シーズンレビュー
2019シーズン
春シーズンにはトップリーグとトップチャレンジリーグ計24チームで争う初の試み「トップリーグカップ」が行われ、目前に迫ったRWC2019日本大会の盛り上げに一役買いました。その中SWはトップリーグの三菱重工を破るなど実り多きカップ戦となりました。そして9月20日にはRWC2019日本大会が開幕。釜石鵜住居復興スタジアムでもフィジーvsウルグアイが行われウルグアイが大会初のアップセット。カナダvsナミビアは台風19号の影響で試合は中止となってしまいましたが、その後の両チームの選手たちが台風被災地で行った泥カキ作業や地域との交流活動は日本はもとより世界で賞賛を受けました。例年以上に群雄割拠するトップチャレンジリーグ。SWの開幕戦は昨シーズンまでトップリーグに在籍していた強敵コカ・コーラを釜石鵜住居復興スタジアムで迎え討ちました。SWが先制すればコカ・コーラが追いつき追い越し、取られたら取り返す一戦は両者一歩も引かず24-24で引き分け。死力を尽くした両チーム全選手に温かい拍手が送られ復興スタジアムはまさにNoSide!OneTeam!の雰囲気に包まれていました。このシーズンの釜石はマツダ・栗田工業・清水建設戦で3点差以内の接戦をものにするなど3勝3敗1分で目標としていたトップ4入りを果たしました。
2018シーズン
RWC2019岩手・釜石開催の試合会場にして、釜石SWの新たなるホームグラウンドと呼ぶべき釜石鵜住居復興スタジアムが完成し、リーグ戦でも2試合が復興スタジアムで行われるとなれば弥が上にもSWへの期待が高まります。しかし期待と気合の歯車がかみ合わず、序盤でマツダに1点差で敗れるなど勝点を伸ばせず1stステージは5位。2ndステージも1勝2敗と本来の力を発揮できないまま、またしても入れ替え戦へ。年を越し、RWC年の最初の試合を復興スタジアムで迎える中部電力戦には、強風・極寒の中、800人を超えるサポーターが詰めかけ、その前で前後半7本のトライを奪い41-7の圧勝でリーグ残留を決めました。
2017シーズン
新たに創設されたトップチャレンジリーグ。8チームの総当たりで行われる1stステージと、その結果を受け上位・下位それぞれ4チームで行われる2ndステージ。さらにはその先に入れ替え戦を見据え、例年にも増してハードワークに取り組みました。1stステージ第1節三菱重工戦と第3節九州電力戦を地元釜石で迎えながら2試合とも僅差で敗れてしまいます。悪い流れを立て直せないまま1stステージは5位。2ndステージも接戦をものに出来ず、中国電力に3点差、マツダに2点差で敗れ下位リーグとの入れ替え戦へ。入れ替え戦では大阪府警を相手に力の差を見せつけ快勝したのものの、大きく課題の残るシーズンでした。
2016シーズン
リーグ戦開幕5連勝と順調なスタートを切ったSWは、第6節で日野自動車に、最終節で三菱重工に敗れ7勝2敗3位に終わりました。しかし翌シーズンから新設されるトップチャレンジリーグに参入するため大阪府警・マツダとの参入マッチで2位以内に入らなければなりません。全国のサポーターが固唾を飲んで見守る試合は、マツダを36-12で、大阪府警を40-36で退け無事新リーグ参入を果たしました。翌シーズンは活躍の場をトップチャレンジリーグに移し、悲願のトップリーグ昇格を目指します。
2015シーズン
RWC2019日本大会の開催地の一つに岩手県・釜石市が選ばれ、さらにはRWC2015イングランド大会の開催でラグビーへの関心が高まる中、SWは開幕から無傷の8連勝。体を張って戦う選手の姿、チームの勝利は、復興道半ばの被災地に元気と希望を与えてくれました。この勢いで悲願のトップリーグ昇格を!と期待は大いに膨らみましたが、トップチャレンジ2の九州電力との一戦では勝ち点をあげることが出来なかったため、トップチャレンジ1そして入替戦進出はなりませんでした。しかしながら次節の中部電力に56-12で圧勝し、SWの成長を印象付けるシーズン最終戦となりました。
2014シーズン
SWOB三浦健博がヘッドコーチに就任し、「尊敬・協働・挑戦」をチームスローガンに更なるチームのレベルアップに取り組みます。攻撃力だけでなくディフェンス力の強化が実を結び、春シーズンからNECに勝利。好調を維持したままリーグ戦でも快進撃を続け、トップチャレンジ2、トップチャレンジ1、クボタとのトップリーグ入替戦まで駒を進めます。勝利の感動を!トップリーグ昇格の瞬間を共に分かち合おうと、釜石から熊谷ラグビー場までの応援バスツアーが企画されれば即完売。会場に行けない人はパブリックビューイングで大一番のゲームを見守りました。前半、風上に立ちながら攻めあぐねるSW。SWのミスを確実に得点につなげるクボタ。前半11分にトライで5点を返し必死に攻め続けるSWでしたが、クボタの堅実な攻守の前に敗れ悲願のトップリーグ昇格は果たせませんでした。
2013シーズン
選手補強が功を奏し得点力がUP。シーズン開幕から5連勝と圧倒的な力で勝ち進むSWでしたが、第6節の横河電機の手堅いディフェンスに苦しめられます。再三の好機をものに出来ずよもやの黒星。その後、ヤクルト、東京ガスに連勝し、迎えた三菱重工との一戦。勝てばトップチャレンジ進出が決まるとあって、会場となった秩父宮ラグビー場には大勢のサポーターが集い熱い声援を送りました。SWも最後の最後まで諦めることなく攻め続けましたが、地力に勝る三菱重工の壁を超えることは出来ず、7勝2敗リーグ3位の結果でシーズンを終えました。
2012シーズン
震災から2年目のシーズン。復興の旗頭として躍進を誓うSWは、開幕から4連勝と快調なスタートを切りました。しかしながら東北ダービー・対秋田ノーザンブレッツに敗れ手痛い黒星を喫します。その後も勝ったり負けたりと思うような結果を残せずに迎えた東京ガスとの最終戦はチーム史に残るかの様な熱戦となりました。勝てば3位、負ければ5位。意地と意地とのぶつかり合いは試合終了間際にSWがトライとゴールを決めての逆転勝利。翌シーズンへつながる大事な1勝となりました。