NEWS ニュース

NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25 D2 第8節/日野レッドドルフィンズ戦

試合情報投稿日:2025.2.8 更新日:2025.3.7

特設ページ

イベント、グルメ、グッズ、アクセス情報は特設ページをご確認ください。

試合 NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25 ディビジョン2 第8節 <HOST>
対戦相手 日野レッドドルフィンズ
対戦日時 2025年3月15日(土) 13:00キックオフ / 11:00開場(ファンクラブ会員10:45開場)
競技場 いわぎんスタジアム(岩手県盛岡市)
チケット

オンラインでの前売券(試合前日まで)
釜石市内各窓口での前売券(試合前日まで)
セブン-イレブン 釜石中妻町1丁目店、セブン-イレブン 釜石甲子町店、釜石情報交流センター、釜石市役所生協(釜石市職員生活協同組合)
会場での当日券販売有り
 
<招待企画について>
小中学生は当日受付にて在籍の学校をお申し出いただき、入場券をお渡しします。
70歳以上のシニアの方は、当日受付にて運転免許証など身分証明書をご提示いただき、入場券をお渡しします。
県内33市町村連携企画に当選され方は、受付でチケットをお渡しします。

放送 J SPORTSオンデマンド
J SPORTS 2 17:00〜19:30
チームテント メンバー表、選手紹介ミニブックリーフレットの配布
チームグッズの販売
ファンクラブ会員証への来場スタンプの押印〜特典のお渡し
ファンクラブのご案内
アプリ観戦 SpoLive(テキスト速報)
ギフティング機能の「スーパー応援」をご利用いただいた方全員に、当日出場選手のSpoLiveコレクションカードをプレゼント!
駐車場 きたぎんボールパークの駐車場をご利用いただけます。[駐車場マップ]
西駐車場(225台)、北側通路駐車場(34台)、臨時駐車場(317台、100台)
シャトルバス 盛岡駅発(西口26番乗り場 9:20、10:45、12:00)
スタジアム発(南駐車場付近 15:15、16:35)
運賃:400円(片道)/所要時間:20分
39-41LOSE
前半 後半 前半 後半
3 2 T 2 3
3 1 G 2 3
0 0 PT 0 0
2 0 PG 1 1
0 0 DG 0 0
27 12 小計 17 24
リーグワン公式試合記録

メンバー

Starting
山田 裕介
伊藤 大輝
野口 大貴
タタナ ダラス
ハミッシュ・ダルゼル
ベンジャミン・ニーニー
河野 良太
サム・ヘンウッド
村上 陽平[キャプテン]
ミッチェル・ハント
小野 航大
ヘルダス・ファンデルヴォルト
村田 オスカロイド
阿部 竜二
ヘンリー ジェイミー
Reserves
16西林 勇登
17青柳 魁
18上田 聖
19石垣 航平
20ミューラー・ウェイス
21南 篤志
22落 和史
23キャメロン・ベイリー

マッチレポート

2025年3月15日(土)。
前節の歓喜の興奮冷めやらぬ中、ホストゲーム2連戦の後半は、岩手県盛岡市のいわぎんスタジアムにて、日野レッドドルフィンズ(以下「日野RD」)を迎えて、リーグ戦後半の初戦を迎えました。

シーウェイブスとしては、やはり前節、上位のRH大阪に勝って迎えた一戦ということもあり、ここでリーグワン参入後初の公式戦連勝を狙いたいところです。また、ところどころ小雪舞う時間があったいわぎんスタジアムは、当日の気温は7度ながら、北上山地からの吹き下ろし、風速4メートルの強い風が吹きすさぶ寒いコンディションにもかかわらず、1,227名のファン、サポーターの皆様にスタジアムにお越しいただきました。

13時00分、シーウェイブス、ミッチェル・ハント選手(SO)のキックでゲームがスタート。
ゲーム開始直後、シーウェイブスは日野RD陣で堅実に攻撃をビルドアップしてゴール前に近づくと、前半開始2分、日野RDゴール前5メートル付近でのラックからのパスをバイスキャプテンのサム・ヘンウッド選手(No8)が受け、同じくバイスキャプテンのヘルダス・ファンデルヴォルト選手(CTB)にパスを繋ぐと難なくディフェンスラインを突破。先制のトライを挙げます。ハント選手のキックも入り、幸先よく7−0と試合を動かします。

続くキックオフから日野RDも負けじとシーウェイブス陣22メートルライン付近でのラインアウトからの展開で、一気に22メートルの中に入り、ゴールに迫ります。徐々に前進する中、シーウェイブスもしっかりとディフェンスで対応しますが、前半6分、シーウェイブス陣ゴール前5メートルでのシーウェイブスのオフサイドのペナルティから、日野RDボールのラインアウトとなり、このラインアウトからのモールを押し込まれトライ。キックも決められ、早々に同点に追いつかれてしまいます。

前半10分、シーウェイブスは再び日野RD陣に攻め込み、得点の機会を伺う中で、トライラインまであと7メートル程度、ゴールほぼ正面、というエリアで日野RDのノットロールアウェイのペナルティを得ます。ここでシーウェイブスはショット(ペナルティゴール)を選択、ハント選手がこれをきっちり決め、10−7とします。

前半14分頃には中盤エリアでの展開を試みる日野RDをディフェンスで押し返す場面も見られるなど、徐々にシーウェイブスがゲームの主導権を握り始めたかに見えました。しかし、前半15分、日野RDのランナーの動きに僅かに対応が遅くなったディフェンスラインを破られてしまい、一気にゴール前へ迫られます。さらに、ゴール前ディフェンスでオフサイドのペナルティを取られてしまい、日野RD側もショットを選択。これを決められ、再び10-10の同点とされます。

取って取られて、という状況でスタートした序盤。試合の流れをつかみたいシーウェイブスにチャンスが訪れました。
前半16分、続くキックオフのボールを日野RDがノックフォワードし、そのこぼれ球に反応した阿部竜二選手(WTB)がボールを獲得。フォローに走り込んだ村田オスカロイド選手(CTB)にオフロードパスを繋げると、村田選手がそのままゴールへ!ハント選手のキックもポストに当たりながらも入り、17-10となります。

さらにシーウェイブスの猛攻は続きます。
前半19分、シーウェイブス陣10メートル付近で、伊藤大輝選手(HO)のタックルから、ヘンウッド選手、ハミッシュ・ダルゼル選手(LO)が好フォローでボールをターンオーバーすると、後ろに続いたキャプテン・村上陽平選手(SH)がディフェンスの空いたところを突破し、一気に日野RD陣22メートルの中に前進!続く展開からパスを繋ぐと、最後はファンデルヴォルト選手がボールを受けてそのままトライ!ハント選手のキックも決まり、24−10と突き放します。

この流れをキープしたいシーウェイブスですが、前半22分、シーウェイブス陣中盤での日野RDボールのスクラムでコラプシングの反則を取られてしまい、ここから流れが再び日野RDに傾きます。ゴール前でのラインアウトからのモールは耐え切りますが、続くディフェンスの流れの中で、またもオフサイドの反則を取られてしまい、再度ゴール前でのラインアウトへ。そして、このモールも押し戻すものの、モールからの展開で、前半26分、日野RDにトライを返されてしまいます。キックも決められ、24−17とその差を7点に迫られます。

残り10分で優勢にゲームを進めたいシーウェイブス。前回の日野RD戦ではセットプレーを封じられた展開も記憶に新しいところですが、前半30分には、ハーフウェイライン付近での日野RDボールのラインアウトをスティールするなど、この試合ではセットプレーの改善も見られ、いい流れをたびたび生み出します。

さらに、前半31分、村上選手がボックスキックのフェイントから、冷静にラックサイドを突破し、日野RD陣22メートル付近までボールを持ち込みます。惜しくもパスが通らず日野RDボールのラインアウトになりますが、ノットストレートで再びシーウェイブスにチャンスが訪れます。そして、前半35分、シーウェイブスはゴール前に迫る中で日野RDのペナルティからショットを選択すると、ハント選手がこれも決めて、27-17と10点差に差を広げます。
そして前半の残り2分間、シーウェイブスは日野RDにゴール前に迫られますが、粘り強いディフェンスで日野RDを前進させず、むしろ日野RDのペナルティを誘い、ここで前半終了となります。

日野RDのキックオフで再開した後半。
序盤、先手を取ったのは日野RDでした。後半2分、ゴール前でのラインアウトモールをしっかり押し込んでそのままトライ、キックも決めて、27−24と一気に得点差を3点差に縮めます。

対するシーウェイブスは、アタック時にペナルティやハンドリングエラーを重ねて簡単に日野RDにボールを渡してしまう展開が続いてしまいます。
この状況の中、後半17分には、日野RDの強烈な縦への突進にシーウェイブスのディフェンスが下げられ続け、シーウェイブス陣22メートル付近でのラックから、大きく右サイドに展開され、逆転となるトライを取られてしまいます。さらに、このプレーにおけるヘンリー ジェイミー選手(FB)のタックルがTMO(テレビジョン・マッチオフィシャル)の判定によりハイタックルでのシンビンとなり、ここから10分、シーウェイブスは14人での戦いとなってしまいます。キックも決められ、27−31と、一転してシーウェイブスは4点差を追いかける展開に変わります。
後半20分、シーウェイブスはハーフウェイラインでの日野RDボールのスクラムを押し込み、日野RDのコラプシングのペナルティを獲得します。そして、日野RD陣22メートルライン付近でのラインアウトから得点の機会を伺いますが、日野RDのディフェンスのプレッシャーに、アタックしながらも後ろに下げられてしまいます。後半21分、日野RDがラック内でボールを触ったハンドのペナルティを犯し、シーウェイブスはゴール前に迫るチャンスを得たものの、ラインアウトモールの中でも猛プレッシャーを掛けてくる日野RDにボールをターンオーバーされてしまい、このチャンスを得点に結びつけられません。
日野RD側に流れが傾きかける中、後半24分、中盤で攻撃するシーウェイブスは、日野RDのペナルティのアドバンテージを獲得し、村上選手が狭いサイドでの攻撃を選択します。そこから、ニーニー選手、阿部選手と繋ぎ、阿部選手がキックで前進。そこに村田選手が走り込み、そのままトライラインに飛び込む値千金のトライ!ここで、再び逆転に成功し、ハント選手のキックも決まって、再びシーウェイブスが34−31とリードします。

両者一歩も譲らぬ手に汗握る展開も、残り時間あと15分。
ここで、ヘンリー選手が戻ってきて数的不利も解消、波に乗りたいシーウェイブスです。
すると、後半28分、ハーフウェイライン付近のラックからハント選手が飛び出し、キックで前進。そのまま自分でボールをキャッチして、追加のトライを挙げます!
強い風に戻されたか、キックは外れましたが39−31と、8点差まで差を広げます。

残り時間はあと10分。
このまま試合を終えて連勝したいシーウェイブスですが、ここから、日野RDも中盤からボールを回して攻撃の機会を維持し、徐々にシーウェイブス陣深くに攻め込んできます。そして、後半33分、一瞬ズレたシーウェイブスのディフェンスラインの隙を突破し、日野RDがゴール真下にトライ。ゴールも決まって39−38、僅かに1点のリードに迫られてしまいます。

更に勢いに乗る日野RD。後半34分、日野RD陣22メートルライン付近から、またもディフェンスラインのズレを突いて一気に突破し、タックルをかわして、シーウェイブス陣深くまで入り込んできます。シーウェイブスは前半から続けてきた良いディフェンスがこのあたりでやや綻びが出てしまい、一転して苦しい状況に陥ってしまいました。
残り3分となった後半36分。シーウェイブス陣中盤でシーウェイブスボールのラインアウトを得ますが、このラインアウトモールがモールアンプレアブル(モールが膠着しボールが出せない状況になってしまうこと)となり、日野RDボールのスクラムとなります。
このスクラムから、日野RDは突進して、一気にゴール前に迫ってきます。何とか反則をせずにこの状況を脱したいシーウェイブスですが、ここで痛恨のノットロールアウェイのペナルティを犯してしまい、日野RDはショットを選択、このゴールが決まり、残り2分にしてついに、39-41と再逆転を許してしまいます。

その差2点。そして、残り時間は2分。
最後のキックオフからの攻撃のチャンスに一縷の望みを託したいシーウェイブス。
このキックオフで、日野RDのノックフォワードからシーウェイブスはボールを獲得することに成功します。シーウェイブスがアタックを継続すると、日野RD陣10メートルライン付近でペナルティを獲得。そしてシーウェイブスはショットを選択します。

折からの逆風が吹きすさぶ中でのキックとなったこのショット、ホーンが鳴る中でのキックは残念ながらゴールに届かず、ここで日野RDに蹴り出され試合終了となりました。

激闘となったこのゲーム、本当に最後の最後まで展開が分からない試合になったと思いますが、後半残り15分辺りからのディフェンスで、日野RD側の勢いを止められなかったところで、得点を与えてしまったところがこの試合のターニングポイントになったのではないかと思います。僅かな隙、僅かな綻びが80分終えたところでの結果に直結する、そういうゲームになりました。
また、試合を終えてのトータルのペナルティは、シーウェイブスが12、日野RDが9と、規律を守りきれなかったところも、この試合のポイントになりました。
シーズン後半戦最初のゲームは僅かに届かず敗戦、再び8位に戻ってしまいましたが、残り6戦での挽回を誓い、次節、大阪・花園ラグビー場での花園近鉄ライナーズ戦への向かっていきたいと思います。

残り6戦、今シーズンのここからの巻き返しに向けて、引き続き熱い応援をよろしくお願い致します。

マッチレビュー

須田 康夫ヘッドコーチ

本日の試合の総評をお願いします。
盛岡での試合が開催でき、シーウェイブスとしては非常にうれしく思っています。結果として負けてしまったのですが、序盤のところで、しっかりリードできる部分があって、しっかり自分たちのペースをつくることはできていたと思いますが、それを80分間続けられたかというと、そうではなかったと思います。
勝負がどちらに転ぶか分からない展開でしたが、勝ち切るためには自分たちの規律を守るということを徹底しなければいけないなと感じたゲームでした。
日野RDさんのフィジカリティなプレーにプレッシャーを受けた部分もありますが、シーウェイブスとしては先週のゲームに比べて、ハングリーさが足りなかったと感じています。

リードして折り返した中、ハーフタイムにどのような指示、修正をして後半に臨んだのでしょうか。
リードしていたものの、自分たちの規律が安定せず、ペースを守ることができていなかったので、プランどおりにもう少しキックを使っていこう、ということを指示しました。
流れとしては悪くなかったのですが、自分たちで苦しめている感じだったので、特段何かを変えるのではなく、規律良く、自分たちのラグビーをしようということを話しました。

規律が乱れたのは、日野RDのフィジカルや圧力が要因として大きかったのでしょうか?
そうですね。ラックに近い位置での攻撃が多かったので、外側のディフェンスが少し押し込まれたんですが、ボールアウトから全体的なラインオフサイドを取られました。結構厳しめな面もありましたが、そこにアジャストしていかないといけないなと思いました。

今日から後半戦が始まりましたが、接戦を落としてしまったことを残りの試合にどのように生かしていきたいと考えていますか。
規律の部分もですし、今季こだわってきたコリジョンの部分でも、手を抜かないということだと思います。そこで前に出られれば、ペナルティも取られず、しっかり我慢できた部分もあったので、チーム全体としてハードワークするところはチームとして今後も必要だと思いますし、誰か一人が気を抜けば、こういった展開になってしまうというところを知れたのは良かったんじゃないかなと思います。

セットプレーを課題に挙げられていましたが、今日についてはどのように評価していますか?
セットプレーは比較的良かったのではないかと思っています。少しラインアウトでプレッシャーを受けた部分はありましたけれども、こっちも仕掛けてスティールする場面もありましたし、改善されてイーブンだったかなと感じています。

リーグ前半戦含めて、後半残り10分でリードしているときの戦い方に課題が有るんじゃないかと思いますが、どのように修正していきたいですか。
最後の戦い方もそうですし、疲れてきた時間帯に、チョップタックルが徹底できていない場面があるので、残り10分なので頑張ってほしいところはありますけど、インパクトプレーヤーの精度の高さというところにも期待しながら今後につなげていきたいなと思っています。

キャプテン 村上 陽平 選手

本日の試合の総評をお願いします。
前半から、自陣22メートルに入られたときにオフサイドやペナルティのところで規律を守れなかったことが最後まで響いてしまい、最終的に自分たちでゲーム展開を厳しくしてしまったというところが我慢できなかった要因でもあるのかなと思います。
そこはペナルティを犯したあとに、チームに対してリーダーから「ノーオフサイド、ディシプリン!」という声は掛けたりするのですが、ピッチ上でなかなかアプローチし切れず、修正しきれなかったことはキャプテンとしても責任を感じます。
須田HCからもあったように、日野RDさんの9シェイプのアタック(スクラムハーフを軸として、フォワードを2〜3人必ず立てる戦術)に対してなかなかプレッシャーを掛け切れなかった、そこまでゲインされるはずじゃないのにゲインを許してしまって、結果的にディフェンスラインも下がり切れずにオフサイドを取られてしまった、という悪循環になってしまったので、シーウェイブスとしては、ディフェンスでプレッシャーを掛けられるかが肝だと思うので、もう一回見直して次に臨みたいと思います。

今日は後半特に、逆転逆転というクロスゲームになりましたが、ピッチ上で、どのような言葉でチームメイトに意識を促していましたか。
ペナルティ、オフサイドのところを簡単に犯さなければ、相手がフェーズを重ねていたときでも対応できていたので、そこで絶対にペナルティをしないようにということは継続して声を掛けていました。

「ディシプリン!」という声が今日はよく聞こえていましたが、結果的にペナルティが多くなってしまいましたが、今後、どのように改善したいと思いますか。
ちょっとずつゲインされてて、相手の早いテンポでボールを出されるところに対して、下がり切れなかったところがあるので、結果的にオフサイドになってしまった部分があると思います。チームメートには、「もっと大げさに一歩下がろう」ということを言っていましたが、そこはコントロールしていかなければいけないところかなと思います。

後半に1トライ差以上の点差があった場面で、グラウンド上ではどういったメンタルで戦っていたのか教えてください。
1トライ差以上リードできたことはすごい大きかったなとは思ったんですが、まだ時間10分あったので、10分間やるべきこと、規律の徹底、ディフェンスでプレッシャーを掛ける、敵陣でプレーするといった、自分たちがやるべきことにフォーカスしようということをチームとして話していました。

フォトギャラリー