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釜石鵜住居復興スタジアムで津波避難訓練を実施しました

お知らせ投稿日:2025.11.10

いつも日本製鉄釜石シーウェイブスへの温かいご支援とご協力をいただきありがとうございます。

11月6日(木)、釜石鵜住居復興スタジアムで避難訓練を行いました。 11月5日は「津波防災の日」「世界津波の日」であることから、防災意識を高める取り組みとしてチームでは4年ぶりに避難訓練を実施。

万が一、釜石市鵜住居での試合時に津波注意報・警報が発令された際は、事務局・運営スタッフが観客誘導を行い、選手やチームスタッフは「率先避難者」という役割に変わります。今回の避難訓練では、その役割や避難経路を全員で確認する時間となりました。

シーウェイブスには、岩手県紫波町出身の阿部竜二選手をはじめ、宮城県気仙沼市出身・村上陽平選手、福島県いわき市出身・小野航大選手ら12名の東北出身選手が在籍しています。また、山田龍之介選手は釜石SWに移籍後、防災士の資格を取得しました。12 月から開幕するジャパンラグビーリーグワン2025-26 シーズンは、東日本大震災から15年の節目の年。ラグビーができる喜びを感じるとともに、一層の防災意識を持ちながら新たなシーズンを戦ってまいります。

コメント

河野良太キャプテン
実際にここで津波が起きたっていう事実はあるので、もし次に地震津波が起きた時に自分たちがしっかりと率先して避難ができるように、常日頃からこういった活動をしておくことはすごく大事なことだと思います。

山田龍之介選手(防災士資格保持)
釜石のまちを知るために、避けて通れないのが大震災や復興の道のりなので(防災士の資格を取りました)。『津波てんでんこ』で、周りの人にも声をかけながら迅速に避難が出来ればと思っています。

津波てんでんこ
「津波が起きたら家族が一緒にいなくても気にせず、てんでばらばらに高所に逃げ、まずは自分の命を守れ」という三陸地方に伝わる防災標語。一見、冷たい言葉に感じますが、山田(龍)選手の話す通り、周囲の避難促進にも繋がります。

トウタイ・ケフヘッドコーチ
命を救う・守るための避難訓練なので、みんなで確認することは大事だと思います。初めて津波避難訓練を経験しました。スタジアムから、かまいしワークステーションまでの長い距離を歩くよりもスタジアムのすぐ後ろの山を登った方がいいかと思っていましたが、話を聞いて勉強になりました。(※)

2010年にクボタスピアーズで現役を引退し、2011年の東日本大震災の時はオーストラリアに戻っていましたが、津波や大きな地震のことはもちろん知っていました。当時、ラグビーの仲間が釜石にいたので、心配でとてもショックな出来事でした。津波の映像を見たときは本当に悲しかったし、ここで暮らしている皆さんを思うと心が痛みました。地域とのつながりがとても強いチームの一員になれること、この場所でチームの指揮を執ることを誇りに思います。

(※)逃げ遅れた場合や、すぐに津波が来る場合は、メインスタンドの後ろの山に避難しますが、津波が来た後に孤立してしまうため、内陸へ向かって避難をします。