NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25 D2/D3 入替戦 第1戦/マツダスカイアクティブズ広島戦
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試合 | NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25 ディビジョン2/ディビジョン3 入替戦 第1戦 <HOST> |
対戦相手 | マツダスカイアクティブズ広島 |
対戦日時 | 2025年5月24日(土) 12:00キックオフ / 10:00開場(ファンクラブ会員9:45開場) |
競技場 | いわぎんスタジアム(岩手県盛岡市) |
ジャージ | 赤(1st) |
チケット |
・オンラインでの前売券(試合前日まで) |
チームテント |
・メンバー表、選手紹介ミニブックリーフレットの配布 ・チームグッズの販売 ・ファンクラブのご案内 ・大船渡市山林火災支援の募金箱設置 |
放送 | J SPORTSオンデマンド J SPORTS 3 22:00〜24:30 |
アプリ観戦 | SpoLive(テキスト速報) *ギフティング機能の「スーパー応援」をご利用いただいた方全員に、当日出場選手のSpoLiveコレクションカードをプレゼント! |
駐車場 |
きたぎんボールパークの駐車場をご利用いただけます。 西駐車場 225台、臨時駐車場(1号調整池)317台 [ 駐車場&進路マップ ] *北駐車場、東駐車場、南駐車場、臨時駐車場(2号調整池)はご利用いただけません。 *当日は駐車場周辺道路の通行規制が実施されます。駐車場にはマップの青い矢印に沿ってご入場ください。 *駐車場には限りがあります。できるだけ公共交通機関・シャトルバスのご利用にご協力をお願いします。 |
シャトルバス | 盛岡駅発(西口26番乗り場 8:20、9:45、11:00) スタジアム発(南駐車場付近 14:15、15:15) 運賃:400円(片道)/所要時間:20分 |
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33-14WIN | ![]() |
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前半 | 後半 | 前半 | 後半 | |
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3 | 0 | T | 0 | 2 |
3 | 0 | G | 0 | 2 |
0 | 0 | PT | 0 | 0 |
2 | 2 | PG | 0 | 0 |
0 | 0 | DG | 0 | 0 |
27 | 6 | 小計 | 0 | 14 |
メンバー
- Starting
- 松山 青
- 西林 勇登
- 髙橋 璃久
- タタナ ダラス
- ハミッシュ・ダルゼル
- ベンジャミン・ニーニー
- 河野 良太
- サム・ヘンウッド
- 村上 陽平[キャプテン]
- ミッチェル・ハント
- 畠中 豪士
- ヘルダス・ファンデルヴォルト
- 村田 オスカロイド
- 川上 剛右
- 阿部 竜二
- Reserves
- 16伊藤 大輝
- 17山田 裕介
- 18上田 聖
- 19畠澤 諭
- 20石垣 航平
- 21南 篤志
- 22落 和史
- 23キャメロン・ベイリー
マッチレポート
2025年5月24日(土)、レギュラーシーズンから2週間空けて日本製鉄釜石シーウェイブスは、いよいよ今シーズンのD2/D3入替戦 第1戦を迎えました。対戦相手は、リーグワン初年度のシーズンで共にD2でしのぎを削ったマツダスカイアクティブズ広島(以下、「SA広島」)です。昨シーズンに引き続き、いわぎんスタジアム Bピッチでのホストゲームとなったこの試合。シーウェイブスはここに向けてただひとつ、「自分たちのラグビーにフォーカスする」ことに意識を持って準備してきました。
この日は、気温17度ではありましたが、風速5メートルの冷たい風の影響で春先に戻ったような肌寒さを感じさせるコンディションの中での試合となりました。
12時00分、運命の入替戦第1戦は、シーウェイブスのミッチェル・ハント選手(SO)のキックでゲームがスタート。
この試合、D2のタフなフィジカリティで闘ってきた経験から、フィジカリティで上回りたいというメッセージを試合前から出していたシーウェイブス。キックオフ早々、この試合で6試合ぶりに復帰してきたバイスキャプテンのサム・ヘンウッド選手(No8)を中心としてボールを回しながら身体を当てて前進していくスタイルで攻撃していきます。
すると前半6分。シーウェイブスは、SA広島陣22メートル付近での攻防の中で、SA広島のペナルティを誘って先制のチャンスを迎えます。キャプテン・村上 陽平選手(SH)がショット(ペナルティゴール)を選択すると、ハント選手がゴールほぼ正面からのキックをしっかりと決め、3点を先制しゲームが動きます。
その後、SA広島の粘り強いディフェンスでシーウェイブスはテンポ良く追加点を奪うところまでは至りませんが、自分たちのリズムでアタックを継続し、得点機を伺います。すると前半14分。SA広島陣ゴール前でのマイボールラインアウトからパスを展開すると、ヘンウッド選手がSA広島のディフェンスを押し込み、粘り腰でのトライ!ハント選手のキックも決まり、10−0と追加点を奪います。
試合の主導権を握りかけたシーウェイブスですが、前半17分にシーウェイブス陣10メートル付近でのマイボールスクラムでコラプシングの反則を犯してしまい、ピンチを招いてしまいます。
自陣ゴール前でのディフェンスに釘付けにされたシーウェイブスですが、ゴール前でのディフェンスでは、粘り強く、かつ出足の早いディフェンスでSA広島に前進を許しません。村上キャプテンの「Go Ahead(行け!)」の掛け声に瞬時に反応するシーウェイブスのディフェンスに、最後はSA広島がノットリリースザボールの反則を犯し、シーウェイブスは危機を脱してSA広島の大きな得点チャンスを抑えることに成功しました。
そして、前半25分。SA広島のラインアウトでボールが乱れると、こぼれたボールをシーウェイブスが獲得。自陣10メートル付近から大外に展開したシーウェイブスは、川上 剛右選手(WTB)がディフェンスラインを突破し飛び出すと、内側にサポートした村田 オスカロイド選手(CTB)にパスを繋いでそのままトライ!ハント選手もキックを決めて、17−0に点差を広げます。
続くキックオフ。SA広島からのキックをレシーブした阿部 竜二選手(FB)の蹴り返しのキックがSA広島の選手の手にあたってタッチを割り、シーウェイブスはハーフウェイライン付近でマイボールラインアウトを獲得します。このラインアウトからシーウェイブスはヘルダス・ファンデルヴォルト選手(CTB)とヘンウッド選手の突破力を活かして一気にゴール前へ迫ると、村上選手からパスを受けたハント選手がロングパスを川上選手につなぎ、川上選手がディフェンスをかわしてそのままトライ!連続トライ&ゴールで、22−0とさらに引き離しにかかります。
勢いの衰えないシーウェイブスは、前半最後の10分も猛攻を続けます。
22メートル内のスコアリングエリアに入りながらも仕留めそこねる場面も何度かありましたが、そういった場面で村上キャプテンからの「仕留めよう!」の声がこだまする等、得点への執念を感じさせ、前半36分には、SA広島陣22メートル付近でペナルティを獲得するとシーウェイブスはショットを選択。ハント選手がこのキックも決めて27−0とし、このリードを保って前半を終えます。
シーウェイブスは前半終始優位にゲームを支配し、大量リードで折り返しを迎えました。前半のスタッツを見ても、スクラム、ラインアウトは優勢、ペナルティ、ハンドリングエラーも少なく折り返せていることで、まさに「やりたいラグビーができている」状況を体現しています。いい集中力でここまで準備してきたこと、ハイプレッシャーラグビーである「Wave RUGBY」の姿を発揮できていることが分かる戦いぶりで、後半にも期待が持てる、そういう折り返しを見せました。
SA広島のキックでリスタートした後半。
開始早々、シーウェイブスはSA広島の攻撃に耐える場面からスタートしますが、ディフェンスでも規律を守り、ボールを早々に再獲得。さらに、ラックからの村上選手のボックスキック(高いキックを上げる戦術)からも、強いプレッシャーでSA広島からボールをターンオーバーするなど、シーズン前のプレシーズンマッチでも幾度も成功の姿を見せた「Wave RUGBY」の真骨頂である「強いプレッシャー」を掛ける場面が続き、後半もいい入りを見せます。
すると後半4分、SA広島陣中盤エリアで、またもSA広島のオフフィートのペナルティを獲得し、シーウェイブスはショットを選択。ハント選手がこのキックも冷静に決め、点差を30−0まで広げます。
ここでシーウェイブスは、先発出場していたフロントローの松山 青選手(PR)、西林 勇登選手(HO)、高橋 璃玖選手(PR)を全員交替。シーズンの多くを先発として出場してきた山田 裕介選手(PR)、伊藤 大輝選手(HO)、上田 聖選手(PR)の3名をここで投入し、文字通り、試合を「仕留め」にかかります。
さらに狙いがあたったか、直後のスクラムではSA広島のコラプシングのペナルティを獲得し、狙い澄ました交替が奏効した形となりました。
しかし、このあと展開は急変。
基点は後半11分、ハーフウェイラインでのシーウェイブスボールのスクラムからシーウェイブスのコラプシングの反則を取られてしまったところで、続くSA広島のタッチキックは、追い風の影響でゴール前へ。このゴール前でのラインアウトからトライラインに迫るSA広島の攻撃に、粘りのディフェンスで応戦するシーウェイブスですが、後半13分、ノットロールアウェイのペナルティを犯してしまい、タップキックから繋いだSA広島・ゲームキャプテンの芦田 朋輝選手(FL)に、ついにトライを許してしまいます。キックも決められ、30−7とここまでの完封をついに破られてしまいます。
続いて後半18分、シーウェイブス陣5メートルライン付近で、SA広島のキックしたボールへのチェイスを妨げたという判定で阿部選手がシンビン(イエローカード)となり、10分間の退場となってしまいます。このペナルティからの展開で後半19分にSA広島に追加のトライを許してしまいます。キックも決められ、30−14と、16点差に詰められてしまいます。
さらに、連続得点を許し、さらに数的不利の状況で、SA広島に握られた試合の主導権を取り戻したいところですが、後半23分には、ヘンウッド選手のタックルが危険なハイタックルと判定されてシンビンとなり、シーウェイブスはここから13名での戦いを強いられます。
この状況でSA広島に自陣ゴール前まで迫られたシーウェイブスは絶体絶命のピンチを迎えますが、SA広島のペナルティにも助けられ、何とかピンチを脱することに成功します。すると、依然13人での戦いではありながらも、試合の流れが変わり始めます。
シーウェイブスは、ハーフウェイライン付近での村上選手のボックスキック等も効果的に使って冷静に試合をコントロールし始めると、数的優位のSA広島が犯したペナルティに乗じてエリアを挽回します。
そして、シーウェイブスは試合時間が残り10分を切ってからも積極的にアタックを仕掛けると、まもなくホーンが鳴ろうかという後半39分、SA広島からオフサイドのペナルティを奪い、落 和史選手(SO)がホーンの鳴る中でキックを決め、ここで試合終了となりました。
2試合におよぶ入替戦の初戦は33−14と、19点差を付けて勝利することができました。
ある程度点差をつけて勝つことはできましたが、ボーナスポイントは取れませんでしたし、完全に試合を支配した前半に比べて、後半は、長い時間SA広島に主導権を握られてしまいました。
5月31日(土)の次戦までに課題を修正するために残されている時間は多くありませんが、広島・Balcom BMW Stadiumでの第2戦では、さらに磨きのかかった「Wave RUGBY」を有終の美として体現し、今シーズンのシーウェイブスを締めくくりたいと思います。
ぜひ、最後の最後までチームを応援いただきますよう、よろしくお願い致します。
マッチレビュー
須田 康夫ヘッドコーチ
本日の試合の総評をお願いします。
本日も素晴らしい天候の中、盛岡で入替戦第1戦ができたことを光栄に思っております。
その中でまず勝利できたことを非常に嬉しく思いますし、あと1戦、しっかり勝ってD2残留できるようにと思っております。
ゲームの中身としては、前節同様、素晴らしいゲームの入りができて、シーウェイブスのペースでゲームを進められていたと思いますが、メンバーを変えたところで、自分たちでゲームを壊してしまってスコアが動かないという、ちょっと煮え切らない部分がありました。
ただ、結果として勝利できたことは評価できますし、あと1戦しっかり勝って、D2にシーウェイブスを残してフィニッシュしたいと思っております。本当にありがとうございました。
今日の一番の勝因はどういうところだと思いましたか。
まずディフェンスの部分で、今季取り組んできたハイプレッシャーラグビー「Wave RUGBY」をディフェンスの部分、特にコンタクトのところで体を当てられたのが、前半のいい入りにつながったと思っています。
接点の部分でD2の意地を見せられたと思いますが、どうお感じですか。
分析している中でもフィジカリティの差があると思っていましたので、崩れるとすれば、我々のディシプリンの部分だと思っておりました。最終的にそうなってしまった部分もあるので、今後勝ち切るチームになるためには、こういった部分を改善していかないといけないのかなと感じたゲームでもありました。
ラスト1戦に向けて、どういったプレーでどういう内容を求めていきたいですか。
まずは、勝ったとはいえ慢心せずにいい練習を1週間続けていいゲームの入りをするだけかなと思います。今日の試合の反省点をしっかり活かして、成長した段階でゲームに挑むのが全てと思いますし、結果は自ずとついてくると思いますので、目の前のことを一つ一つ解決していくところから準備していきたいと思います。
キャプテン 村上 陽平 選手
本日の試合の総評をお願いします。
今、須田HCからお話があった通り、前半はすごいいい立ち上がりで、相手にスコアされず前半を終われたというのは良かったと思います。
ただ、後半ペナルティのところ、ディシプリン(規律)のところで、チームで守りきれずに、簡単に相手に自陣に入られて、自陣に釘付けという状況が多かったので、またそのペナルティも、自分たちでコントロールできる、修正できるものだと思うので、点差が開いても、どんな状況でも自分たちがやることは変わらないと言い続けてきたのに綻びが出てしまったところは、次戦に向けての課題だと思います。
現状、シーウェイブスが入替戦に回るというのは、そういうところが大きな要因と思いますので、もう一度引き締めて、いい準備して二戦目もいい試合ができるように準備していきたいと思います。ありがとうございました。
今日は、前半から得点を取って帰るという狙いについてはどう評価されておりますか?また、この得点の考え方は、入替戦だからというところでしょうか。
狙い通りというか、敵陣に入ったら絶対スコアして帰ろうというところを言い続けてきたので、実現できたことはポジティブな部分かと思います。得点の考え方については、入替戦だから、という特別なことではなく、シーズン通してそういう戦い方をしてきたつもりだったんですが、レギュラーシーズンはなかなかチャンスでスコアしきれなかったので、今回の試合で一つ成長した部分ということではないかと思います。
レギュラーシーズン連敗でのフィニッシュから、この2週間どのように過ごしてきたか教えてください。
レギュラーシーズン最後の九州KV戦は、決して内容的には悪くなかったと思っていました。細かい部分、ディテールの部分を修正して入替戦に臨めば問題ないと思っていたので、特別なことではなくシンプルなことをやり続けるというところで、特に前半圧倒して、いい形で現れたのではないかと思います。
ラスト1戦に向けて、どういったプレーでどういう内容を求めていきたいですか。
まずは、何よりも勝つことが重要だと思うので、そのために前半でできていたシンプルなことをひたすらやり続けるというところ、一人ひとりが相手よりも高いワークレートで動き続けるということが重要だと思います。
あとは一人ひとりがディシプリンをしっかり守り続けるというところです。今日の試合は自分たちで苦しくしたと思いますので、しっかり反則せずに守り続けられれば絶対自分たちの流れをつかめると思います。そこを1週間練習からしっかり取り組んでいきたいと思っております。
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