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NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24 D2 第5節/NECグリーンロケッツ東葛戦

試合情報投稿日:2024.1.19

NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24
試合 NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24 ディビジョン2 第5節
対戦相手 NECグリーンロケッツ東葛
対戦日時 2024年2月4日(日) 14:30 キックオフ
競技場 柏の葉公園総合競技場(千葉県)
ジャージ 赤(1stジャージ)
チケット TicketRUGBY / チケットぴあ
放送 J SPORTS 2 14:20〜17:00
J SPORTSオンデマンド 14:20〜17:30
イベント情報 NECグリーンロケッツ東葛戦の 情報ページ をご覧ください
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17-61LOSE
前半 後半 前半 後半
2 0 T 4 5
2 0 G 4 4
0 0 PT 0 0
0 1 PG 0 0
0 0 DG 0 0
14 3 小計 28 33
リーグワン公式試合記録

メンバー

Starting
山田 裕介
伊藤 大輝
野口 大貴
ハミッシュ・ダルゼル
タタナ ダラス
セルジオ・モレイラ
河野 良太
セタ・コロイタマナ
南 篤志
落 和史
ヘンリー ジェイミー
石垣 航平
トンガ モセセ
小野 航大 [キャプテン]
キャメロン・ベイリー
Reserves
16郷 雄貴
17稲田 壮一郎
18長田 将大
19山田 龍之介
20髙橋 泰地
21東海林 拓実
22片岡 将
23阿部 竜二
2/3 17:00 メンバーを変更しました
5 ベンジャミン・ニーニー(OUT) > タタナ ダラス
8 タタナ ダラス > セタ・コロイタマナ
20 セタ・コロイタマナ > 髙橋 泰地(IN)

マッチレポート

2024年2月、前節から約1ヶ月空いて迎えた第5節。千葉県柏市・柏の葉公園総合競技場にて、NECグリーンロケッツ東葛(以下、GR東葛)との一戦となりました。当日の天候は曇り。風は1m/hとほぼ無風に近い状態でしたが、気温は8度と、寒空のもとでの試合となりました。

相手のGR東葛は、現時点でディビジョン2 3位に君臨するチーム、シーウェイブスとしては、自分たちの目標の位置に座る相手として、ここで大きな差を付けたくない、そんな相手であります。そんな中で、須田康夫ヘッドコーチは、当日の朝のチームミーティングで「景色は自分たちで変えよう」というマインドセットを共有し、チームはこの試合に臨みました。

14時30分、GR東葛のキックオフでスタートした試合は、いきなり前半2分、自陣深くで相手のブレイクダウンの隙をついて、急遽、今シーズン初先発起用になったセタ・コロイタマナ選手(No8)が相手ボールをターンオーバーし大きくゲインすると、走り込んだヘンリー ジェイミー選手(WTB)がパスを受けて相手陣に侵入、もう一息繋がれば、というプレーを繰り出します。しかし、その後ペナルティが続き、大きく自陣深くに後退すると、ゴール前ラインアウトからのモールを押し込まれ、前半4分、GR東葛にトライを許します。

続けて、前半8分にはハイタックルでのシンビンを取られてしまい、ここから14人でのプレーとなります。1名欠けてすぐ、ラインアウトのモールからGR東葛の速攻で、ディフェンスのギャップを突かれ、前半9分、追加トライを許してしまいます。
シーウェイブスは、度々ボールを得る機会も有り、その度、コロイタマナ選手のビッグゲインなどもこの日は披露されますが、ペナルティやミス等で相手にボールを渡す場面が目立ち、今ひとつ流れを掴みきれない。序盤は、そんな展開が目立ちました。

前半16分。中盤のラインアウトから、大きくバックスがゲインし相手陣深くに攻め込み、あと一歩でトライ!と迫りかけ、相手陣ゴール前でのプレーが続きますが、あと少しのところでミスを犯し、トライを取り切ることができません。この時間帯は、GR東葛側も、たびたびボールをこぼしたりペナルティを犯すなど、双方に細かいミスが続き、中盤エリアを双方行ったり来たり、というような展開が続きました。

シーウェイブスにチャンスが巡ってきたのは、前半25分。
敵陣深くで発生したペナルティから、スクラムを選んだシーウェイブス。
そのままスクラムを押し込み、コロイタマナ選手が持ち込んでトライ。今シーズンチームがこだわってきた「スクラム」の真骨頂とも言うべきプレーが飛び出します。

しかし、続くキックオフ。流れに乗りたいシーウェイブスですが、ディフェンスにミスが続き、たびたび自陣深くに攻め込まれる場面が目立ってしまい、前半30分、ゴール前ラインアウトのモールを押し込まれ、GR東葛に追加トライを許してしまいます。

しかし、シーウェイブスも続く前半35分、相手陣深くでのマイボールスクラムから、ゴール前への突進を続け、コロイタマナ選手から、キャメロン・ベイリー選手(FB)と繋いで、ジェイミー選手が追加トライを挙げました。1トライ1ゴール差に迫るシーウェイブス。
一歩も譲らない締まった展開に、期待も高まります。

前半40分、前半終了のホーンが鳴ったタイミングでペナルティを取られてしまい、ゴール前でのラインアウトを許してしまいます。1度は、グラウンディングを防ぎますが、ペナルティが続き、ここで度重なるオフサイドに、シーウェイブス2回目のシンビンが出されてしまいます。続く仕切り直しのラインアウトでもペナルティが続き、とうとうGR東葛にモールを押し込まれトライを献上してしまい、前半のスコアは28−14で折り返しました。

ハーフタイム、須田ヘッドコーチはロッカーで、前半のペナルティに対する規律の意識と、コネクションの徹底、それから試合運びの中で、テリトリー(陣地)の獲得が良い状況を共有し、後半の立て直しに向けてチームを鼓舞しました。

シーウェイブスのキックオフとなった後半。キックオフ直後、早速GR東葛が仕掛けます。中盤エリアでパスを繋ぎ、大きくシーウェイブス陣深くに攻め込むと、逆サイドの選手にキックパスし、ディフェンスが手薄のエリアに落ちたボールをそのままトライされてしまいます。

しかし、後半6分。シンビンで依然1人少ないチームの状況が続く中、中盤エリアでペナルティをもらうと、落 和史選手(SO)のロングキックが入り3点を追加。33-17とします。
続く後半11分。GR東葛の選手がレフリーに対しての不適切な発言によりシンビンとなります。1人減った有利な状況、ここで少しでも追いつきたいところですが、なかなか有利な状況でボールを得ることができません。中盤ではペナルティを奪う場面もありましたが、今ひとつチャンスに繋がるシーンでミスしたり、ペナルティを献上するなどで後退する場面が目立ちます。

なかなか突破口を見いだせない中後半19分には、シーウェイブスボールのラインアウトのサインミスから、いきなり自陣深くでGR東葛にボールが入ると、縦突破を何度か仕掛けられた上で、ゴール左隅にトライを追加されてしまいます。

シーウェイブスは、後半24分、再三に渡るコロイタマナ選手のビッグゲインなどもありますが、後半26分、GR東葛がゴール前残り5mで、ラインアウトのミスからも上手く繋がれてしまい畳み掛けるように、追加トライを取られてしまいます。
続く後半29分。相手ゴール前でのラインアウトを得ますが、サインミスでボールを得ることができません。ボールを渡してしまう場面が目立ち始め、後半30分には、ディフェンスラインの一瞬の乱れを突かれ、一気に抜けられてしまいさらにトライを追加されてしまいます。

後半34分。自陣中盤からボールを得たベイリー選手が相手陣中盤まで大きくゲイン。続けて、パスを受けた石垣 航平選手(CTB)が更に相手陣深くにキックパスを蹴り込み、郷 雄貴選手(HO)が拾ったところでタッチに出される、というようなあと一歩チャンスが生まれそうな場面も度々ありますが、ゴール前に迫っては戻される、という場面が増えていきます。

後半39分。またもディフェンスラインのギャップを突かれ、一瞬でトライを取られてしまい、これが最後のプレーとなりました。最終のスコアは、61−17。またしても、勝ちを逃してしまったシーウェイブス。連敗がこれで5に広がりました。

今試合も、課題はペナルティだったと思います。前節7まで減っていたペナルティが、13まで増えてしまい、開幕節での「14」に迫る数字になってしまいました。やはり、今シーズン一貫して課題化してきている「アタック・ディフェンスでの“我慢”」については引き続き、取り組むべき重要なポイントになると思います。

また、この試合のスタッツで特に目立ったのは、ラインアウトの精度と、タックルミスの多さ(24)も特筆すべきところかと思います。13回のマイボールラインアウトのうち、4本を相手に献上していること、そもそもラインアウトの総数では、相手は22回のラインアウトのうちミスはわずかに3本のみで機会に対する成功率で大きく相手にチャンスを渡していることが分かります。また、タックルミスは、相手が18に対してシーウェイブスが24と多く、コリジョンでは負けてないにしても、組織的なディフェンスが機能していないシーンが多々有り、そういった差が点差に直結しているのだろうと思います。

これまでの試合でもテーマとなってきた「やるべきことをやること」が遂行できるか。そして、状況を的確に判断し、改善させるための我慢、攻めてるときも、守りでも、細かいところへの心配り・集中ができるか、そういった場面がシーズン初勝利に向けた各選手の大きな課題になってくるのではないでしょうか。

次節から、いよいよ公式戦シーズンは後半戦に突入します。

前半を未勝利で折り返す唯一のチームであるシーウェイブスは、2週後に神奈川県大和市・やまとなでしこスタジアムでの浦安D-Rocks(以下「浦安DR」)との試合となります。

前回30点差で負けたとは言え、一時11点差まで迫った相手。今シーズンの大きなテーマでもある「やるべきことをしっかりやり切る、自分たちの強みの出せるラグビー」、そして「トランジションの対応力・リアクション」を真に意識し、日々の練習から取り組んでいくことが、シーズン初勝利への何よりの近道になるだろうと思います。勝ちたいと願う心、最後まで諦めない執念。そういったところがプレーに見えてくるような、熱い濃い試合になれば、まさに「自分たちで景色を変えられる」そんな瞬間が来るのではないかと思います。ぜひ、ファンの皆さんからも、次節、熱いひと押しをよろしくお願いいたします。

マッチレビュー

須田 康夫ヘッドコーチ

本日は素晴らしい環境の中でゲームをさせていただいて非常に光栄に思っております。
結果としては大敗という形になってしまいましたが、昨季はディビジョン1だったGR東葛さんに対して、序盤はしっかりエリアを取って食らいついていくというゲームプランは遂行できました。

展開としてはもったいないペナルティで自らを苦しめた時間帯はあったと思うんですが、次につながる手ごたえのある時間帯を作れたと思います。

最後のほうはGR東葛さんの素晴らしいプレッシャーの中、われわれが耐え切れないという展開になってしまったのが少し残念ですが、次の浦安DR戦にしっかり切り替えて準備していきたいと思います。本日はありがとうございました。

河野 良太クラブキャプテン

本日の試合開催に携わっていただいたみなさま、ありがとうございました。
試合としては結果、大敗という形になってしまったんですが、ヘッドコーチも話したとおり前半はキックをうまく使いながら、敵陣でプレーすることは遂行できていたと思います。

ただ、ゴール前に行ったときに自分たちのミスで取り切れずに流れがつかめず、また試合の中盤は自分たちのペナルティがあって、GR東葛さんの強いフォワードの前に失点を重ねてしまったところが、試合の流れをつかめなかった部分だと思います。

チームとしてポジティブな部分もたくさんあったと思うので、次の浦安DR戦に向けて修正してしっかりやっていきたいと思います。

スポットライト

セタ・コロイタマナ選手

本日の試合を終えて、まずご自身の感想は?
前半の立ち上がりは良かったんですが、後半はディフェンスが崩れてしまいました。

前節・九州KVさんとの試合から1ヶ月間、間が空きましたが、コロイタマナ選手が今節の試合に向けて意識してきたことはどのようなポイントでしたか?
GR東葛さんがいいチームであることは知っていましたし、彼らが強く来ることも分かっていました。今節は、アタック・ディフェンス共に強度の強い相手であることを意識して準備してきました。

次は2週後に、浦安DR戦となります。12月にいわきで既に1度対戦した相手ですが、どのような心持ちで次のゲームに臨みたいと思いますか?
前回の試合から、もう一段、レベルを上げなければならないと感じています。

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