ジャパンラグビー リーグワン ライジング 第1戦/クボタスピアーズ船橋・東京ベイ戦

試合 | ジャパンラグビー リーグワン ライジング 第1戦 |
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試合名 | 「黄金の國、いわて。」Presents. 県政150周年記念スペシャルマッチ |
対戦相手 | クボタスピアーズ船橋・東京ベイ |
対戦日時 | 2025年9月27日(土) 12:00キックオフ(開場 10:00) |
競技場 | 釜石鵜住居復興スタジアム(岩手県釜石市) |
ジャージ | ライトグレー(トレーニング用) |
入場料 | 無料 |
イベント情報 |
「黄金の國、いわて。」Presents.県政150周年記念イベント ・岩手県PRブース(岩手県の歴史・ILC誘致のパネル展示、観光情報等) ・岩手県マスコットキャラクターそばっち撮影会&グリーティング (①10:00〜10:15、②11:15〜11:30 岩手県PRブース付近) *天候状況により中止となる場合がございます。 釜石高校有志グループ「夢団」による伝承活動 シーウェイブス選手によるグリーティング ラグビーのまち釜石教室特別編「日本製鉄釜石シーウェイブス×クボタスピアーズ船橋・東京ベイ 合同ラグビークリニック」 |
フードコーナー | 県内外より美味しいグルメが23店舗出店 |
チームテント |
・メンバー表、選手紹介ミニブックリーフレットの配布 ・チームグッズ、釜石ラグビーグッズの販売 ・ファンクラブのご案内 |
放送 | ・YouTube 釜石市公式チャンネル〜ラグビーのまち釜石〜 |
アクセス |
・三陸鉄道(鵜住居駅より徒歩約7分) ・岩手県交通路線バス(鵜住居駅より徒歩約7分) ・市内巡回無料シャトルバス(時刻表はこちら) 【駐車場】 |
その他 | 【応援ハリセンプレゼント】入場ゲートにて最新ポスタービジュアルの応援ハリセンをお配りします。
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前半 | 後半 | 前半 | 後半 | |
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2 | 0 | T | 3 | 7 |
0 | 0 | G | 3 | 5 |
0 | 0 | PT | 0 | 0 |
0 | 0 | PG | 0 | 0 |
0 | 0 | DG | 0 | 0 |
10 | 0 | 小計 | 21 | 45 |
メンバー
- Starting
- 松山 青 [24]
- 西林 勇登 [26]
- 上田 聖 [37]
- 山田 龍之介 [36] ゲームキャプテン
- 鈴木 雄海 [31]
- アンガス・フレッチャー [39]
- 高橋 泰地 [19]
- 石垣 航平 [42]
- 岡 新之助タフォキタウ [10]
- 落 和史 [23]
- 千葉 健 [40]
- トンガ モセセ [33]
- パウラ・マヘ [15]
- ダリエス・トマス [54]
- 高居 海靖 [12]
- Reserves
- 16ルル・パエア [17]
- 17青柳 魁 [16]
- 18長田 将大 [47]
- 19コナー・セヴェ [4]
- 20畠澤 諭 [38]
- 21武者 大輔 [35]
- 22サム・ヘンウッド[21]
- 23南 篤志 [9]
- 24齋藤 弘毅 [41]
- 25阿部 竜二 [13]
- 26今 大輝 [49]
マッチレポート
日本製鉄釜石シーウェイブス(以下、釜石SW)は9月27日、今シーズン2試合目となるプレシーズンマッチを行いました。
今シーズンは開幕前の9月、10月に2試合(1試合はホストゲーム)、若手育成を目的とした大会「ジャパンラグビーリーグワン ライジング」が行われます。その第1節として釜石鵜住居復興スタジアムにクボタスピアーズ船橋・東京ベイ(以下、S東京ベイ)を迎え、「黄金の國、いわて。」Presents.県政150周年記念スペシャルマッチと題した試合に臨みました。
試合当日の天候は気持ちのいい秋晴れ。絶好のラグビー日和の中、試合開始の時を待ちます。
グラウンドでは釜石SWアカデミー、紫波オックスラグビースクール、北上レッドファイヤーズ、宮古ラグビースクールの選手の皆さんが花道キッズとして迎える中、両チームの選手が入場します。S東京ベイはブラックを基調にシンボルカラーであるオレンジをあしらったジャージー。一方の釜石SWはグレーのジャージーで登場しました。
12時01分、釜石SWのキックオフでスタート。
序盤はキックゲームの様相を呈しますが、釜石SWはマイボールを継続させながらフェーズを重ね、ピッチの幅を広く使ってのアタックを試みます。そして、前半4分にはこの試合の注目点の1つだったファーストスクラムを迎えます。前週の静岡ブルーレヴズ戦で圧倒され、大きな課題が残ったスクラムは、この試合でも劣勢は変わらず、押されてノックフォワードを犯すと、さらにオフサイドのペナルティを重ねてしまい、エリアを大きく後退させられます。釜石SWが自陣でのプレーを強いられる展開の中、この試合の先制点は前半11分。S東京ベイに中央から右への大きな展開を許すと、最後はWTB山﨑洋之選手に右中間にトライを決められます。
得点後に釜石SW陣内でのプレータイムを増やすS東京ベイに対し、釜石SWは押し込まれながらも要所で鋭いタックルを決め、簡単に前進を許しません。反撃の機会をうかがう釜石SWは、相手のペナルティから敵陣20m付近でラインアウトを獲得しますが、スローワーとジャンパーのタイミングが合わずターンオーバー。なかなか攻め切れません。それでも前半20分、この日大きな存在感を示していたFLアンガス・フレッチャー選手がハイパントのこぼれ球に反応し敵陣で前方に蹴り出すと最後はサポートに走っていたSO落和史選手が拾い、そのままトライ!5点を返します。
その後も効果的にキックを使い、プレッシャーを掛けてチャンスにつなげる釜石SW。前半26分にはラインアウトからのモールアタックでトライライン寸前まで迫りましたが、ノックフォワードを犯してチャンスを生かし切れません。前半28分、釜石SWは縦に鋭いアタックを仕掛けるS東京ベイに対し、自陣中央でペナルティを与えてしまいます。モールアタックからトライを試みるS東京ベイに対し、しっかりと前進を止めた釜石SWでしたが、モールが崩れたあとにキックでスペースを突かれてトライを許してしまいます。これでスコアは5―14となりました。
直後のキックオフのボールをレシーブしてアタックにつなげる釜石SWでしたが、前半32分にブレイクダウンからターンオーバーを許すと、S東京ベイにディフェンスの間隙を縫うランを許して連続トライ。7点を加えられ、点差を16点に広げられます。
しかし、釜石SWは、前半34分。SH岡新之助タフォキタウ選手が敵陣でラックサイドをランでブレイクすると、フォローに走っていたPR松山青選手にパスをつなげてそのままトライ!1本目とほぼ同じ位置からのコンバージョンキックをSO落選手が決めきれず、前半は10-21とS東京ベイがリードで折り返しました。
後半、釜石SWはPR松山選手に代えてPR青柳魁選手、HO西林勇登選手に代えてHOルル・パエア選手、PR上田聖選手に代えてPR長田将大選手、LO鈴木雄海選手に代えてLOコナー・セヴェ選手、WTBダリエス・トマス選手に代えてWTB阿部竜二選手をグラウンドに送ります。その立ち上がり、S東京ベイのラインアウトでのミスに乗じてSH岡選手が前進しますが、S東京ベイの強固なディフェンスの前にノット・リリース・ザ・ボールの反則を犯してしまい、逆に自陣でのプレーを強いられる展開になります。このアタックでS東京ベイは右からブレイクしてトライ。直後のプレーでもラインアウトからのモールアタックで連続トライを決められ、10-33と突き放されます。前半は相手の隙を突いたアタックで食らいついていた釜石SWですが、後半開始早々に出鼻をくじかれ、点差を広げられてしまいます。
後半12分にもS東京ベイに右へのキックパスからトライを奪われると、釜石SWはSH岡選手に代えてSH南篤志選手を投入しますが、後半16分にラインアウトのミスから中央をブレイクされてさらに失点を重ねてしまいます。さらに、後半23分には中央でのスクラムをきっかけにトライを許すなど、後半に入ってからS東京ベイに怒涛の5連続トライで力の差を見せつけられます。大きくリードを許した釜石SWはFL武者大輔選手、No.8サム・ヘンウッド選手、LO畠澤諭選手、CTB齋藤弘毅選手をグラウンドに送りますが、前半に続いてペナルティを重ねてしまい、劣勢の展開を挽回できません。後半29分には交代出場で入っていたNo.8ヘンウッド選手がラックの中でボールを故意に蹴り上げたとしてイエローカード。10分間の一時退出となり、以降は14人での戦いを余儀なくされます。
数的優位となったS東京ベイはなおも攻め手を緩めません。後半33分に後半6本目となるトライを決められた釜石SWは1本でも返して次につなげたいところでしたが、S東京ベイに圧倒され、なかなか前進もままならならず、逆に右端へのトライを許してさらに失点。コンバージョンキックが失敗となったところでノーサイドのホイッスルが鳴り、釜石SWは静岡ブルーレヴズ戦に続き、力の差を見せつけられる形での敗戦となりました。
試合後には表彰式が行われ、両チームのキャプテンが選出するプレーヤー・オブ・ザ・マッチは釜石SWからFLアンガス・フレッチャー選手、S東京ベイからはPR才田智選手がそれぞれ受賞し、この試合に協賛いただいた岩手県が選出するプレーヤー・オブ・ザ・マッチには後半から途中出場し、ハットトリックを達成したWTB松下怜央選手が選出されました。
試合後、両チームがスタンドにあいさつを行った場面では、S東京ベイのオレンジアーミー(S東京ベイのサポーターの皆様)から大きな拍手と釜石コールが鳴り響き、釜石のサポーターからもS東京ベイに対して惜しみない拍手や声援が飛び交うなど、選手、チームはもちろん、スタンドからもノーサイドの精神が如実に伝わるジャパンラグビーリーグワン ライジング第1節の幕切れとなりました。普段は対戦することの少ない、カテゴリーの違うチーム同士がリーグ主催大会の試合で戦うことは、ラグビー文化の醸成に大きな意義をもたらすものだと実感させられました。
釜石SWのプレシーズンマッチ第3戦目は、引き続きジャパンラグビーリーグワン ライジングの第2節・NECグリーンロケッツ東葛戦です。10月4日(土)13時キックオフ、会場は印西市松山下公園陸上競技場となります。
試合後の会見で釜石SWのトウタイ・ケフ ヘッドコーチが課題に挙げたセットピースの質、そしてディシプリンの徹底を1週間のトレーニングでどこまで改善できるか。この2試合の教訓を生かし、リーグ戦では同じディビジョン2で相まみえる相手にどのような戦いを展開するのかにもご注目ください。
コメント
ゲームキャプテン 山田 龍之介 選手
望んだ結果の試合にはなりませんでした。釜石でのホストゲームだったので勝つところをお見せしたかったですが、僕たちがしっかり振り返らなければいけないところは結果よりもプロセスのところです。結果につながる部分を評価しなければいけないと思っています。前回の静岡BR戦から改善された部分もありました。でも、もっと改善しなければいけないところがあるので、また練習からチーム全員で改善点にフォーカスして頑張っていきます。(ケフHCの指導について記者から質問されると、)GOLD STANDARDという言葉をチームではよく使います。高いスタンダードを求められているので、GOLD STANDARDに対するチャレンジをして、結果にコミットしていくことをしています。
トウタイ・ケフ ヘッドコーチ
ご覧の通り、残念な結果になりました。2週連続で負けてしまい、失点の合計が140点以上となってしまいました。しかし、この試合はゲームタイムが少ない選手や、若い選手が試合に出ることが目的だったので、そこに関しては機会を与えられました。出場した彼らにとっては実りがあり、教訓が得られたと思います。この2週間を振り返って学んでくれているはずです。中でも、HO西林勇登、FL髙橋泰地はこの2試合いいパフォーマンスを見せてくれました。さらに向上している姿も見られました。チーム全体としては、規律面の課題を感じています。ペナルティが多すぎました。前半は攻めることが出来ていましたが、プレッシャーのかかっていない場面でのミスをなくしていきたいです。スクラムについては前回よりは改善しました。選手たちの努力が感じられましたが、理想にはまだまだ遠い現状です。スクラムコーチと話していきます。(古巣S東京ベイとの試合について記者から質問されると、)自分が長い間過ごしてきたチームなので、一緒に戦ったメンバーに会えて嬉しかったです。釜石に来て試合をしてくれたことに感謝しています。
アンガス・フレッチャー 選手
GAME INTERVIEW
ジャパンラグビーリーグワンライジング
第1戦 vs クボタスピアーズ船橋・東京ベイ🦄
プレイヤーオブザマッチ(POTM)に選ばれたのは#アンガスフレッチャー 選手🍻🌿ライジングは両チームのゲームキャプテンが
相手チームのPOTMを選出します。
S東京ベイのゲームキャプテン #島田悠平… pic.twitter.com/IX0PpFaoBq— 日本製鉄釜石シーウェイブス (@KamaishiSW) September 27, 2025
望んでいた結果ではなくて残念ですが、プレシーズンは学ぶ場でもあるので、ここから改善・向上させてシーズンに臨みます。S東京ベイのような素晴らしいチームと試合が出来て嬉しいです。プレイヤーオブザマッチに選んでもらい嬉しいですが、結果についてはやはりとても悔しいです。去年はケガで出られない時期が長かったので、まだまだキレが無いと感じている部分もありますが、ライジングの試合は若手選手が出られる貴重な機会だと思っています。これから改善して向上していきます。大好きなファンの皆さんへ勝利を届けたかったです。ホストゲームで沢山の応援の中、プレーできたことを嬉しく思います。次回はいい結果が見せられるように、また頑張っていきます。