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NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26 D2 第7節/花園近鉄ライナーズ戦

試合情報投稿日:2026.2.21

当日のイベント、フードコーナー、グッズ、アクセス情報は 特設ページ をご覧ください

試合 NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26 ディビジョン2 第7節<HOST>
試合名 東日本大震災復興祈念試合
対戦相手 花園近鉄ライナーズ
対戦日時 2026年3月7日(土) 13:00キックオフ/開場 11:00(ファンクラブ会員10:45)
競技場 釜石鵜住居復興スタジアム(岩手県釜石市)
ジャージ 赤(1st)
チケット この試合は全ての観客の皆様に無料でご観戦いただける試合です。入場にはチケットが必要です。詳しくは こちらのページ をご確認ください
放送 J SPORTSオンデマンド
J SPORTS 2 20:30〜23:00
DAZN
チームテント メンバー表、選手紹介ミニブック、各種チラシの配布
オフィシャルグッズの販売
ファンクラブ会員証への来場スタンプの押印〜特典のお渡し
ファンクラブのご案内
アプリ観戦 SpoLive(テキスト速報)
ギフティング機能の「スーパー応援」をご利用いただいた方全員に、当日出場選手のSpoLiveコレクションカードをプレゼント!
30-22WIN
前半 後半 前半 後半
2 2 T 1 3
2 0 G 1 0
0 0 PT 0 0
2 0 PG 0 0
0 0 DG 0 0
20 10 小計 7 15
リーグワン公式試合記録

 

メンバー

Starting
山田 裕介
西林 勇登
トロイ・ハレット
ベンジャミン・ニーニー
畠澤 諭
髙橋 泰地
河野 良太【キャプテン】
サム・ヘンウッド
南 篤志
ミッチェル・ハント
髙居 海靖
トンガ モセセ
ヘルダス・ファンデルヴォルト
小野 航大
落 和史
Reserves
16ルル・パエア
17松山 青
18髙橋 璃玖
19コナー・セヴェ
20石垣 航平
21村上 陽平
22リエキナ・カウフシ
23阿部 竜二

 
【メンバー変更】(3/6 18:50更新)
6 アンガス・フレッチャー(OUT) → 髙橋 泰地
20 髙橋 泰地 → 石垣 航平(IN)

マッチレポート

前節、ビジターで行われたレッドハリケーンズ大阪戦で14-15と惜しくも逆転負けを喫した日本製鉄釜石シーウェイブス(以下、釜石SW)。スコアはわずか1点差でしたが、トウタイ・ケフヘッドコーチが「自分も選手も本当に悔しくて残念な気持ち。やりたいことが全然できていなかった」と振り返るように、内容面でも不満が残る試合でした。

バイウィークを挟んで迎えた今節の相手は花園近鉄ライナーズ(以下、花園L)。ここまでディビジョン2で6戦全勝と勢いに乗る首位チームです。しかし、この試合は東日本大震災復興祈念試合として開催される特別な一戦でもあり、釜石SWにとって負けるわけにはいかないゲームでもありました。会場の釜石鵜住居復興スタジアムには4,325人のファンが詰めかけ、大きな期待とともにキックオフの時を迎えました。

天候は晴れ。しかし、三陸沿岸特有の強い風が吹き、時折小雨やあられも降る難しいコンディションの中で試合が始まりました。花園Lのキックオフでスタートすると、ボールはダイレクトでタッチラインを割り、スクラムで再開となります。最初のスクラムは互いにがっちりと組み合い、釜石SWはキックでエリアを前進。左に展開してゲインラインを突破しますが、ここはターンオーバーを許します。それでも相手陣内でのディフェンスでプレッシャーを掛け、立ち上がりから果敢なディフェンスをみせます。
前半3分、釜石SWはノット・リリース・ザ・ボールのペナルティを犯してしまいますが、花園Lもラインアウトが合わず、互いにボールを継続できない時間帯が続きます。しかし前半6分、先にスコアを動かしたのは花園Lでした。釜石SWはパワーに勝る花園LのFWに中央突破を許して先制トライを奪われてしまいます。
それでも風上に立つ釜石SWはすぐに反撃します。前半11分、相手陣22mライン付近でラインアウトのチャンスを得ると、モールで前進。そこで花園Lにオフサイドの反則を誘うとショットを選択します。SOミッチェル・ハント選手が正面からのキックを正確に決めて3点を返し、スコアを3-7とします。

その後、時折花園Lのフィジカルの強さに押されそうになる場面はありましたが、釜石SWは粘り強いタックルで食らいつき、自陣深くへの侵入を許しません。逆に守備からテンポ良くアタックへ切り替え、エリアを大きく前進させると、トライライン目前まで何度も迫ります。敵陣深くの攻防で釜石SWは、壁のように立ちはだかる花園Lのディフェンスラインに果敢に挑んでいきますが、屈強なフィジカルを活かした花園Lのディフェンスをなかなか崩すことができず、攻め込みながらも得点をあげることができない時間が続きます。突破口を見出したのは前半25分。敵陣でのディフェンスでLOベンジャミン・ニーニー選手が相手のパスをインターセプトすると、ボールを広く展開。前がかかりになった相手ディフェンスの裏のスペースをCTBヘルダス・ファンデルヴォルト選手がキックパスで的確に突くと、これのパスに反応したWTB髙居海晴選手が大きく前進!最後はHO西林勇登選手が押し込みトライ!強風が吹き荒れるコンディションの中、ハント選手が難しい角度のコンバージョンキックを決めて10-7と逆転します。

続く前半31分。花園Lに自陣までボールを運ばれますが、ファンデルボルト選手とNo.8サム・ヘンウッド選手が力強いダブルタックルでボールキャリアーを押し倒し、ペナルティを獲得します。このペナルティで得たラインアウトから素早くボールを展開すると、ハント選手のキックパスにCTBトンガ モセセ選手が飛び込み一度はトライの判定を受けます。しかし、TMOの結果相手選手が先にボールを抑えていたことが明らかとなりノートライとなります。
それでも釜石SWの勢いは止まりません。ゴールラインドロップアウトから再び敵陣深くに進入すると、一度は相手ディフェンスにボールを奪われますが、ニーニー選手が深い位置でキックチャージに成功!ボールを確保した花園Lのキックで一度は押し戻されましたが、FB落和史選手が中央を鋭いステップで切り裂きます。サポートに入ったヘンウッド選手にオフロードパスを繋いでさらに前進すると、最後はモセセ選手が意地の押し込みでトライ!連続トライでリードを広げ、スコアを17-7とします。
さらに前半終了間際、ゴールポスト正面の位置でペナルティを得た釜石SWはショットを選択します。このキックもハント選手が確実に決め、ラストプレーで3点を追加。20-7とリードを広げて前半を終えました。

後半は釜石SWのキックオフで再開します。後半開始すぐの時間帯、それまでの風向きとは反対方向の風が吹き始めたこともあってキックの蹴り合いの結果、釜石SWは敵陣でラインアウトを得ます。このラインアウトからモールを形成し前進すると、SH南篤志選手の仕掛けから髙居選手、西林選手、ヘンウッド選手と前進しながらボールを繋ぎ、最後はFL髙橋泰地選手が押し込みトライ!これで釜石SWは3連続トライとなり、スコアを25-7とします。
理想的なゲーム展開をつくった釜石SWですが、ここで花園Lの強烈な反撃にあいます。釜石SWはアンストラクチャーな局面から花園Lの突破を止めきれずに連続トライを許し、わずか3分でスコアを25-17とされます。

それでも後半14分、釜石SWは敵陣で途中出場のPR高橋璃玖選手が見事なスティールに成功!敵陣左サイドでのラインアウトからの展開で西林選手、ヘンウッド選手が力強いボールキャリーを見せると、花園Lはたまらずペナルティ。このペナルティは故意に反則を犯したと判断されて花園Lの選手にイエローカードが提示されます。敵陣深くでラインアウトのチャンスを得た釜石SWは、クリーンキャッチから形成したモールを一気にプッシュ!そして、この試合でリーグワン50試合目の出場となったFL河野良太選手がボールを持ち込みトライ!30-17と再び点差を広げ、イヤな流れを断ち切ります。

その後、両チームとも選手交代を進めながら試合の流れを引き寄せようとします。後半20分過ぎからは釜石SWのペナルティから花園Lに攻め込まれますが、釜石SWは自陣深くで粘り強いディフェンスを見せて簡単に得点を許しません。そして、WTB小野航大選手が連続してビッグタックルを決め、花園Lのノックフォワードを誘発してスクラムに持ち込むと、このスクラムでPR山田裕介選手が相手のコラプシングを誘発!我慢強い見事なディフェンスでピンチを脱します。
しかし釜石SWも自陣でのプレーが続く中で徐々にペナルティが増え、後半30分にはラインアウトモールを一度止めたものの、その後の攻防でトライを許します。残り10分でスコアは30-22。緊張感ある終盤を迎えます。
両チームとも足をつる選手が続出し、死闘の様相となった試合終盤。釜石SWはスタンドからの「釜石コール」を背に、最後まで身体を張ります。ペナルティから花園Lに自陣深くまで攻め込まれますが、河野選手が足をつりながらの懸命のタックルで相手FWからノックフォワードを誘います。そして、マイボールスクラムからの展開で途中出場のWTB阿部竜二選手のキックでエリアを大きく回復すると、こちらも途中出場のSH村上陽平選手やWTBリエキナ・カウフシ選手、PR松山青選手を中心とした鋭いボールチェイスで花園Lに厳しいプレッシャーを掛けます。そして敵陣深くで相手のパスが乱れたところを髙橋泰地選手が反応よく飛び込んでボールキープ!試合最終盤で敵陣深くに攻め込むと得点こそ奪えませんでしたが、最後はハント選手がタッチへ蹴り出してノーサイド!釜石SWが30-22と死闘を制し、会心の白星を挙げました。

この勝利で釜石SWは今季3勝3敗とし、星を五分に戻しました。レギュラーシーズン3勝目はクラブ新記録となり、そのうちの2勝は豊田自動織機シャトルズ愛知、そして今節の花園Lというリーグ上位チームから挙げた価値あるものとなりました。試合後、トウタイ・ケフヘッドコーチは「しっかりといい内容でプレーし、一貫性を持ってプレーできさえすれば、リーグトップクラスの相手にも勝てることが証明できたと思います」と手応えを語りました。またキャプテンのFL河野良太選手も「いい内容、いい勝ち方をした試合の“次”が大事です」と語り、すでに次戦へ視線を向けています。

この試合から釜石SWは6連戦がスタートしました。次節はホストゲームで2月に敗れたレッドハリケーンズ大阪を釜石鵜住居復興スタジアムに迎えます。価値ある勝利を自信に変え、クラブ初の連勝をつかみに行きます。引き続き、ご声援のほどよろしくお願いいたします。

マッチレビュー

トウタイ・ケフ ヘッドコーチ

「ありがとうございます。まず、今日の試合の結果に大変満足してうれしく思っています。今週取り組んできたことをしっかり出し切れたということについても良かったと思っています」

──東日本復興祈念試合であり、6連戦の1戦目であり、前節のレッドハリケーンズ大阪(以下、RH大阪)戦の悔しい敗戦からの立ち上がりの試合でもあった今日の試合ですが、今日の1勝の価値、意味合いをどう捉えているか教えてください。
「本当に良い質問をありがとうございます。今回の試合をとおして、このディビジョン2では、良いラグビーをし、内容のあるプレーを続け、さらに一貫性をもってプレーすることができれば、勝つことができるということを証明できたと思っています。次の試合は前回敗れてしまったRH大阪戦ですが、今日の試合のようなパフォーマンスを示せれば勝つことができるという手ごたえを感じています。

とにかく一貫性をもって、自分たちがやるべきことをやり切ること。それができれば、結果は付いてくると思います。今日はそれを証明できた試合だったと感じています」

河野 良太 キャプテン

「本日は、このような素晴らしい環境で試合をさせていただき、ありがとうございました。勝てたことを素直にうれしく思います。

今日の試合は、東日本大震災から15年の復興祈念試合でもありました。試合前にはチームのみんなに『プライドをもって、最後まで体を張り続けてグラウンドで戦おう』と話していました。その思いを80分間、グラウンドで体現できたことが、今回の勝利につながったのではないかと思います」

──河野良太選手にとってはリーグワンでの50キャップの節目の試合でもありました。試合を終えたいま、どのような思いですか?
「今日の試合は、個人的にはリーグワンでの50キャップという節目でもあり、さらに東日本大震災の復興祈念試合という特別な試合でもありました。その中で勝利できたことは、個人としてもうれしいですし、チームにとっても、そしてファンのみなさんにとっても良かったことだと思います。

ただ、僕の中では次の試合がとても大事だと考えています。今日できたことを、来週のRH大阪戦でもしっかり発揮して、一貫性のあるプレーを続けていくことが一番重要です。今日の勝利は本当に良かったと思いますが、しっかり切り替えて、次の試合に向けてチームとして良い準備をしていきたいと思います」

コメント

桜庭 吉彦 ゼネラルマネージャー

「震災から15年という節目を迎えました。15年前、この街は大きな被害を受け、正直なところ、この先どうなっていくのか私自身も大きな不安を感じていました。しかし、多くの皆さまのご支援、そして地域の皆さまの強い結束によって、こうして15年という節目を迎えることができたと思っています。

震災を経験したこの地域が、その後ラグビーワールドカップの開催地に名乗りを上げ、実際に開催地として決まりました。地域の皆さんが一体となって2019年のワールドカップに向かい、残念ながら1試合は中止となりましたが、この地で1試合を開催することができました。

そして今日、そのワールドカップのスタジアムである釜石鵜住居復興スタジアムで、震災15年の節目となる復興祈念試合を行うことができたことを大変光栄に思っています。また、その試合で素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた選手たちを、本当に誇りに思います。

今後は、東日本大震災を直接知らない選手やスタッフも、どんどんチームに加わってくると思います。しかし、当時チームがどのように地域と関わり、そしてどれだけ地域からエネルギーをもらって今のクラブがあるのかということを、決して風化させてはいけないと思っています。

その思いを語り継ぎながら、私たちは「地域とともにラグビーができている」「地域のおかげでラグビーができている」ということを、これからも大切に継承していきたいと考えています。

また、本日は多くの皆さまにスタジアムへ足を運んでいただきました。昨年が約4,500人でしたので、それと比べると若干少なかったかもしれませんが、多くの方が釜石鵜住居復興スタジアムに来てくださったことは、間違いなく選手たちの力になり、背中を押してくれたと思います。

このスタジアムでラグビーをすること、ラグビーの試合を開催することは、地域や人と人とを結びつける役割があると私は思っています。今日、選手たちが素晴らしい試合を見せてくれたことで、来場された皆さんが勝ち負けだけでなく、同じ時間を共有し、心が一つになるような時間を過ごしていただけたのであれば、クラブとしても大変うれしく思います。

本音を言えば、今日は6,000人満員のスタジアムを目指して取り組んできました。ただ、数字だけがすべてではありません。釜石シーウェイブスの関係者、そして地域の皆さまのご協力によって4,000人以上の方にご来場いただいたことには、心から感謝しています。

復興祈念試合については、今後もさまざまな関係者と協議しながら、ぜひ継続していければと考えています」

フォトギャラリー


前節で50Capを達成した河野良太選手のセレモニーが行われました

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