ジャパンラグビー リーグワン ライジング 第2戦/NECグリーンロケッツ東葛戦
試合 | ジャパンラグビー リーグワン ライジング 第2戦 |
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対戦相手 | NECグリーンロケッツ東葛 |
対戦日時 | 2025年10月4日(土) 13:00 キックオフ |
競技場 | 印西市松山下公園陸上競技場(千葉県印西市) |
ジャージ | ライトグレー(トレーニング用) |
入場料 | 無料 |
チームテント |
・メンバー表の配布 ・オフィシャルグッズの販売 ・ファンクラブのご案内 |
アクセス |
・駐車場の台数には限りがございますので、公共交通機関をご利用ください。 ・お車でお越しの場合、駐車場が満車になり次第、入場制限をさせていただきます。 ・会場までのアクセスは、市内循環ふれあいバス/西ルート・布佐ルート利用「松山下公園」停留所下車でお越しください。 |
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40-12LOSE | ![]() |
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前半 | 後半 | 前半 | 後半 | |
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0 | 5 | T | 1 | 1 |
0 | 4 | G | 1 | 0 |
1 | 0 | PT | 0 | 0 |
0 | 0 | DG | 0 | 0 |
0 | 0 | PG | 0 | 0 |
7 | 33 | 小計 | 7 | 5 |
メンバー
- Starting
- 松山 青 [24]
- 西林 勇登 [26]
- 髙橋 璃玖 [32]
- 山田 龍之介 [36] ゲームキャプテン
- 鈴木 雄海 [31]
- アンガス・フレッチャー [39]
- 高橋 泰地 [19]
- 石垣 航平 [42]
- 岡 新之助タフォキタウ [10]
- 落 和史 [23]
- 千葉 健 [40]
- トンガ モセセ [33]
- 畠中 豪士 [13]
- 阿部 竜二 [60]
- 高居 海靖 [12]
- Reserves
- 16ルル・パエア [17]
- 17青柳 魁 [16]
- 18長田 将大 [47]
- 19コナー・セヴェ [4]
- 20畠澤 諭 [38]
- 21サム・ヘンウッド [21]
- 22武者 大輔 [35]
- 23南 篤志 [9]
- 24パウラ・マヘ [15]
- 25齋藤 弘毅 [41]
- 26小野 航大 [11]
- 27ダリエス・トマス [54]
- 28今 大輝 [49]
マッチレポート
日本製鉄釜石シーウェイブス(以下、釜石SW)のプレシーズンマッチ第3戦は、前回に続く「ジャパンラグビー リーグワン ライジング」の第2節。相手は昨季のリーグ戦でも対戦したNECグリーンロケッツ東葛(以下、GR東葛)です。ここまでのプレシーズンマッチ2試合は、相手がディビジョン1でトップクラスの力を示したチームだったこともあり、差を広げられての敗戦となりました。しかし、今回の相手は今季も同じディビジョン2で戦うライバルの一つ。チームとしてのアップデートを見せつけ、勝利をもぎとれるかに注目が集まった試合となりました。試合当日の天候は非常に強い雨。千葉県にある印西市松山下公園陸上競技場のグラウンドにキックオフのホイッスルが鳴り響きました。
釜石SWは前回のクボタスピアーズ船橋・東京ベイ戦からスタメン3人を入れ替え。3番にPR髙橋璃玖選手、13番にCTB畠中豪士選手、14番にWTB阿部竜二選手が起用されました。
試合はGR東葛ボールでスタート。ボール、グラウンドともにスリッピーなコンディションをうまく利用し、SO落和史選手、FB高居海靖選手がハイパントを送り込み、GR東葛のレシーブミスを誘います。前半2分、FB高居選手のキックをGR東葛が前に落としてしまい、ノックフォワード。釜石SWは相手陣内25m付近でマイボールスクラムを得ます。プレシーズンマッチ2試合とおしての課題となっていたスクラム。その後の駆け引きや自信にも影響を及ぼすこのファーストスクラムで、釜石SWはがっちりと組み合い、そして押し負けず、フェーズを4つ5つと重ねたところで相手のペナルティを誘います。いい流れで22mライン内でのラインアウトを獲得し、攻め切って先手を取りたい釜石SWでしたが、スローワーのHO西林勇登選手とジャンパーのLO山田龍之介選手とのタイミングが合わず、転々とするボールをGR東葛がキープ。大きくエリアを後退させられます。
前半5分、2度目のラインアウトは成功させた釜石SW。モールで押しながら、後方のSH岡新之助タフォキタウ選手が積極的に深い位置へキックを展開。攻めたプレーでしたが、これはそのままトライエリアを超え、キックした位置からのGR東葛ボールスクラムで試合再開。釜石SWはこのスクラムからペナルティを献上すると、GR東葛にラインアウトから幅を使ったアタックでトライライン間際まで攻め込まれます。それでも簡単に失点しない粘り強さを発揮した釜石SW。右タッチライン際で相手をつかまえるとマイボールスクラムに。そこからさらにコラプシングを誘発し、エリアを挽回します。それでも攻勢を強めるGR東葛にラインアウトモールから大きく前進を許しますが、ここでもラック内の競り合いからノット・リリース・ザ・ボールの反則を奪い、またしてもピンチを跳ねのけます。
前半中盤にはキックゲームの展開になりますが、ここでやや難しさを抱えていたのはGR東葛。強い雨の影響でスリップするボールがなかなか手につかないシーンが目立ち、この機を逃さず流れを呼び込みたい釜石SWは、マイボールから相手陣内でプレーする時間を増やし、キックも巧みに使いながらプレッシャーを掛けます。前半16分には相手陣22mライン内からのラインアウトを獲得。モールアタックからのトライを狙いますが、モール内でボールを前方に落としたとしてノックフォワードの判定。惜しいシーンでしたが、チャンスを生かし切れません。
雨は激しさをさらに増し、両チームに難しさを突きつける中、キックゲームは続きます。前半22分にはGR東葛が流れるようなパスワークでトライラインに近づきますが、1つ前のプレーでスローフォワードの判定。さらにフォワードのパワーを生かして攻めますが、釜石SWも崩れません。前半30分を回っても、互いにスコアを奪えないじりじりとした展開。アタックの回数ではGR東葛が勝るものの、釜石SWも規律あるディフェンスで失点を阻止。さらに続くキックの応酬の中、チャンスを得たのはGR東葛でした。左タッチライン際へ送るとバウンドしたボールがSO落選手に当たりラインを超え、深い位置でのラインアウトを獲得します。前半33分、この流れからモールアタックに以降、最後はペナルティトライが認められ先制します。なお、このプレーでイエローカードを受けた釜石SWのSH岡選手は10分間の一時退出となりました。
14人になった釜石SWですが、ハイパントからのディフェンスでペナルティを誘い、前半終了間際に大きなチャンスを手にします。ラインアウトはスローワー、リフター、ジャンパーの呼吸がピタリと合い、ボールをキープ後、素早くモールを形成するとそのまま一気に押し込んでトライ! 前回の試合ではコンバージョンキックのミスを重ねてしまったSO落選手ですが、ここはキッチリと修正して決め切り、スコアを7-7のタイに戻して後半を迎えることに成功しました。
後半に入ると雨が止んだ印西市松山下公園陸上競技場。観戦するファンも傘を傍らにおいて試合の行く末を見守ります。
後半開始時にメンバー15人を一気に変えてきたGR東葛に対し、釜石SWはHOルル・パエア選手とLOコナー・セヴェ選手をグラウンドに送り出します。
後半は釜石SWボールでキックオフ。SO落選手が蹴ったボールはミスとなり、誰も触らないままダイレクトでタッチラインを超えます。センターサークル中央、GR東葛のスクラムで再開。マイボールを継続させたGR東葛はハイパントを蹴ると猛烈にプレッシャーを掛けます。ここで釜石SWはノット・リリース・ザ・ボールの反則を犯してしまいます。そして後半3分、ラインアウトをキャッチし損ねたGR東葛ですが、ディラン・ネル選手がこのリカバリーから一気にブレイクしトライを奪います。釜石SWとしては後半立ち上がりの時間帯、そしてSH岡選手が戻ってくる直前の時間帯での悔しい失点となってしまいました。
勢い付くGR東葛は後半8分、自陣深くでのハイパントのレシーブから、1人、2人、3人とオフロードを決め、最後はパリパリ・パーキンソン選手が独走し、見事なトライを完遂。7―21と立ち上がりで突き放します。
釜石SWは、後半10分に経験のあるNo.8サム・ヘンウッド選手、WTB小野航大選手を投入し、立て直しを図ります。すると、LOセヴェ選手が自陣でこぼれ球を拾うと、FLアンガス・フレッチャー選手がゲイン。さらにSH南篤志選手がつないで右タッチラインを疾走したWTB阿部選手がトライ! 反撃の狼煙を上げます。ゴールは失敗したものの、12-21に迫った釜石SW。一気の追い上げを見せたいところでしたが、逆に25分、28分、32分とわずか7分で3トライを許し、スコアは12-40の敗戦となりました。
今季のジャパンラグビーリーグワン ライジングは連敗で終了。GR東葛戦は敗戦の中でもセットピースの改善やディフェンスの粘り強さが印象的でした。この悔しさと教訓をもとに、リーグ戦では借りを返すような快勝に期待が集まります。プレシーズンマッチ第4戦目は10月25日(土)13時05分にキックオフする狭山セコムラガッツ戦。会場は再びホストスタジアムである釜石鵜住居復興スタジアムとなります。
コメント
高居海靖 選手(プレーヤー・オブ・ザ・マッチ選出)
GAME INTERVIEW②
10月4日(土) #NECグリーンロケッツ東葛 戦#GR東葛 の #福山竜斗 ゲームキャプテンから
キックがとてもよかったと#プレイヤーオブザマッチに
選出された #高居海靖 選手の
試合後インタビューです🌊勝利の一杯を味わうために🍻
更なる飛躍を遂げます。🧊Our team Supplier… pic.twitter.com/PTRfBiNpp9
— 日本製鉄釜石シーウェイブス (@KamaishiSW) October 5, 2025
前半はテリトリーもしっかり取れて、今季3試合の中で一番いい入りができましたが、後半の得点を取られた後の気持ちの持ち方が課題でした。(POTMに選んでもらって)正直嬉しいです。ですが、勝てなかったことや個人としてもレベルアップしなければいけないのでもっと頑張っていきます。今年は去年よりも多く公式戦に出場することと、レベルの高いプレーをすることが目標です。引き続き応援よろしくお願いします。
高橋泰地 選手
ジャパンラグビーリーグワンライジング第2戦🌅
vs NECグリーンロケッツ東葛前半37分にトライを決めた#髙橋泰地 選手の試合後インタビューです🎤
ケフHCが、試合を重ねる毎に
成長している選手として
髙橋泰地選手の名前をあげました。
公式戦に向けて更なる成長に期待🌊… pic.twitter.com/uwbIHxI0qy— 日本製鉄釜石シーウェイブス (@KamaishiSW) October 4, 2025
先週の試合(S東京ベイ戦)の課題を修正し、まずは前半戦を同点で終えることができたところは良かったです。後半は全員メンバーを入れ替えたGR東葛に、やられてしまうことが多く、そこはしっかりと課題を修正していきます。(前半37分のトライについて)今シーズンが始まってからモールをかなり練習してきて、今季初めてモールで点数を取ることが出来ました。自分のトライというよりも、フォワードで取りきることが出来て良かったです。ケフHCともしっかりコミュニケーションを取っていて、毎回フィードバックをもらっています。特にディフェンスやアタックのサポートという自分の役割を明確にすることで、ライジングの試合ではしっかりとその役割を果たすことができました。ライジングでは若手という立場でチャンスをもらいましたが、今後のプレシーズンマッチでもアピールを続けて公式戦に出場できるように頑張ります。
トウタイ・ケフ ヘッドコーチ
GR東葛のモールトライの阻止をはじめ、良かったところもありました。(ライジングの大会を終えて)これからベストチームでトレーニングをして試合をすれば、良い結果が得られてくると思っています。また、ライジングの2試合において、HO西林勇登、FL高橋泰地は本当に良かったです。高橋泰については、毎試合、試合の中でも良くなっています。今日のモールトライも素晴らしかったです。若手選手たちは全力を出して戦いました。これからいいシーズンにしていきます。引き続き応援よろしくお願いします。
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