NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25 D2 第4節/花園近鉄ライナーズ戦

試合 | NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25 ディビジョン2 第4節 <HOST> |
---|---|
対戦相手 | 花園近鉄ライナーズ |
対戦日時 | 2025年1月25日(土) 13:00キックオフ / 11:00開場(ファンクラブ会員10:45開場) |
競技場 | ハワイアンズスタジアムいわき(福島県いわき市) |
ジャージ | 赤(ファーストジャージ) |
イベント情報 | ![]() NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25 D2 第4節 ホストゲーム特設ページ |
チケット | 特設ページ内 チケット情報 をご確認ください |
放送 | J SPORTSオンデマンド J SPORTS 1 12:50〜15:30 |
チームテント |
・メンバー表、選手紹介ミニブックリーフレットの配布 ・チームグッズの販売 ・ファンクラブ会員証への来場スタンプの押印〜特典のお渡し ・ファンクラブのご案内 |
アクセス |
<車でお越しの方> 常磐自動車道いわき中央ICより約12分、常磐自動車道いわき湯本ICより約15分 ・スタジアム駐車場をご利用ください。 <電車でお越しの方> JR常磐線いわき駅より車で約18分、JR常磐線湯本駅より車で約5分 *湯本駅間でシャトルバスを運行します。詳細は特設ページ内 アクセス情報 をご確認ください。 |
アプリ観戦 | SpoLive(テキスト速報) *ギフティング機能の「スーパー応援」をご利用いただいた方全員に、当日出場選手のSpoLiveコレクションカードをプレゼント! |
![]() |
30-33LOSE | ![]() |
||
前半 | 後半 | 前半 | 後半 | |
---|---|---|---|---|
2 | 2 | T | 2 | 3 |
1 | 1 | G | 2 | 2 |
0 | 0 | PT | 0 | 0 |
2 | 0 | PG | 0 | 0 |
0 | 0 | DG | 0 | 0 |
18 | 12 | 小計 | 14 | 19 |
メンバー
- Starting
- 山田 裕介
- 伊藤 大輝
- 上田 聖
- 畠澤 諭
- ハミッシュ・ダルゼル
- ベンジャミン・ニーニー
- 河野 良太
- サム・ヘンウッド
- 村上 陽平[キャプテン]
- ミッチェル・ハント
- ヘンリー ジェイミー
- ヘルダス・ファンデルヴォルト
- 畠中 豪士
- 川上 剛右
- 落 和史
- Reserves
- 16王野 尚希
- 17稲田 壮一郎
- 18野口 大貴
- 19タタナ ダラス
- 20石垣 航平
- 21南 篤志
- 22高居 海靖
- 23髙橋 泰地
マッチレポート
2025年1月25日(土)、前節の歓喜から2週間空けて迎えた第4節は、3シーズン前、釜石鵜住居復興スタジアムでの大敗が鮮烈に記憶されている花園近鉄ライナーズ(以下「花園L」)との一戦。
会場は、福島県いわき市・ハワイアンズスタジアムいわき。昨シーズンに引き続き、今シーズンもホストゲームとしての開催となります。試合当日は朝の曇り空が試合時間に近づくに連れて回復、試合時間には晴天に恵まれました。気温は12度、風は時折風速3メートルの風が寒さを感じさせるものの、概ね穏やかなコンディションでの試合となりました。
前節の勝利から、連勝を狙いたいシーウェイブス。対する花園Lは、日本代表選手のほか、ニュージーランド代表やオーストラリア代表でも活躍する選手を擁しながらも、ここまで3戦未勝利という成績でこの一戦を迎えており、勢いに乗りたいシーウェイブス連勝への期待が高まる一戦になりました。
13時、花園Lのキックでゲームがスタート。
試合開始直後、序盤からシーウェイブス陣のトライラインに迫る花園Lですが、シーウェイブスは粘り強いディフェンスで、花園Lの前進を容易に許しません。ディフェンスで前進する場面もあり、ゲームの入りとしては良い集中力で花園Lを好きにさせない展開が続きました。
しかし前半10分、ゲームを動かしたのは花園Lでした。
シーウェイブス陣22メートル付近から、シーウェイブスのディフェンスが一瞬重なったところ、日本代表経験も豊富な花園L・セミシ・マシレワ選手(FB)がスルスルと抜けそのままゴール下にトライ、キックも決まり、0-7でゲームが動き始めます。
続くキックオフから、今度は花園L陣深くに襲い掛かるシーウェイブス。サム・ヘンウッド選手(No8)が大きく前進しゴール前に迫ります。ヘンウッド選手が作ったラックからスムーズにパスを展開すると、前半13分、ミッチェル・ハント選手(SO)が花園Lのディフェンスをかわし、そのままトライラインに持ち込みトライ!キックは決まりませんでしたが、5-7となります。
しかし、続くキックオフからは再び花園Lがボールを持つ時間が続き、前半15分、シーウェイブスは、ディフェンスのラインスピードのギャップで空いたスペースを突かれて花園Lに追加トライを奪われます。キックも決められて5-14とされます。
シーウェイブスは、個々のフィジカルで上回られる花園Lにリードを許しますが、15人全員がひたむきにプレーして反撃の機会をうかがいます。
すると前半25分、花園L陣5メートルライン付近で得たペナルティからトライライン前でのマイボールラインアウトを得たシーウェイブス。このラインアウトモールを押し込みながら、河野良太選手(FL)がトライライン右隅へ技ありのトライを決め、ハント選手のゴールも決まって、12-14と2点差に詰め寄ります。
さらに続くキックオフからもたびたび花園L陣に攻め込むシーウェイブス。
ここからの時間帯は、花園L陣からハーフウェイライン付近での攻防が中心となり、いかにシーウェイブスが花園Lにプレッシャーを掛けていたかが分かる展開となりました。
そして前半も終盤に迫った37分。シーウェイブスは、花園L陣22メートル、ゴール正面付近でのペナルティを得ます。ここでシーウェイブスは、ショット(ペナルティゴール)を選択。ハント選手が冷静にこれを決め、ついに逆転!15−14とし、このゲームで初めてリードする展開を迎えます。
さらに、ホーンが鳴った前半40分、シーウェイブス陣10メートル付近でノットリリースザボールのペナルティを獲得すると、シーウェイブスは再びショットを選択。ここでのキッカーをロングゴールに定評のあるバイスキャプテン、ヘルダス・ファンデルヴォルト選手(CTB)が務め、綺麗な回転を描いたキックがゴールのど真ん中を射抜き、しっかり3点を追加!
18−14とリードして試合を折り返すことになりました。
シーウェイブス・ハント選手のキックオフでリスタートした後半。
リードして折り返したシーウェイブスは、キックオフ早々、花園L陣内での攻撃を続けます。そして、後半3分、花園L10メートル付近からパスを右サイドに大きく展開すると、ボールを受けた川上 剛右選手(WTB)がディフェンスのいない無人の前方のエリアにキック。そのボールがバウンドすると、走り込んできたキャプテン・村上 陽平選手(SH)の胸元へ!ボールを確保した村上選手は相手ディフェンダーのタックルを受けますが、フォローに走り込んだ川上選手にパスを繋ぎ、川上選手が走りきってトライ!
個人技の光る華麗な追加点で試合後半の先手を取ります。キックも決まって25−14とリードを広げるシーウェイブス、ここから更に必勝体勢に入りたいところです。
しかし、ここからなかなか決定的な得点機を掴めない状況が続き、シーウェイブスはハーフウェイライン付近での攻防を余儀なくされます。徐々に花園Lが攻撃する場面が増えると、後半17分、シーウェイブスは花園Lにシーウェイブス陣22メートル付近に攻め込まれ、トライラインに迫られます。そして、花園Lが一瞬パスミスをしかけ、シーウェイブスディフェンスの出足が鈍ったその瞬間、走り込んだ花園Lの選手がそのまま抜けてゴール下にトライ。キックも決まって25−21と、再び4点差に迫られます。
しかしシーウェイブスも試合の流れを簡単には手放しません。
続くキックオフ。ボールを確保した花園Lの選手に対してハント選手が鋭いタックルを見せると、すかさずシーウェイブスがターンオーバー。ボールを持ったヘンウッド選手が大きく前進して左に展開すると、後半から入った野口 大貴選手(PR)がトライラインに迫り、ラックサイドでボールをピックアップした河野選手がこの日2トライ目のトライ!キックは外れますが、30−21と点差を9点差に広げます。
時間は後半25分を過ぎ、徐々に疲れの色が見え始めるシーウェイブスですが、この9点差を守り抜きたいという状況です。しかし、その中でシーウェイブスは、自陣22メートル付近でのスクラムで痛恨のコラプシング。花園Lは勢いづき、続くラインアウトモールを押し込んで追加のトライを挙げ再び4点差となってしまいます。
何とか流れを取り戻したいシーウェイブスは、後半28分、河野選手の目の覚めるような猛タックルからターンオーバーしますが、直後のスクラムで再びコラプシングを取られ、チャンスを手中に収めることができません。
そして、後半33分。
これまで終始鋭さを見せてきたシーウェイブスのタックルが若干鈍ります。花園Lの司令塔・クウェイド・クーパー選手(SO)はタックルを受けながらも、手が自由な状態。その状態から、一瞬空いたスペースにオフロードパス。するとそこに走り込んだ選手がパスを受け大きく前進すると、シーウェイブスはオフサイドのペナルティを取られてしまい、花園Lにゴール前でのラインアウトを許してしまいます。
後半35分。
試合終盤でのゴール前ラインアウトからシーウェイブスは花園Lにラックサイドを執拗に攻め続けられ、ついに逆転のトライを決められてしまいます。
キックも決められ、30−33。花園Lの“狡猾さ”と“執念”を感じる一連のプレーに、ついにシーウェイブスはここまで保ったリードを手放すことになってしまいます。
残り時間5分、シーウェイブスは懸命に攻め手を探しますが、痛恨のパスミスで攻撃の機会を失い試合終了。
試合終了間際の大逆転劇。
シーウェイブスとしては、試合開始から鋭くて圧力の強いディフェンスを終盤まで続けられただけに、残り10分を超えてからの展開が悔やまれます。
しかしながら、ここまで厳しい鍛錬によりチーム全体で積み上げてきたラグビーが、選手個々のフィジカルバトルに優れる花園Lを相手に通用したのも事実です。特に、今シーズンこだわりをもって取り組んできたディフェンスでは、体格に優れる花園Lの選手と終始互角に渡り合うことができました。
これからは、チームとして積み上げてきたラグビーを更に突き詰めながら勝ち切ることが一層求められます。そこには、選手一人ひとりがプレーの精度だけでなく、勝利への執念、得点への執念を更に高めていくことが求められるでしょう。
4試合を終えて1勝3敗という結果を踏まえると、シーズン目標であるトップ4達成のためには連勝していく必要があります。まずは次節で「1勝」をしっかり勝ち取り、続く試合でも勝利を積み上げていくシーウェイブスをぜひ、皆さんにご覧いただきたいと思います。
そして、グラウンドに立つ選手たちにとって、スタンドから聞こえる「釜石コール」は本当に大きなうねりを作ってくださる、大切な力になっています。
次節以降も、皆さんから熱い「釜石コール」を送ってください。
引き続きのご声援、よろしくお願い致します。
マッチレビュー
須田 康夫ヘッドコーチ
本日の試合の総評をお願いします。
いわきでのホストゲーム開催ということで、たくさんのファンの方に来て頂いて非常に嬉しく思っております。選手たちも非常にいいパフォーマンスでラグビーできたんじゃないかと思います、
ゲームの内容といたしましては、少しミスは有りましたが非常にいい内容だったんじゃないかと思います。ただ、重要な局面でのプレッシャー負けだったりエラーだったり、メンバー入れ替えた後の質というところでは改善が必要だと思います。そこが、しっかりできれば勝ち切るチームになれると感じています。
結果的に終盤の失点で3点差で敗戦となりましたが、この届かなかった「4点」の差をどういったところに感じていますか?
先程も申し上げたとおり、重要な局面でのエラー、そしてエラーしただけであればまだイーブンなんですが、さらにネガティブを重ねてしまうところ、という部分に有ったのではないかと思います。
直近の試合の規律の部分で少し劣勢に立たされる部分もあったと思いますが、今日の試合に関してはいかがでしょうか?
前半は、確かに規律の部分はあったんですが、やり合いの部分でしょうがないところはあったと思います。ただ、後半は「諦めた」というか、逃げた規律の乱れだったと思いますので、そこは逃げるのではなく、しっかり勝負強いチームにならないと勝てないと感じました。
キャプテン 村上 陽平 選手
本日の試合の総評をお願いします。
今週の花園L戦に向け非常に良い準備ができてきたと感じていたので、勝ちきれなかったところは非常に悔しいと感じていますが、相手のよく回すアタックに対して、ディフェンスはよく順応できていたと思いますので、そこはすごくポジティブに捉えています。
今までは、ディフェンスが後手後手に回っている試合が多かったので、そこはチームとしてよく修正して臨めた80分だったと思います。ただ、須田HCからの総評にも有りましたとおり、重要な局面でのエラーだとか、チームとしての綻びの部分は、チームとして勝ちきれない課題だと思います。そこは、もう一度見直し、修正して次節の日野RD戦に臨めたらと思います。
今日の敗戦を、どう次に活かしていきたいと思いますか?
今日の試合は、ラスト20分のゲームクロージングのところで、勝ちが見えたところでの気の緩み等がペナルティに繋がってしまったと思いますので、そこの部分は、もう一度規律に対して、引き続き声をかけ続け、練習から意識を高めていくことでしか改善できないと思っております。リーダーが先頭に立ってチームにアプローチし続けていくことを、キャプテンとして徹底していけたらと思っています。
今シーズン、第2節GR東葛戦以外は、非常に僅差で敗戦だったり、逆転勝ちしたりと競った試合が多くなっていますが、昨シーズンからのチームの変化をどう感じていますか。
チームとしてやるべきことが毎試合毎試合明確で、そこに対してチーム全体でフォーカスしてできているとは思います。しかし、勝ちきれていないところ、プレシーズンマッチで勝ち癖を付けることを意識してきましたが、プレシーズンとシーズン公式戦は違うので、気を緩めない80分間の集中、しっかりスイッチをオンし続けることをもう一度、チームに対してアプローチしたいと思っています。
外からは、チームの雰囲気は良くなったんじゃないかというように見えます。良くなった要因はどういうところにあると捉えていますか?
実際に良くなっていると感じています。ディフェンスも、アタックも、フォワードとバックスのコネクションが緩まなくなってきたことで、チーム全体として動けているというように感じています。これまで以上に、フォワードとバックスのコネクションが強固になってきていることが要因ではないかと思います。