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NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26 D2 第1節/清水建設江東ブルーシャークス戦

試合情報投稿日:2025.12.3

試合 NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26 ディビジョン2 第1節 <VISITOR>
対戦相手 清水建設江東ブルーシャークス
対戦日時 2025年12月13日(土) 14:30キックオフ
競技場 江東区夢の島競技場(東京都江東区)
対戦日時 2025年12月13日(土) 14:30キックオフ
ジャージ 白(2nd)
チケット TicketRUGBY / チケットぴあ
事前申込不要 SP(セルフプライシング)シート
放送 J SPORTSオンデマンド
J SPORTS 3 19:30〜22:00
DAZN
イベント情報 江東BS公式ウェブサイト
チームテント メンバー表、選手紹介ミニブック、各種チラシの配布
オフィシャルグッズの販売
ファンクラブ会員証への来場スタンプの押印
ファンクラブのご案内
アプリ観戦 SpoLive(テキスト速報)
ギフティング機能の「スーパー応援」をご利用いただいた方全員に、当日出場選手のSpoLiveコレクションカードをプレゼント!
パブリックビューイング パブリックビューイング Supported by J SPORTS 開催のお知らせ
28-17LOSE
前半 後半 前半 後半
1 3 T 0 2
1 3 G 0 2
0 0 PT 0 0
0 0 PG 1 0
0 0 DG 0 0
7 21 小計 3 14
リーグワン公式試合記録

 

メンバー

Starting
松山 青
伊藤 大輝
野口 大貴
ベンジャミン・ニーニー
畠澤 諭
アンガス・フレッチャー
河野 良太【キャプテン】
サム・ヘンウッド
村上 陽平
ミッチェル・ハント
小野 航大
ヘルダス・ファンデルヴォルト
村田 オスカロイド
阿部 竜二
落 和史
Reserves
16西林 勇登
17青柳 魁
18髙橋 璃玖
19山田 龍之介
20高橋 泰地
21岡 新之助タフォキタウ
22川上 剛右
23髙居 海靖

 
【メンバー変更】(12/13 10:00更新)
13 畠中 豪士(OUT) → 村田 オスカロイド
22 村田 オスカロイド → 川上 剛右(IN)

マッチレポート

いよいよ幕を開けたジャパンラグビーリーグワン2025-26シーズン。日本製鉄釜石シーウェイブス(以下、釜石SW)は、ビジターで清水建設江東ブルーシャークス(以下、江東BS)との開幕戦に臨みました。昨シーズンはディビジョン2で2試合を戦い1勝1敗。さらに11月22日に行われたプレシーズンマッチも含め両チームは常に接戦を演じており、拮抗した力関係の相手に勝ち切れるかが試される一戦となりました。

試合は14時30分、釜石SWボールでキックオフ。
立ち上がりから釜石SWは、コリジョンへの強いこだわりを前面に押し出したディフェンスを見せます。相手のボールキャリアに対して前へ出る姿勢を徹底し、簡単にゲインを許しません。前半3分、相手陣内でファーストスクラムを迎えると、がっちりと組み合いマイボールを確保します。そこから素早く右へ展開し、パスを受けたCTBヘルダス・ファンデルヴォルト選手が一気にゲイン。トライラインまで残り約10mと迫りましたが、相手のタックルに捕まり、惜しくもタッチラインを割ります。
このラインアウトを江東BSが成功させますが、中央に展開したところで釜石SWの気迫あふれるディフェンスが立ちはだかります。フォワード陣が次々とボールキャリアに絡み、激しい接点を作り出すと、パイルアップからマイボールスクラムを獲得します。しかし、このスクラムで釜石SWはコラプシングの反則を取られてしまい、エリアを大きく戻されてしまいます。そしてミドルゾーンからのラインアウトを起点に中央をブレイクされると、前半6分に先制トライを許し、序盤に0-7と追いかける展開を強いられることになります。
それでも釜石SWは動じることなく、落ち着いて試合を進めます。コンテストキックを効果的に織り交ぜながら相手陣内へ侵入し、フェーズを重ねて主導権を握っていきます。何度も22mライン内に入り込みますが、江東BSの我慢強いディフェンスの前にハンドリングエラーなどでボールを失い、なかなかトライまで結びつきません。
しかし我慢してアタックを続けた前半16分、中央の好位置でペナルティを獲得すると、SOミッチェル・ハント選手が落ち着いてショットを決め、3点を返します。スコアを3-7として、流れを引き寄せます。

リスタート後もラインアウトが安定しない江東BSに対し、釜石SWはしっかりとプレッシャーをかけ、ボールを奪ってチャンスを広げます。前半20分には相手陣内5mでラインアウトをクリーンキャッチし、モールからアタックへ移行。そのまま12フェーズを重ねる粘り強いアタックを見せましたが、相手のプレッシャーに押し戻され、最後はノックフォワードの反則を犯してしまいます。
また、前半25分には13フェーズを重ねて相手陣内へ侵入し、ラインアウトからのアタックでFL河野良太選手がトライラインを越えましたが、直前のプレーがダブルムーブメントと判定されノートライ。前半31分にも深い位置でラインアウトを得てモールからトライを狙いましたが、ここでも決めきれず。攻め込みながらもスコアを奪えない、もどかしい時間帯が続きます。

そうした中、前半36分に試合は大きく動きかけます。自陣深くまで攻め込まれた場面で、河野選手がハイタックルの判定を受け、10分間の一時退場となります。14人での戦いを強いられた釜石SWは、フォワードを1人欠いたことでスクラムでも苦しい状況に立たされます。江東BSはスクラムを起点にアドバンテージを得ながら攻勢を強め、前半39分にはトライライン前5mでのスクラムという最大のピンチを迎えます。
しかし、ここでチームを救うプレーが生まれます。相手SHに対してSH村上陽平選手が素早くプレッシャーをかけ、ノックフォワードを誘発。終盤での失点を防ぎ、拮抗した展開を維持しました。その後はしっかりとボールをキープして時間を使い、3-7のまま前半を終えました。

後半開始にあたり、釜石SWはPR野口大貴選手に代えてPR高橋璃玖選手を投入しますが、開始早々の後半2分、数的不利の状況で失点を許し、スコアを3-14とされます。しかし釜石SWはすぐに反撃。後半6分、ミドルゾーンでスクラムを起点にボールを左へ展開すると、ファンデルヴォルト選手が再び大きくゲイン。一気にトライライン間際まで前進します。その後はフォワードでじっくりとアタックを継続し、17フェーズを重ねた末、村上選手が右手一本でトライ!再び4点差に迫ります。このプレーの直後、一時退出していた河野選手もグラウンドに戻り、釜石SWは再び15人で逆転を目指します。
勢いに乗って逆転を狙いたい釜石SWでしたが、リスタートのボールの確保に失敗するとそこからの展開で後半9分に失点を許し、10-21とリードを広げられてしまいます。さらに後半13分には昨季まで釜石SWに在籍していたFBキャメロン・ベイリー選手にミドルゾーンでパスを奪われ、絶体絶命のピンチを迎えます。ここをハント選手の見事なタックルでピンチを切り抜けると、後半17分にもハント選手が体を張ったディフェンスでチームを救います。

流れを引き戻したい釜石SWは、後半20分、HO西林勇登選手とFL髙橋泰地選手という伸び盛りのメンバーを投入すると、粘り強いディフェンスから徐々に流れを引き寄せます。後半27分、ラインアウトを起点に規律あるアタックを続け、相手の反則を誘発。この展開の中で反則の繰り返しにより江東BSにイエローカードが提示され、釜石SWは数的優位の状況を生み出します。
迎えた後半31分、ラインアウトからのアタックでLO畠澤諭選手が右中間にトライを決め、スコアは17-21。試合終盤を迎える中、1トライで逆転可能な点差まで追い上げます。残り時間は8分。WTB川上剛右選手を投入し、勝利を目指す釜石SWは後半33分、この日精度の高いキックを再三見せていたSH村上陽平選手が“50-22”を成功させ、大きなチャンスをつかみます。しかし、勝負どころのラインアウトでこの試合初めてのロスト。続くアタックでもハンドリングエラーが出てしまいます。逆転を目指しプレッシャーをかける釜石SWでしたが、後半36分には相手のハイパントから一気に中央へ運ばれると、グラウンディングを許し、スコアを17-28とされてしまいます。
釜石SWは最後まで勝利を目指して攻め続けましたが、その後スコアは動かず試合終了。ジャパンラグビーリーグワン発足以降、初となる開幕戦勝利には届きませんでした。

悔しい敗戦とはなりましたが、一貫性のあるディフェンスや試合中のスクラム修正、ラインアウトの高い成功率など、プレシーズンで取り組んできた成果が随所に見られた開幕戦でもありました。
次節は12月21日、釜石鵜住居復興スタジアムで迎えるホストゲーム開幕戦です。日野レッドドルフィンズを相手に、開幕戦に勝ち切れなかった悔しさを糧に今季初勝利を目指す釜石SWの戦いにご期待ください。

マッチレビュー

トウタイ・ケフ ヘッドコーチ

「今日のエフォートは本当に良かったと思っています。ディフェンスでいくつかエラーやシンプルなミスはありましたが、そこは今後改善できる部分です。それでも選手たちの努力の面は非常に良かったですし、ここからチームとして積み上げていけると思っています」

──プレシーズンでも江東BSと対戦しましたが、その後に修正できた点はどこでしょうか。
「まずスクラムです。改善に取り組んできましたが、まだ課題は残っています。特に前半のスクラムは難しい場面がありました。また、修正点としては『やるべきことを確実に遂行しよう』と選手たちに伝えており、多くの局面でそれが体現できていたと思います。釜石SWとしては良いプレーをしていたと思いますが、今日は江東BSがスコアし勝利をつかみました。そこは江東BSを讃えたいと思います」

河野 良太 キャプテン

「前半の入りで先にスコアしたいところでしたが、ディフェンスのミスから江東BSに先制を許してしまいました。ただ、それ以外の時間帯ではディフェンスのフィジカルの強さを発揮して我慢強く戦えていたと思いますし、その点は次戦以降のポジティブな点だと捉えています。一方でアタックではゴール前まで攻め込みながらもスコアできず、流れに乗り切れませんでした。そこは次節に向けて改善したいと考えています」

──メインスタンドがほぼ満席になるほど、釜石からも多くのファンが駆けつけていました。どのように感じていましたか。
「本当に素晴らしい環境の中でラグビーをさせてもらい、心から感謝しています。釜石から駆けつけてくれたファンの方々も多かったと思いますし、どうしても勝ちたかったという思いがあります。ただ、シーズンはまだ続きます。次節はホストゲームですので、しっかり勝利を届けられるよう準備していきたいと思います」

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