分たちの思うようにボールが出せなかったところは良かったんじゃないかと思います。
今日の試合のファイト、フィジカルバトルをスタンダードにして、更にその上のレベルを目指していくことが、次に繋がるところだと思います。

今後の立て直しについては、まずは22メートルライン入ったところでスコアすること、スコアしないことには相手にプレッシャーがかからないので、どうスコアするか、その工夫と今日のゲームの課題も含めて、リーダーとして、またスクラムハーフとして、チームにアプローチして、次につなげていきたいと思います。

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