2025プレシーズンマッチ 第1戦/静岡ブルーレヴズ戦
試合 | 2025プレシーズンマッチ 第1戦 2025ラグビッグドリーム~釜石絆の日~ ともだちマッチ |
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対戦相手 | 静岡ブルーレヴズ |
対戦日時 | 2025年9月20日(土) 13:00キックオフ(開場 10:00) 日本製鉄釜石シーウェイブス vs. 静岡ブルーレヴズ <ともだちジュニアマッチ> |
競技場 | 釜石鵜住居復興スタジアム(岩手県釜石市) |
ライトジャージ | グレー(トレーニング用) |
入場料 | 無料(9月20日のみ要入場整理券)
【入場整理券案内窓口】 |
イベント情報 |
<9月20日(土)> 10:00〜15:00 うのスタ・フードコーナー 10:00〜15:00 震災復興支援・働く自動車展 10:00〜12:30 ニュースポーツ体験コーナー 10:30頃 臼澤鹿子踊(大槌町) <9月21日(日)> イベントの詳細は、釜石鵜住居復興スタジアム公式サイトをご覧ください。 |
放送 | ・YouTube 釜石市公式チャンネル〜ラグビーのまち釜石〜 ・三陸ブロードネット(契約者のみ視聴可) |
チームテント |
・メンバー表、選手紹介ミニブックリーフレットの配布 ・チームグッズ、釜石ラグビーグッズの販売 ・ファンクラブのご案内 |
アクセス |
・三陸鉄道(鵜住居駅より徒歩約7分) ・岩手県交通路線バス(鵜住居駅より徒歩約7分) ・市内巡回無料シャトルバス 【駐車場】 アクセス、駐車場の詳細は、ラグビッグドリーム〜釜石絆の日〜案内チラシをご覧ください。 |
その他 | ・2025ラグビッグドリーム~釜石絆の日~ 開催に関するお知らせ ・【応援ハリセンプレゼント】20日の試合では、入場ゲートにて最新ポスタービジュアルの応援ハリセンをお配りします。 |
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27-81LOSE | ![]() |
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前半 | 後半 | 前半 | 後半 | |
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0 | 4 | T | 5 | 7 |
0 | 2 | G | 2 | 5 |
0 | 0 | PT | 1 | 0 |
1 | 0 | PG | 0 | 0 |
0 | 0 | DG | 0 | 0 |
3 | 24 | 小計 | 36 | 45 |
メンバー
- Starting
- 松山 青 [24]
- 西林 勇登 [26]
- 髙橋 璃久 [32]
- 山田 龍之介 [36] ゲームキャプテン
- 鈴木 雄海 [31]
- アンガス・フレッチャー [39]
- 高橋 泰地 [19]
- 石垣 航平 [42]
- 南 篤志 [9]
- 落 和史 [23]
- 千葉 健 [40]
- トンガ モセセ [33]
- パウラ・マヘ [15]
- ダリエス・トマス [54]
- 高居 海靖 [12]
- Reserves
- 16ルル・パエア [17]
- 17青柳 魁 [16]
- 18長田 将大 [47]
- 19コナー・セヴェ [4]
- 20畠澤 諭 [38]
- 21武者 大輔 [35]
- 22タタナ ダラス [27]
- 23岡 新之助タフォキタウ [10]
- 24齋藤 弘毅 [41]
- 25小野 航大 [11]
- 26今 大輝 [49]
[ ]内の数字は背番号
マッチレポート
2025年12月13日に開幕を迎えるNTTジャパンラグビー リーグワン2025-26。その開幕戦に向け、日本製鉄釜石シーウェイブス(以下、釜石SW)は9月20日、プレシーズンマッチの初戦に臨みました。
ホストスタジアムである「釜石鵜住居復興スタジアム」で相対したのは、昨季ディビジョン1で旋風を巻き起こし、5位でプレーオフトーナメントにも進んだ強豪・静岡ブルーレヴズ(静岡BR)です。2011年に起きた東日本大震災後に初めて釜石で対戦したヤマハ発動機ジュビロ(静岡BRの前身)とのご縁から続いている「ともだちマッチ」。今年はラグビーワールドカップ2019日本大会釜石開催のメモリアルイベント「2025ラグビッグドリーム~釜石絆の日~」に合わせての開催となりました。
トウタイ・ケフHCが新任し、新しい体制で迎える初戦。桜庭吉彦GMも「新体制でトレーニングをしてチームづくりとしては1カ月ちょっとですが、ケフHCのコーチングが徐々に浸透し始めています」と期待を寄せる中、新生釜石SWが船出を迎えます。
当日の天気は曇り。大漁旗がはためく中、両チームの選手がグラウンドに入場します。この日のメンバーは、昨季後半戦で存在感を示し、須田康夫前HCに「釜石SWの未来を担う」と評価されたHO西林勇登選手とPRの松山青選手、髙橋璃久選手がフロントローを形成するなど、若手を中心としたメンバーでの初陣となりました。
13時、釜石SWのキックオフで試合がスタート。
前半2分、釜石SWは、ハーフウェイライン付近でペナルティを犯し、静岡BRに自陣10m付近からのラインアウトを与えてしまいます。このラインアウトは静岡BRの呼吸が合わず釜石SWのマイボールスクラムとなりますが、このファーストスクラムで静岡BRから圧力を受けた釜石SWはコラプシングの反則を犯してしまいます。静岡BRボールのスクラムとなり、ここでもスクラムを押し込んだ静岡BRが左に持ち出し、最後はコーナーフラッグギリギリのトライゾーンにグラウンディング。角度のないところからのコンバージョンキックは失敗に終わりましたが、スクラムから2本のパスでトライを決められ、静岡BRが0-5で先行する立ち上がりとなりました。
ビハインドを負った釜石SWは前半7分、敵陣30m付近でペナルティを獲得します。ショットを選択し、キッカーはSO落和史選手。正確な軌道のキックを確実に決めて、釜石SWはすぐさま3点を返します。
しかし、ここから静岡BRのアタックが猛威を振るいます。釜石SWが3点を返した直後、中央からゲインすると、左に大きく振って1本目と同様の場所にトライ。今度はコンバージョンキックも決めて、3―12とリードを広げます。釜石SWもラインアウトのスティールからテンポの良いパスワークとCTBトンガ モセセ選手らのゲインから敵陣22mラインを突破。その後もキックを使ってグラウンドを広く使うアタックを見せますが、トライを決め切ることができません。逆に前半16分には中央からディフェンスの間隙を突かれて静岡BRに3本目のトライを許してしまい、スコアは3―17となります。さらに前半20分過ぎには釜石SWが自陣15m付近でペナルティを犯すと、静岡BRがスクラムを選択。圧倒的なスクラムの強さを生かして一気にトライゾーンまで押し切られてペナルティトライを与えてしまいます。このプレーでPR松山選手にイエローカードが出され、釜石SWは青柳魁選手が交代出場します。すると前半28分にはまたも静岡BRがスクラムからバックスラインに回してトライ。前半ラストプレーにもラインアウトモールからトライを成功させた静岡BRが36点を奪って試合は折り返しを迎えました。
後半、釜石SWは、LO鈴木雄海選手に代わってコナー・セヴェ選手、HO西林勇登選手に代わってルル・パエア選手をグラウンドに送り込みます。後半立ち上がりにも釜石SWはトライラインに迫られますが、粘り強いディフェンスでトライを阻止し、意地を見せます。そしてこの粘り強さはアタックにも波及します。後半8分には相手キックをレシーブしてからのカウンター。左から鋭く抜け出し、素早いパスワークを見せ、最後はWTB千葉健選手がチーム初トライを奪取し、5点を返します。このまま流れを引き戻したい釜石SWでしたが、自陣ラインアウトから中央を突破され失点。それでも直後のキックオフをWTB小野航大選手がレシーブすると、一気に前進して髙橋璃久選手のトライで反撃します。スコアは15―43。後半18分には静岡BRのラインアウトをスティールすると、キックを効果的に使って一気に陣地を回復するなど、アグレッシブさを取り戻した釜石SWがアタックを繰り返します。しかし、強力なスクラムで常に優位に立つ静岡BRは後半21分、そのスクラムを起点に左から崩してトライに成功。ここからさらに静岡BRのギアが上がります。後半30分までの9分間で怒涛の5連続トライを奪った静岡BRが食い下がる釜石SWを一気に突き放します。最後に一矢報いたい釜石SWは後半36分からフェーズを継続し、静岡BR陣内に攻め寄ります。その流れの中からペナルティを獲得すると、敵陣5m付近からのラインアウトのチャンス。昨シーズンを通して課題であったラインアウトモールから最後はHOパエア選手がトライを決めて20点目を奪うと、ラストプレーでもターンオーバーからSH岡新之助タフォキタウ選手にもトライが生まれて27点目を決めて終盤での追い上げを見せます。試合は直後のキックオフがタッチに切れてノーサイド。27―81で静岡BRが勝利しました。
釜石SWは時折いいタックルやスティールからリバウンドメンタリティーを発揮しますが、なかなか継続性を維持できず。一方の静岡BRからは、代名詞でもあるスクラムの強さだけでなく、選手個々のフィジカルの強さ、アタックの質、マイボールをフィニッシュに結び付ける確実性といったあらゆる面で力の差を誇示されたプレシーズンマッチ初戦でした。
若手中心で挑んだ釜石SWは、前半は防戦一方で、時間が進むにつれてペナルティの数も増えるなど苦しいゲーム展開を強いられましたが、後半は粘り強いディフェンスからいいアタックにつなげてトライを取り切る場面を見せることができました。また試合最終盤での連続トライは敗戦の中でも次につながる収穫の一つとなりました。次戦は9月27日から始まるNTTジャパンラグビーリーグワンライジングです。対戦相手は昨シーズンの準優勝チームであるクボタスピアーズ船橋・東京ベイ。2戦続けて日本トップクラスのチームとの対戦となりますが、この試合で得たものをトレーニングでフィードバックし、改めて強豪チームに立ち向かう釜石SWの姿にご期待ください。
コメント
ゲームキャプテン 山田 龍之介 選手
ケフHCから『試合への意識や自覚を切らさないこと』を課題に与えられていました。ゲームキャプテンの自分からはチームへ『コネクションを切らさない』こと話しました。そこについては、悪くはなかったと思いますが、コネクションの前の1つ目の仕事であるタックルやセットピースの始まりが良くなかったので静岡BRに主導権を握られてしまいました。1つ目の仕事の精度を上げることが今後の課題です。
(釜石絆の日・ともだちマッチという試合を迎えるにあたって)「自分たちが釜石でラグビーができることは当たり前ではないので、チームとしても個々でも釜石でプレーする『責任』を果たそう。静岡BRが毎年こうして試合をしてくれることにも感謝してプレーをしよう」と試合前にチームへ話しました。
今後は、80分間の完成度をあげていきたいです。今日の試合でも、いいプレーがありました。それを80分間のうちで、できるだけ長く続けられるよう修正していきたいです。
トウタイ・ケフ ヘッドコーチ
ディフェンスが良くなかったです。(相手の得点が)80点になるとは思っていませんでした。チームには、マインドセットをしっかりしようと話していました。チームとしても、フォワードとしてももっとアグレッシブに、コンタクトエリアにもっとコミットしていかなければいけない。フィジカル面で、もっと向上していかなければいけないです。
(次戦に向けて)釜石の皆さんやファンのみなさんに誇りに思ってもらえるような試合がしたいです。今日の試合でも、選手たちが最後まで諦めない姿を見せてくれました。まだまだ課題がありますが、これからその課題や自分と向き合って改善していきます。選手たちは結果を悔しく思っています。ファンの皆さんも同じように思っていると思います。今日は新しい体制の下での試合でした。ここから良くしていきます。チームとしても成長していきますので引き続き応援をよろしくお願いします。皆さんの応援に感謝しています。
千葉 健 選手
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— 日本製鉄釜石シーウェイブス (@KamaishiSW) September 20, 2025
チームとしては負けてしまいましたが、トライを決めて(出場を)終えることができたので、まずは自分の仕事ができました。緊張感のある試合でしたが、自分のやるべき仕事をしっかりと頭で整理してグラウンドに立つように意識して今日まで準備をしていました。(後半7分のトライは)いい感じのオフロードが来て、前を見たらスペースがあったので走り込むだけのトライでした。シーウェイブスに入団して初トライでした。先輩たちからも沢山声をかけてもらい、モチベーションが上がりました。これからも頑張ります。雨の中、応援ありがとうございました。次(9/27)はS東京ベイ戦がありますので、引き続き応援よろしくお願いします。