NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24 D2 第2節/レッドハリケーンズ大阪戦
試合 | NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24 ディビジョン2 第2節 |
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対戦相手 | レッドハリケーンズ大阪 |
対戦日時 | 2023年12月16日(土) 14:30 キックオフ / 12:00 開場 |
競技場 | ヨドコウ桜スタジアム(大阪府) |
ジャージ | 白(2ndジャージ) |
チケット | TicketRUGBY / チケットぴあ |
放送 | J SPORTS 2 19:00〜21:30 J SPORTSオンデマンド 14:20〜17:00 |
イベント情報 | レッドハリケーンズ大阪の お知らせ をご覧ください |
チームテント |
・メンバー表、選手紹介ミニブックリーフレットの配布 ・ファンクラブの新規登録および更新の受付 ・ファンクラブ会員証への来場スタンプ押印 |
25-27LOSE | ||||
前半 | 後半 | 前半 | 後半 | |
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1 | 3 | T | 2 | 1 |
0 | 1 | G | 2 | 1 |
0 | 0 | PT | 0 | 0 |
1 | 0 | PG | 1 | 1 |
0 | 0 | DG | 0 | 0 |
8 | 17 | 小計 | 17 | 10 |
メンバー
- Starting
- 山田 裕介
- 伊藤 大輝
- フリン・イェーツ
- ハミッシュ・ダルゼル
- ベンジャミン・ニーニー
- 石垣 航平
- 武者 大輔
- サム・ヘンウッド
- 南 篤志
- 落 和史
- ヘンリー ジェイミー
- トンガ モセセ
- 村田 オスカロイド
- 小野 航大 [キャプテン]
- 吉川 遼
- Reserves
- 16王野 尚希
- 17稲田 壮一郎
- 18及川 智孔
- 19山田 龍之介
- 20セタ・コロイタマナ
- 21東海林 拓実
- 22片岡 将
- 23キャメロン・ベイリー
マッチレポート
前節からわずか6日。開幕第2節目、今シーズン初のビジターゲームは、大阪・ヨドコウ桜スタジアムでの、レッドハリケーンズ大阪(以下、RH大阪)戦です。天候は時折小雨が降り、気温は14度も、折からの強風が寒さを煽るような気候の中での試合となりました。
ホストゲーム開幕に向けて、地域との連携に力を入れていたRH大阪。選手・スタッフ一体となって創り上げた、ここまでの素晴らしい演出に応えるように、入場者数はこれまでのディビジョン2の試合での最多入場数を大幅に更新する8,586名を集め、熱狂渦巻くヨドコウ桜スタジアムのピッチに、シーウェイブスのフィフティーンが臨みました。
14時30分、RH大阪のキックオフでスタートした試合、前節、チームが課題とした「我慢」が早速試されます。RH大阪の激しいブレイクダウンにペナルティが重なり、開始わずか4分でペナルティゴールを献上。さらに、続くキックオフからのブレイクダウンで、相手選手への危険なプレーにより、サム・ヘンウッド選手(No8)が新ルールによる、いわゆる「20分レッドカード」により退場となります。14人で20分を闘う劣勢の中、重要なエリアでのペナルティが重なり、前半10分には、トライも先取されてしまいます。その後は、敵陣深く攻め込む展開も続きますが、肝心なポイントで連携がうまくいかずミスが続き、得点機を演出できません。
そんな中前半19分、ハミッシュ・ダルゼル選手(LO)のタックルからのターンオーバー等、随所にディフェンス力の強化が垣間見える展開も増え、徐々に攻撃のテンポを掴んでいきます。前半30分には、自信を持って臨んだマイボールスクラムでRH大阪からペナルティを獲得。落 和史選手(SO)がペナルティゴールを決め、3点を返します。
34分、ペナルティでRH大阪に前進を許し、ゴール下へのトライを許し、17-3となりますが、38分、RH大阪からヘンリー ジェイミー選手(WTB)がインターセプトでボールを奪取し、ビッグゲインを見せ、そこから、セタ・コロイタマナ選手(No8)がゴール前に持ち込み、パスを受けたベンジャミン・ニーニー選手(LO)が待望のトライを獲得。前半を17−8で折り返します。
ハーフタイム、小野キャプテンは、ロッカーで、後半の得点先取の重要性とアタックでの優位性を意識付ける言葉を掛け、チームは後半に臨みました。
シーウェイブスのキックオフとなった後半は、一転して風上に向けての攻撃となりました。キックオフから敵陣深くに攻め込むと、後半2分、ラックを繋げて、後半から出場した山田 龍之介選手(LO)が自身リーグワン初となるトライを決め、17-15に追い上げます。
後半になっても、セットプレーのレベルは落ちません。シーウェイブスのスクラムは、後半もRH大阪のペナルティを誘うなど、チームを鼓舞するアクセントにもなりました。後半12分には、コロイタマナ選手が、トライセービングに繋がるタックルを見せるなど、危機をしのぎます。
そして後半21分、伊藤 大輝選手(HO)得意のジャッカルで得たペナルティを契機に、敵陣に踏み込み、再三のゲインを見せるコロイタマナ選手のオフロードパスを受けた、キャプテン・小野選手が右隅に逆転のトライ。スコアを17-20とします。しかし、RH大阪もここで引き下がりません。27分には、ゴール前ラインアウトのモールから再逆転のトライを許し、24−20としてしまいます。
後半34分、RH大阪のハイタックルで得たチャンスから、敵陣深くに再度攻め込み、キャメロン・ベイリー選手(FB)、ジェイミー選手、石垣 航平選手(FL)が繋ぎながら鋭く切り込み、敵陣22m付近に持ち込みます。さらに、落選手の巧みな“ずらし”パスをトンガ モセセ選手(CTB)がさらに石垣選手に繋ぎ、石垣選手の巧みなステップとランが炸裂、再逆転に成功するトライを奪い、24-25とします。
このまま逃げ切りたいシーウェイブスですが、その後のキックオフを簡単にRH大阪に渡してしまい、一転して危機を迎えます。ゴール前残り5m。フルタイムを告げるホーンが鳴ったタイミングでオフサイドのペナルティを献上。正面ゴール前でのペナルティキックを決められ、27-25でノーサイド、という、何とも筆舌に尽くし難い、悔しい敗戦となりました。
両チームの勝敗を分けたのは、「規律」そして、「やるべきことをやること」と試合後のハドルで総括したのは、須田 康夫ヘッドコーチでした。日々の練習、そして生活の中で、どれほど自分の一挙手一投足にこだわれるか、そういったことを意図した総括だったと感じます。
次節・第3節は、福島県いわき市・ハワイアンズスタジアムいわきにて、浦安D-Rocksを迎えます。昨シーズン苦しめられた強敵を迎えてのホストゲームとなりますが、相手も今シーズンは現在3位と勢いに乗れていない状況です。この機を逃さず、今節の課題となった「我慢」と「やるべきことをしっかりやり切る、自分たちの強みの出せるラグビー」を見つめ直し、いい形で2023年最後の試合を締めくくれるようにと思っております。引き続き、一層熱い応援をよろしくお願いいたします。
マッチレビュー
須田 康夫ヘッドコーチ
まずは、素晴らしい環境の中でラグビーできたことを非常に光栄に思いますし、関係者の皆様には感謝申し上げたいと思います。
釜石シーウェイブスとしては、昨シーズンD2トップ3という目標を果たせなかったので、今季はしっかりトップ3に入ることを目標に掲げてやってまいりました。今日は、何としてもRH大阪さんには勝ちたいゲームでしたが、RH大阪さんの規律のあるプレーで、シーウェイブスとしては、我慢比べで負けてしまったと、最後のプレーだったり、ゲーム中の展開に表れていたと感じています。そういったところは、今後、次のゲームに向けて修正したいと思っています。
小野 航大キャプテン
本日はありがとうございました。ゲームを通じて、チームとしてやりたいことをやれている時間もかなり多くあったと思いますが、最後のペナルティを決められたところ、ああいうところでペナルティをしてしまうというところが、今日のゲームの全てかなと思います。
やってはいけないところでのペナルティだったり、我慢しなきゃいけないところでボールを失ってしまったり、自分たちの規律の部分、ペナルティだけでなく、チームとして統一すべきところを見直して、次のゲームに向かいたいと思います。
何としても勝ちたかったゲームだったので、本当に残念ですが、下向かずに、長いシーズン、チームとしての力をつけていけるように、次のゲーム、さらにいいゲームをできるように、いい準備したいと思います。本日はありがとうございました。
スポットライト
ヘンリー ジェイミー 選手
本日の試合を終えて、まずご自身の感想は?
いい試合だったと思いますが、釜石は簡単なミスが多かったです。
それぞれもう少し我慢が必要と思いました。いいプレーをしても、その後悪いプレーが多かった。それが残念でした。
開幕戦の敗戦から、今日まで、ご自身としてはどんなポイントを意識してきた5日間でしたか?
先週、チーム全体でのディフェンスが上手くできてなかったので、私は今週はもっと外からのコミュニケーションを増やすことを意識しました。RH大阪さんは、ワイドに展開するプレーが好きだと思うので、シーウェイブスのディフェンスの位置を詰めて、外から、もっと距離を短くディフェンスができるように、そこはすごく意識して頑張りました。
その重点ポイント、前の試合に比べて今日の試合ではどのくらいの完成度でしたか?その理由は?
今日の試合では自分はよく頑張れたと思います。でも、それだけでは十分ではないと思います。個々のスキル、個々にミスがあった、そういうところが関わっていると思います。そういうところももっとしっかりやって、もっと厳しくやっていかなければならないと思います。そういうことができれば、もっとゲームでも戦う力が持てると思います。
来週はいわきでのホストゲームです。DRocks戦に向けて、ジェイミー選手にとっては、どんなところを修正していきたいと思いますか?
個人のスキル、そして個人のディシプリン(規律)です。そこがもっと改善できれば、もっと良い競ったゲームができるはずです。
フォトギャラリー
Photo by 西条佳泰 / 株式会社Grafica