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NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26 D2 第2節/日野レッドドルフィンズ戦

試合情報投稿日:2025.12.3

当日のイベント、フードコーナー、グッズ、アクセス情報は 特設ページ をご覧ください

試合 NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26 ディビジョン2 第2節 <HOST>
試合名 岩手トヨペット 岩手トヨタ ネッツトヨタ岩手 トヨタカローラ南岩手 Presents
対戦相手 日野レッドドルフィンズ
対戦日時 2025年12月21日(日) 13:05キックオフ/11:00開場(ファンクラブ会員10:45開場)
競技場 釜石鵜住居復興スタジアム(岩手県釜石市)
チケット

オンラインでの前売券(試合前日まで)
釜石市内各窓口での前売券(試合前日まで)
セブン-イレブン 釜石中妻町1丁目店、セブン-イレブン 釜石甲子町店、釜石情報交流センター、釜石市役所生協(釜石市職員生活協同組合)、アバッセたかた
会場での当日券販売有り
 
<招待企画について>
自治体連携ご招待キャンペーンに当選され方は、受付でチケットをお渡しします。

放送 J SPORTSオンデマンド
J SPORTS 2 19:00〜21:30
DAZN
IBC岩手放送 13:00〜
チームテント メンバー表、選手紹介ミニブック、各種チラシの配布
オフィシャルグッズの販売
ファンクラブ会員証への来場スタンプの押印
ファンクラブのご案内
アプリ観戦 SpoLive(テキスト速報)
ギフティング機能の「スーパー応援」をご利用いただいた方全員に、当日出場選手のSpoLiveコレクションカードをプレゼント!
36-14WIN
前半 後半 前半 後半
3 2 T 0 2
2 2 G 0 2
0 0 PT 0 0
0 1 PG 0 0
0 0 DG 0 0
19 17 小計 0 14
リーグワン公式試合記録

 

メンバー

Starting
松山 青
西林 勇登
トロイ・ハレット
ベンジャミン・ニーニー
畠澤 諭
アンガス・フレッチャー
河野 良太【キャプテン】
サム・ヘンウッド
南 篤志
ミッチェル・ハント
小野 航大
ヘルダス・ファンデルヴォルト
村田 オスカロイド
阿部 竜二
落 和史
Reserves
16伊藤 大輝
17青柳 魁
18野口 大貴
19山田 龍之介
20高橋 泰地
21岡 新之助タフォキタウ
22トンガ モセセ
23川上 剛右

 
【メンバー変更】(12/21 9:36更新)
9 村上 陽平(OUT) ▶️ 南 篤志(IN)

マッチレポート

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26 ディビジョン2 第2節が、12月21日(日)、釜石鵜住居復興スタジアムで行われ、日本製鉄釜石シーウェイブス(以下、釜石SW)は日野レッドドルフィンズ(以下、日野RD)と対戦し、36-14で勝利を収めました。前節のリーグワン開幕戦では、清水建設江東ブルーシャークスを相手に後半途中まで拮抗した展開を見せながらも、終盤に突き放されて惜敗。内容面では一定の手応えを残しつつも、結果を得られなかった釜石SWにとって、今節は仕切り直しの意味合いを持つ重要な一戦となりました。今季初のホストゲームでもあるこの試合には、1363人のファンが来場し、釜石鵜住居復興スタジアムにはホスト開幕戦の勝利を願う大きな声援が響き渡りました。

12月下旬とは思えない穏やかな気候に恵まれた釜石市。やや風はあるものの、青空の下で絶好のラグビー日和となり、試合は13時5分にキックオフを迎えました。

前半、風上に立った釜石SWは立ち上がりから攻守ともにアグレッシブに仕掛けます。試合開始直後、FL河野良太選手が相手陣内で鋭いプレッシャーをかけてターンオーバーに成功すると、そこから左へ素早く展開し、22mライン内へ侵入。いきなりトライライン目前まで攻め込みます。日野RDの集中したディフェンスに阻まれて決定機をモノにすることはできませんでしたが、釜石SWはキックオフからの流れで何度もトライラインに迫るアタックを見せ、勝利への期待を膨らませます。
そして前半6分、FLアンガス・フレッチャー選手が中央にできた相手ディフェンスのギャップを鋭く突き、ハンドオフでタックラーを振り切りながらトライエリアへ。中央へのトライで7-0と先制し、ホストゲーム開幕戦として理想的な立ち上がりを見せます。ゲームキャプテンを務めた河野選手が試合後、「先制点を取ることができた点は、試合を進めていく上で非常に大きかった」と語ったように、非常に価値ある先制トライとなりました。

先制点を奪ったものの、釜石SWはこの試合の主導権を握るところまでは至らず、その後は試合の流れが一時的に日野RDへ傾きかけます。前半9分には自陣スクラムでコラプシングの反則を取られると、そこから断続的に反則を重ねてしまいます。そして、立ち上がりに見せた勢いを失って自陣22mエリア内で守る我慢の時間帯が長くなります。それでも釜石SWは、我慢が求められる時間帯に規律を守ってディフェンスラインを崩さず、粘り強く相手の攻撃に対応します。タックル後のリロードの速さが際立ち、簡単に日野RDにゲインラインを割らせません。前節も見せたこの組織だった守備で我慢を重ね、アタックに転じる機会をうかがいます。
すると前半20分、自陣でのブレイクダウンで激しくプレッシャーをかけてターンオーバーに成功すると、SH南篤志選手が自陣から放ったキックが相手トライライン手前まで弾み、一気に相手陣10m付近でのラインアウトを獲得します。マイボールラインアウトを確保してからフレッチャー選手が突破を図ると、最後はNo.8サム・ヘンウッド選手が相手選手2-3人を引きずりながらグラウンディング!14-0とリードを広げます。

その後、再び勢いを増す日野RDのアタックに対して粘り強くディフェンスをやりきると、前半36分、釜石SWはサイドでターンオーバーしたボールを逆サイドまで素早く展開。そして、パスを受けたFB落和史選手が相手ディフェンスの裏に転がすキックパス。これにWTB阿部竜二選手が反応し、冷静にキャッチして前半3つ目のトライを奪いました。前半終了間際にも日野RDに攻め込まれますが、ここでもトライは許さず、19-0と無失点で前半を終えます。

後半開始にあたり、釜石SWはPRトロイ・ハレット選手に代えてPR野口大貴選手を投入します。後半も先取点をとって主導権を握りたい釜石SWは、開始直後に相手陣内でインターセプトに成功。チャンスを作りかけますが、ここでは得点を奪えません。逆に後半5分、自陣でのディフェンスから中央を突破され、最後はキックパスを通されてこの日最初のトライを許してしまいます。
それでも釜石SWの粘り強い守備は後半も健在で、日野RDのアタックを勢いづかせることはなく、セットピースを徐々に安定させ始めたことで試合の主導権を譲りません。
後半16分、ヘンウッド選手が右サイドから突破すると、CTB村田オスカロイド選手らがつないで一気に前進。このアタックで得たペナルティゴールを確実に沈め、再び流れを引き寄せます。

さらに後半19分には、CTBヘルダス・ファンデルヴォルト選手が相手のパスを読み切ってインターセプト。そのままグラウンドを独走しトライを決め、29-7とリードを大きく広げます。
後半25分、釜石SWはFL河野良太選手、SH南篤志選手、HO西林選手に代えて、FL髙橋泰地選手、SH岡新之助タフォキタウ選手、HO伊藤大輝選手を投入する3枚替えを敢行します。フレッシュなエナジーが加わったことで、接点での強度が一段階引き上げられ、相手陣内でのプレー時間が増えて試合をコントロールする展開へと移行していきます。

終盤にはCTBトンガ モセセ選手、WTB川上剛右選手、LO山田龍之介選手も投入し、試合を締めくくりにかかります。後半30分、深い位置からのラインアウトを起点にモールを形成すると、最後は途中出場の髙橋選手がトライ。難しい位置からのコンバージョンもSOミッチェル・ハント選手が沈め、36点目を挙げました。終了間際に1トライを返されましたが、試合は36-14でノーサイド。釜石SWが今季初勝利を収めました。

前半に現れた課題を後半的確に修正し、試合の主導権を渡さなかった釜石SW。PRトロイ・ハレット選手、SH岡新之助タフォキタウ選手の初キャップ、No.8サム・ヘンウッド選手の国内50キャップ、そしてトウタイ・ケフヘッドコーチにとっての釜石SW初勝利と、多くの節目を白星で飾る一戦となりました。リーグワン発足5シーズン目にして、クラブ史上初となるホストゲーム開幕戦勝利という点でも、大きな意味を持つ試合となりました。

次戦は12月27日、福島県いわき市のハワイアンズスタジアムいわきで行われます。年内最後の試合を、クラブにとって初となる連勝で締めくくれるか。トウタイ・ケフヘッドコーチが「この1勝は間違いなく自信につながり、いい流れを作るきっかけになると考えています」と評価した試合で得た自信を胸に、釜石SWの挑戦はここからさらに加速していきます。

マッチレビュー

トウタイ・ケフ ヘッドコーチ

「まず、結果には大変満足しています。今日は勝利を収めることができましたが、その一方でいくつか課題も見つかった試合でした。勝つ機会が多くない中で、今回しっかりと勝ち切れたことは素直にうれしく思っています。
具体的にはセットピースが非常に良かったと思います。そこから良い形でゲインラインを切ることができ、その流れがチーム全体の勢いにつながりました。」

──日本製鉄釜石シーウェイブスとして、リーグワン初のホスト開幕戦勝利となりました。この1勝の価値と、今後につながる点について教えてください。
「この1勝は間違いなく自信につながります。課題がありながらも勝てたという点は、チームにとって非常に大きいですし、良い流れを作るきっかけになると考えています。
また今日の試合に向けてのトレーニングでは、選手の体調面で思うように進まない部分もあり、直前にはインフルエンザで出場できなくなった選手もいました。ただ、代わって出場した選手たちが本当に良い仕事をしてくれましたし、チーム全体で勝ち取った勝利だと思っています」

河野 良太 キャプテン

「まずは、ホスト開幕戦で勝利することができたことを非常にうれしく思います。『試合の入りを大事にしよう』とフォーカスして準備してきましたが、先制点を取ることができた点は、試合を進めていく上で非常に大きかったと感じています。ただ、ヘッドコーチも話したとおり、良かった部分があった一方で、修正すべき部分もあります。来週も試合がありますので、チームとしてしっかり修正し、次の試合も勝てるよう準備していきたいと思います」

──今日の勝利のポイントとなった部分を教えてください。
「スクラムがうまくいかない時間帯や、ペナルティを取られてしまった場面もありました。ただ、そういうときこそ『次の仕事(ネクストジョブ)』を意識して声を掛け合い、ミスを引きずらずに次のプレーへ切り替えられたことが、連続失点を防げた要因だと思います」

フォトギャラリー

当日のイベントの様子は後日掲載予定